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2019.06.25 交通事故 整骨院 整形外科 むちうち 監修記事

交通事故後のむちうちの治し方。症状や治療費も解説!

交通事故の被害にあうと、首や腰の痛み、肩こり、頭痛、吐き気などの症状があらわれるかもしれません。これらの症状は、むちうちによって引き起こされている可能性があるため、しっかりとした治療を行う必要があります。

そこで今回は、むちうちの特徴や治し方、通院先などについて、健康堂整骨院 高田馬場院の木村慎介先生に解説してもらいました。

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そもそもむちうちとは?

むちうちとは、交通事故による衝撃で首に不自然な力が加わり、筋肉や靭帯などの軟部組織が損傷することで起こる怪我です。

首に力が加わる際に、首が鞭(ムチ)のようにしなることから、「むちうち」と呼ばれています。一般的にはむちうちと呼ばれていますが、正式名称は「頚椎捻挫(けいついねんざ)」や「頚部挫傷(けいぶざしょう)」といいます。

首に痛みがある女性

むちうちを発症した場合、首の痛みだけではなく、以下のように様々な症状があらわれます。

  • 腰の痛み
  • 肩こり
  • 頚椎や肩関節などの可動域制限
  • 頭痛
  • めまい
  • 吐き気
  • しびれや麻痺           など

上記にように、様々な症状があらわれる理由としては、交通事故の衝撃で損傷する箇所が多岐にわたるためです。
このことから、むちうちは4つのタイプに分けることができます。
むちうちの種類によって、現れる症状は異なります。
この4つのタイプはそれぞれどのような特徴があり、どのような症状があらわれた場合にあてはまるのでしょうか。以下より詳しく解説していきます。

むちうちのタイプ①頚椎捻挫型(けいついねんざがた)

頸椎捻挫型とは、交通事故による強い衝撃を受けたことで、首の筋肉や靭帯などの軟部組織がダメージを追っている状態です。
むちうちが発症した人の7~8割が、この頸椎捻挫型に該当するといわれています。
首や肩の痛み・こり・可動域制限、頭痛、めまいなどの症状があらわれます。

むちうちのタイプ②バレー・ルー症状型

バレー・ルー症状型とは、交通事故で首を損傷したことにより、自律神経のバランスに乱れが生じている状態です。
頭痛、めまい、吐き気、腕のしびれ、息苦しさなどの症状があらわれます。

むちうちのタイプ③神経根症状型(しんけいこんしょうじょうがた)

神経根症状型とは、脊髄の知覚神経や運動神経が集まっている場所である「神経根」が、交通事故の衝撃でゆがんだ頚椎に圧迫されている状態です。
首の痛み、しびれ、脱力感、顔面痛などの症状があらわれます。

むちうちのタイプ④脊髄症状型(せきずいしょうじょうがた)

脊髄症状型とは、交通事故の衝撃が神経のみならず脊髄にまで及び、損傷した状態です。
むちうちの症状の中では最も重いタイプであり、後遺症が残る可能性が高いといわれています。
下肢のしびれ、歩行障害、知覚障害、排泄障害などの症状があらわれます。

むちうちの特徴2つ

むちうちには、以下2つの特徴があるため、注意しなければなりません。

  • 症状が後日あらわれる
  • 診断が難しい

それぞれの特徴については、次で詳しく解説していきます。

症状が後日あらわれる

事故直後は、体が興奮状態になり、アドレナリンやβエンドルフィンが体内に分泌されます。これらの物質は鎮痛作用があるため、むちうちを負っていても、症状に気づかないのです。可能性があります。

したがって、事故直後に痛みや症状がなくても、病院で検査を受けることが大切です。

▶︎参考:事故直後に病院へ行かなかった場合はどうなる?

診断が難しい

むちうちは、筋肉や靭帯などの軟部組織の損傷であるため、骨折の有無を判断するレントゲンでは異常を見つけることができません。したがって、むちうちの症状があらわれていても、レントゲンでは「異常なし」と診断を受ける場合もあります。

むちうちを発症しているかを確認する際にはMRIによる検査を受けることが大切です。MRIの検査は、レントゲンとは異なり、脊髄や関節などに対する異常を見つけることができます。ただし、MRIでも異常が見つけられない場合は、神経学的検査を受けるようにしてください。

▶︎参考:神経学的検査について詳しく知りたい方はこちら

むちうちの治し方。温湿布?冷湿布?

医師の診察を受ける

むちうちの治療期間は、一般的には3ヶ月程度といわれています。しかし、怪我の状態や体の丈夫さによって、治療期間は様々です。3ヶ月で治る場合もあれば、6ヶ月~1年以上通院を続けなければいけない場合もあります。

むちうちの治し方としては、急性期慢性期という2つの時期で異なる治療を行います。

急性期の治療

急性期は、むちうちを受傷した直後で、患部が炎症を起こし熱を持っている時期のことです。3日〜1週間ほど続くといわれています。

急性期の場合、どのような治療を行えばよいのでしょうか。

むちうちの症状が強く出ている急性期は、まず安静を保つことが大切です。また、頚椎カラーなどで頭部を支え、過度な負担が首にかからないようにします。

さらに、むちうちによる炎症反応が出ている場合もあります。そのため、アイシングを行ったり、冷湿布を貼って炎症を抑えます。

安静を保つべき理由としては、急性期に体を動かすことで、症状が悪化する恐れがあるためです。むちうちによる痛みが強い場合は、痛み止めを服用することをおすすめします。

慢性期の治療

慢性期は、むちうちの痛みが落ち着いた時期のことです。むちうちを受傷してから3ヶ月以降がこの時期に当てはまります。急性期とは異なり、体を動かしても問題はありません。

