2017.12.28 交通事故 むち打ち 症状固定 慰謝料 後遺症

交通事故むちうち。治療方法や慰謝料はどうなる?後遺症が残ったら?

交通事故の被害にあった際に、起こりうる症状の一つとして、むちうちがあります。

このむちうち、「名前だけなら聞いたことある」という方がほとんどではないでしょうか。
確かに、どんな症状なのか、どこに通院すればよいのか、どのくらいの期間で治るのか、などの詳しいことは、交通事故にあい、むちうちにならない限り気になりませんよね。

この記事では、

  • そもそもむちうちとは何なのか
  • どこで診てもらえばいいの?
  • 治療期間はどのくらい?
  • むちうちの治療費など、慰謝料はどうなるの?
  • 後遺障害になったらどうしよう…

など、むちうちについての様々な疑問を解決いたします。

交通事故は、思いもよらない時に起こるものです。
突然の交通事故は、戸惑うことが多いでしょう。不安や悩みもたくさん出てくるかと思います。むちうちは、骨折や打撲などと違い、目に見える症状ではありません。痛みを周りから理解されにくいことで、精神的苦痛も受けるでしょう。

そのような不安や、精神的苦痛でお悩みの方は、一度この記事を読んでみてください。
少しでも気持ちが楽になることができれば、幸いです。

▶︎参考:交通事故にあったらすべきこと

▶︎参考:物損事故から人身事故へ切り替えるには?

▶︎参考:むちうち症は治らない?治療費打ち切りと言われる前に知っておきたい保険の仕組み

むちうちとは

むちうちとは、主に交通事故やスポーツで体を打ちつけたときの衝撃によって、首に力が加わり、頚椎を損傷する怪我のことをいいます。鞭のように首がしなることで起きることから、むちうちと呼ばれています。

肩を痛がる女性

交通事故による怪我の症状のうち、約5割の人がむちうちになると言われていて、受ける衝撃のレベルや、身体の頑丈さによって、症状や痛みの度合いは違ってきます。走行中の大きな衝突事故に限らず、停車中の後ろからの小さな追突事故でも、発症する場合があります。

▶︎参考:むちうちの症状は、交通事故後すぐにあらわれるとは限らない!
▶︎参考:むちうち症に湿布は効くの?茶色と白の違いとは?
▶︎参考:むちうちの診断は難しい?

むちうちの種類別症状

一口でむちうちといいましても、様々な種類があります。
首の捻挫や、自律神経の損傷、手足のしびれなど、症状によって名称が変わってきます。

症状チェックリスト

まずは、それぞれの症状を把握し、ご自身の容態と照らし合わせてみましょう。

頚椎捻挫型(けいついねんざがた)

むちうちのほとんどが、この「頚椎捻挫型」といわれています。「首の捻挫」と捉えていただくと、わかりやすいかと思います。
主な症状としては、首や肩が痛み、うまく動かすことができなくなります。寝違えや、肩こりに似た痛みともいわれています。

バレー・ルー症状型

交通事故による衝撃が首の骨を通り越し、自律神経まで損傷してしまった場合「バレー・ルー症状」が発症します。頚椎捻挫になった後、安静が保たれていないと、起こる可能性が高くなるといわれています。
主な症状としては、めまい、耳鳴り、胸が締め付けられるような息苦しさ、声枯れ、喉・顔・腕の知覚異常などがあります。

脊髄症状型

脊髄まで損傷されることで起こる症状です。
脊髄が損傷されたために、体が麻痺し、歩行が困難になったり、排せつ物が出にくくなったりします。脊髄症状型は、後遺障害が残る可能性がある、大変危険な症状です。

神経根症状型

神経を支えている根本の部分が引き伸ばされたり、圧縮されることにより、負担を感じるものを「神経根症状型」といいます。
主な症状としては、身体の様々な部位に痺れが生じたり、力が入らなくなります。後頭部の痛みや、顔面に違和感を感じる場合もあります。首を曲げたり、回したりする際や、くしゃみや咳をした際に、症状を強く感じるのが特徴です。

脳髄液減少症

脳髄液減少症は、大変珍しいケースです。交通事故の衝撃により脳髄液が漏れ出すことで、様々な症状が発症します。
主な症状としては、全身の痛み、聴力・味覚障害、倦怠感、目の霞み、視力低下などがあります。

▶参考:むちうちになったらどうすればいい?