慢性期の場合、どのような治療を行えばよいのでしょうか。

慢性期になると、首や肩の痛み、頭痛があらわれることもあります。筋肉の緊張を取り除く手技療法と同時にストレッチなども行い、普段の生活での姿勢改善の指導も行います。

また、干渉波による電気治療や患部を温めて動かし、疼痛の緩和と回復力を高める施術を行うこともあります。

また、温かい湿布を貼ることも、慢性期に効果的な治療です。血行が促されて筋肉の緊張が和らぐため、痛みを緩和させることができます。

むちうちの治療は3つの通院先から選択!

四つ葉と病院

先程、むちうちの治し方について解説しましたが、すべて同じ場所で受けられる治療ではありません。むちうちの通院先の選択肢としては、以下の3つです。

  • 整形外科
  • 整骨院
  • 鍼灸院

上記通院先で受けられる治療・施術について詳しく解説していきます。

整形外科

整形外科では、医師が治療を行い、診断書を取得することも可能です。そのため、交通事故で怪我を負ったらまずは、整形外科を受診するようにしましょう。

▶︎参考:診断書を取得するべき理由とは?

整形外科での治療内容は、レントゲンやMRIの検査、湿布や痛み止めなどの薬の処方、手術などです。

また、湿布や痛み止めも効かない場合は、ブロック注射を受けることができます。ブロック注射とは、痛みのある部位の神経付近に麻酔薬を注射し、痛みを取る治療法です。一時的な効果だけでなく、神経の興奮を落ち着かせ、血行の流れもよくなります。したがって、注射前より損傷部分の機能が回復し、痛みが和らぎます。

▶︎整形外科を探したい方はこちら

整骨院

整骨院では、柔道整復師が施術を行います。柔道整復師と医師免許は資格が異なるため、整形外科で受けられるような治療は受けられないので注意しましょう。

整骨院で受けられる施術内容は、以下の通りです。

  • マッサージ
  • 電気療法
  • 温熱療法
  • 牽引        など

▶︎参考:整骨院へ通院する際に注意すべきことは?

▶︎整骨院を探したい方はこちら

鍼灸院

鍼灸院では、はり師ときゅう師が施術を行います。

施術内容としては、人間の体にあるといわれている約365以上のツボに対して、鍼や灸で刺激を与えます。刺激が与えられると、血液やリンパの流れが良くなり、身体機能の回復が期待できるといわれています。

むちうちの痛みがつらくて眠れない!そんなときの対処法は?

悩む女性

交通事故のむちうちが発症すると、首の痛みや自律神経の乱れなどにより、なかなか熟睡できずに悩む方も多いです。
眠るときは枕に直接頭を乗せる方が大半ですが、それでは首と枕の間に隙間ができてしまい、首に負担がかかり眠りづらくなってしまいます。
その隙間を埋めるためにも、タオルを首の下に置くことで首が安定し、負担が軽減されるため眠りやすくなります。

交通事故によるむちうちの治療費について

お金

むちうちの治療にかかった費用は、加害者側に請求することが可能です。ほとんどの場合、加害者側の保険会社が通院先へ直接治療費を支払います。

保険会社から治療費の支払い打ち切りを打診されることも

本来、交通事故の加害者は被害者の怪我が完治または症状固定とされるまで治療費を支払い続ける義務があります。
しかし、むちうちの治療がまだ続いているにもかかわらず、加害者側の保険会社から「そろそろ症状固定にしないか?」と治療費支払い打ち切りを打診されるケースも少なくありません。
症状固定の時期は保険会社ではなく医師がするべきものであるため、もしも保険会社から治療費支払いの打ち切りを打診された場合は医師に相談し、治療を継続することの必要性についての意見を求めましょう。

治療を続けても完治しなかったら

書類

むちうちの治療を6ヵ月以上続けても完治しない場合は後遺障害等級認定の申請を検討することをおすすめします。
後遺障害等級とは、症状の重さによって1~14級までの等級に分けられたもので、認定を受けた等級に応じた後遺障害慰謝料を受け取ることができます。

▶︎後遺障害等級認定の申請方法

まとめ

いかがでしたか。むちうちの治し方は、急性期と慢性期で異なります。急性期は安静が第一で、慢性期はマッサージや電気療法などの施術が適しています。したがって、ご自身の症状に合わせて、整形外科・整骨院・鍼灸院を選択するようにしましょう。

この記事を監修した先生

木村 慎介
健康堂整骨院 高田馬場院
木村 慎介。

この記事の執筆者

交通事故病院編集部 ライター / T.S
大学を卒業し、出版社で取材や編集業務を経験。その後、WEBメディアの執筆に転向し、事故に関する様々な知識を多くの人に届けるべく、日々邁進中。現在は、交通事故専門士の資格を取得するために勉強をしている。座右の銘は、格物究理。

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