▶︎参考:むちうち以外の交通事故による怪我とは?

▶︎参考:交通事故後の腰痛について詳しく知りたい方はこちら

むちうちの通院先は?

むちうちになってしまったら、一刻も早く痛みを取り除きたいですよね。しかし、自分でマッサージをしたりすることは避けましょう。神経や脊髄が損傷している場合もありますので、症状が悪化することも考えられるためです。

施術室のベッド

むちうちの通院先としては、整形外科や整骨院があります。
それぞれで受けることのできる治療・施術内容を把握し、ご自身に適した通院先を選択しましょう。

▶︎参考:むちうち症の痛み、自分でマッサージしてもいい?

整形外科

交通事故の被害にあったら、まずは整形外科を受診しましょう。医師の診断を受け、交通事故による怪我だと証明するためです。

診断を受けなかった場合、交通事故との因果関係が明らかではないという理由で、保険金を受け取れず、怪我をしたにもかかわらず、不利になってしまうことがあります。

治療内容としては、レントゲンやMRIの検査機器で、骨に異常があるか精密検査を受けることができます。また、痛み止めや湿布の処方もしてもらえます。
▶︎参考:整形外科での治療の1つ!「牽引」とはどんな治療?

しかし、むちうちの症状は、レントゲンやMRIに写らない部位の損傷によって起こります。
「精密検査を受けたけど、痛みが引かない」という場合は我慢せず、医師にその旨を伝えましょう。
▶︎参考:診断書に納得いかない!取り直しをすることはできる?

整骨院

「整形外科への通院は時間的に難しい…」「症状がなかなか良くならない…」という場合は、整骨院へ通院するとよいです。整骨院では、柔道整復師という国家資格を持った先生が施術を行います。

整骨院で受けることのできる施術内容としては、

手技療法

身体に直接触れて行う施術です。
筋肉や関節、骨などに、押す、伸ばす、引っ張る、ねじるなどの適度な刺激を加え、血液、リンパ液の循環を良くします。

超音波療法

手技の数倍の圧力を身体に与え、炎症や痛みの緩和をするのが、超音波療法です。
超音波治療機器からの振動が、深部の痛みに作用し、症状を緩和していきます。

高周波療法

体内に高周波を流し、筋肉内の疲労物質や痛みを排出することで、炎症や痛みの軽減が期待できます。ソフトな感触ですので、気持ちよく施術を受けることができます。

▶︎参考:電気療法について詳しく知りたい方はこちら

鍼灸院(しんきゅういん)

むちうちの症状は、マッサージなどの手技では、痛みが悪化してしまう場合があります。鍼は、筋肉の一点を捉え、炎症や痛みの緩和をする効果があります。
鍼での施術は、柔道整復師ではなく、はり師のみが行うことができます。鍼での施術を受けたい場合は、柔道整復師とはり師両方が在籍している鍼灸整骨院または、鍼灸院へ通院するとよいでしょう。

それぞれの症状によって施術内容は変わってきますので、整骨院の先生に怪我の状態をしっかりと伝え、ご自身に適した施術を受けるようにしましょう。

整形外科と整骨院の違い

一見、どちらも同じように思える整形外科と整骨院。「呼び方が違うのは分かるけれど、他は何が違うの?」と思われる方もいるのではないでしょうか。

スマホを持ちながら腕を組む女性

実は、整形外科と整骨院には、大きな違いがいくつかあります。
資格や治療・施術内容など、一つひとつ見ていきましょう。

整形外科

  • 医師が骨や関節、筋肉などの怪我の治療を行う
  • レントゲンやMRIなどの医療機器で、骨の異常検査
  • 湿布や痛み止めなどの、薬の処方
  • 診断書の作成

整骨院

  • 柔道整復師が骨や関節、筋肉などの怪我の施術を行う
  • マッサージなどの手技療法や超音波などの物理療法での施術
  • 薬の処方は禁止されている

整形外科と整骨院の違い、お分かりいただけたでしょうか。
一番の違いは「整形外科には医師。整骨院には柔道整復師」ということです。この違いにより、治療・施術内容などが大きく変わってきます。
ご自身の怪我の症状に適した通院先を選択し、適切な治療・施術を受けるようにしましょう。
お困りの際は、交通事故病院へご相談ください。

0120-963-8870120-963-887

むちうちの治療期間は?

一般的な期間

交通事故の怪我の一つであるむちうち。
むちうちは、受ける衝撃のレベルによって、症状の度合いは違ってきます。
症状の度合いにより、治療期間は変わってきますが、早ければ3ヶ月ほどで完治するといわれています。しかし、症状が長引けば6ヶ月、またはそれ以上の期間がかかってしまう場合もあります。
▶︎参考:症状固定と言われたら?後遺障害等級認定の方法

砂時計をもつ人形

人によって治療期間は様々です。しかし、「交通事故にあったら医療機関で診てもらう」ということは、交通事故にあわれた方全員に共通することです。むちうちの場合は、事故後すぐに症状が表れないケースも多くあります。違和感や痛みが少しでもある場合に限らず、特に痛みがなくても、交通事故にあわれたら必ず医療機関へ訪れるようにしましょう。

▶︎参考:交通事故でむちうちに!どれくらいの頻度で通院をすればよい?

▶︎参考:むちうちに効果的な対処法について、詳しく知りたい方はこちら!

むちうちの慰謝料はどうなるの?

お金と車と人形

交通事故にあい、むちうちになってしまったら、一刻も早く治療してもらいたいですよね。その際、治療費や通院費などを、被害者の方が支払う必要は基本的にはありません。
では、「誰が支払うのか?」「どうしたら支払ってもらえるのか?」これらを一つひとつ見ていきましょう。
▶︎参考:そもそも慰謝料って何?詳しく知りたい方はこちらをチェック!
▶︎参考:慰謝料の増額方法について、詳しく知りたい方はこちら!
▶︎参考:自分でできる!慰謝料の計算方法

慰謝料は誰が支払うの?

交通事故によるむちうちの慰謝料は、加害者側の保険会社に請求することができます。

保険には、自賠責保険と任意保険の2種類あります。自賠責保険は、すべての運転手に対して、加入が義務付けられている保険です。任意保険は、文字通り、運転手が任意で加入する保険です。

慰謝料は、まず自賠責保険から支払われます。
自賠責保険の上限額は120万円となっており、足りない分は任意保険が補っています。

▶︎参考:交通事故の被害者が受け取れる慰謝料には種類がある!詳しく知りたい方はこちら!

▶参考:交通事故の慰謝料を損せずに受け取る、4つのポイント!

▶︎参考:加害者が任意保険に加入していない場合はどうなる?

治療費や休業損害も請求できる

交通事故の被害者は慰謝料の他に、治療費や通院交通費、休業損害なども請求することができます。

治療費や通院交通費は「積極損害」、休業損害は「消極損害」の中に含まれます。それぞれの違いは以下をご覧ください。

  • 積極損害
  • 交通事故にあったことによって、被害者が出費を余儀なくされた場合に発生する損害。
    例)治療費、手術費、入院雑費、通院交通費、付添看護費 などを請求することができます。

  • 消極損害
  • 交通事故のが原因で、被害者が本来得られるであろう収入や利益が減少したことによる損害。

自賠責保険はどうしたら適用される?

自賠責保険は、人身事故にのみ適用されます。
人身事故とは、交通事故により人が怪我をしたり、死亡したりする事故のことを指します。
被害者の方が、どんなに大きな怪我をしたとしても、物損事故のままですと、自賠責保険は適用されません。
▶︎参考:人身事故と物損事故の違いとは?
▶︎参考:自賠責保険ってどんな保険?詳しく知りたい方はこちら!

加害者が任意保険に加入している場合は、任意保険会社から慰謝料を支払ってもらうことができます。しかし、加害者が任意保険に加入していなく、加害者自身の資金もない場合、慰謝料の支払いを受けることができない、という最悪なケースも、ありえないことではないのです。

交通事故による怪我の慰謝料を、しっかりと受け取るためには、人身事故で処理をするようにしましょう。

物損事故から人身事故への切り替えは、診断書を取得し、警察に提出する必要があります。
診断書の取得に困った際は、交通事故病院へご相談ください。

▶︎参考:自賠責保険の請求におけるポイント

▶︎参考:被害者が慰謝料を受け取れるタイミングについて、詳しく知りたい方はこちら!

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交通事故の後遺症に慰謝料は支払われるの?

車に追突された人

交通事故の怪我は、後遺症が残ってしまう場合があります。
後遺症は、これから生きていく上で、一生つきあっていかなければなりません。
後遺症とは、そもそも何なのか。慰謝料は受け取ることができるのか。しっかりと理解しておきましょう。

▶参考:むちうちで後遺症を残さないためのポイント!

後遺症とは

交通事故による怪我を一定期間治療しても、回復の見込みがない状態になり、その時点で残っている症状を後遺症といいます。

医師に症状固定と判断された場合、後遺症となります。
症状固定とは、医学上で認められている治療を受け続けても、怪我の改善が見込めないという状態をいいます。むちうちの場合、一般的には、6ヶ月以上の通院で症状固定と判断されます。

交通事故の怪我が後遺症になってしまったら、被害者は定期的に通院を続け、リハビリを検査をうける必要があります。しかし、これまで支払われていた治療費や慰謝料は、後遺症になると打ち切られてしまいます。

後遺症が残ったら

後遺症になった後は、基本的に被害者の自費による通院となります。ただし、後遺症が後遺障害と認められ、さらに後遺障害等級が認定されることで、被害者は後遺障害慰謝料の支払いを受けることができます。

後遺症が後遺障害となるには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 交通事故と怪我との因果関係があること
  • 交通事故による怪我が、今後生きていく上で完治する見込みがないこと
  • 交通事故の怪我により、労働力が低下してしまうこと
  • 後遺症が医学的に証明または、説明されていること
  • 怪我の症状が自賠責保険の等級認定に値すること

後遺障害等級は、後遺障害に1~14級の等級がついたものです。1級が最も重い症状となり、14級が最も軽い症状となります。後遺障害慰謝料の金額は等級に応じて異なり、症状が重くなるにつれて金額も上がっていきます。

後遺障害が残った場合に受け取ることのできる賠償金は、後遺障害慰謝料の他に逸失利益もあります。

後遺障害慰謝料

交通事故によって後遺障害がのこる精神的ダメージを賠償するための慰謝料。

逸失利益

後遺障害により、今まで通りの労働をできなくなり、本来取得できるはずの利益が得られなくなること。この逸失利益を計算し、支払われる賠償金。

後遺障害慰謝料を受け取るには

後遺障害の慰謝料を受け取るには、後遺障害等級認定を受ける必要があります。
後遺障害等級を認定されるには、症状固定と判断されるまで、通院を続けることが大切です。

次に、医師に後遺障害診断書を書いてもらいます。
後遺障害診断書は、自賠責保険適用の診断書とは異なりますので、注意しましょう。

後遺障害等級認定を受け、後遺障害診断書を取得することができましたら、後遺障害等級認定請求を行います。請求方法には、事前認定と被害者請求の2種類があります。

▶︎参考:慰謝料の3つの基準とは?計算方法のまとめ

事前認定(加害者請求)

加害者側の任意保険会社に手続きを任せる方法。加害者側の任意保険会社に後遺障害診断書を提出すると、任意保険会社が、自賠責保険会社を通じて手続きを行ってくれます。加害者側の保険会社が手続きを行うことから、加害者請求とよばれています。

被害者請求

被害者自身が、加害者側の自賠責保険会社に、直接慰謝料を請求する方法。

後遺障害等級認定請求をする際には、被害者請求をおすすめします。なぜなら、加害者側の保険会社に任せる事前認定と比べ、自分にとって有利に手続きを進めることができたり、状況が把握しやすくなるためです。
被害者請求は、手続きをすべて被害者自身で行わなければならないという手間はありますが、確実に事を進めていくことができます。

▶参考:後遺障害診断書を取得する際に注意すべきポイント

▶︎参考:後遺障害慰謝料を増額するコツ

▶︎参考:後遺障害等級が認定されないときは?

ご相談は交通事故病院へ

マッサージしている男性

交通事故にあったら、必ず医療機関で診てもらうことの大切さ、わかっていただけたでしょうか。交通事故による怪我は、事故後すぐに発症するものだけではありません。むちうちのように、時間が経過してから発症するものもたくさんあるのです。

通院先に困ったときや、不安がある際は、交通事故病院相談窓口へご相談ください。
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