交通事故後の吐き気…これもむちうち?同乗者の治療費についても解説 | 交通事故病院
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2018.01.23 交通事故 施術・治療 むちうち 慰謝料 自動車保険

交通事故後の吐き気…これもむちうち?同乗者の治療費についても解説

ドライブ1

彼氏の運転する車に乗って、海に向かっていた。
海辺で他愛もない会話を楽しんだ後の帰り道、対向車がこちらに向かってきて正面衝突に…
事故後、特に症状はみられなかったが、数日たって吐き気の症状が現れた。

「これって、交通事故が原因かも?」そんな疑問をお持ちの方。もしかしたら、その吐き気はむちうちかもしれませんよ。

今回は、交通事故にあったときの吐き気の症状について説明していきます。
これを読んで、あなたの疑問を解決できれば幸いです。

交通事故後は必ず病院で診断を受けること!

医師の説明を受ける

交通事故による怪我の症状は、数日経ってあらわれることもあります。そのため、自覚症状がないからといって、交通事故後に病院へ行かないのはよくありません。交通事故にあったら病院へ行き、診断を受けることが大切なのです。

交通事故後に病院で診断を受けるべき理由は?

交通事故による怪我の治療費や慰謝料は、加害者に対して請求することができます。保険金の請求を行うには、交通事故と怪我との因果関係を明確にする診断書が必要です。診断書の作成は、病院にいる医師以外は作成することができません。したがって、交通事故にあったらまずは病院へ行き、医師の診断を受けなければいけないのです。

しかし、交通事故から時間が経過した後に痛みがあらわれ病院へ行ったとしても、事故と怪我との因果関係を疑われてしまう可能性があります。「交通事故の怪我である」ということを証明できない場合、被害者に対して保険金の支払いが行われない場合があります。したがって、交通事故から10日以内を目安に診断書を取得するようにしましょう。

▶︎参考:交通事故の怪我に特化した通院先をお探しの方はコチラ!

交通事故から数日経って症状があらわれるのは何故?

交通事故直後は身体が興奮状態になっているため、アドレナリンやβエンドルフィンといった物質が分泌されます。それにより痛みを感じにくくなり、身体の興奮が治まった数日後になって、症状があらわれるのです。

交通事故で吐き気。原因は?

交通事故の後に吐き気の症状が…一見、交通事故には関係がなさそうな症状ですよね。
しかし、実はそれ、むちうち(頚椎捻挫)かもしれません。
以下では、むちうちの症状の一つである吐き気について詳しく説明します。

医者

交通事故で吐き気がする原因

交通事故でよくみられる症状のむちうち
むちうちの症状は、5つに分類することができます。それがこちら。

  • 頚椎捻挫型
  • バレー・ルー症状型
  • 神経根症状型
  • 脊髄症状型
  • 脳髄液減少症

その中で、バレー・ルー症状型の症状が吐き気の原因なのです。
では、バレー・ルー症状型とはいったい何なのでしょうか。

バレー・ルー症状型とは

交通事故で首に衝撃を受けてしまい、頸部の神経の緊張や自律神経が刺激を受けることにより症状があらわれます。吐き気だけでなく、頭痛やめまい、耳鳴りなどの症状も出てきます。

▶︎参考:そのほかのむちうちの種類についてはこちら

交通事故後の吐き気はどんな治療をするの?

病院

治療の特効薬はないのですが、頚部交感神経の過緊張状態を緩和させるために

  • 星状神経節ブロック
  • 硬膜外ブロック
  • トリガーポイントの注射

が行われるのが一般的です。

上記の治療では、交感神経を抑制し、自然治癒力で交感神経と副交感神経のバランスを整えることができるとされています。

▶︎参考:バレー・ルー症候群に関するインタビュー記事はこちら

同乗者でも治療費や慰謝料はもらえる?

交通事故の被害にあい、同乗者も怪我を負ってしまった場合、「同乗者の治療費は自費なのかな?」と不安になる方もいるのではないでしょうか。安心してください、同乗者の治療費や慰謝料も加害者に対して請求することができます。
ここでは、同乗者の方の治療費や慰謝料について説明していきます。

同乗者の場合は事故の状況によって異なる

疑問を感じている女性

同乗者の場合は、事故の状況によって違いがあります。

  • ①同乗していた車に過失がないとき
  • ②同乗していた車にも過失があったとき(単独事故含む)

以上の2つに分けて説明していきます。

①同乗していた車に過失がないとき

この場合、同乗者のいる車の運転手には賠償義務がありません。したがって、加害者に治療費や慰謝料を請求することができます。また、同乗していた運転手が搭乗者傷害保険に加入していたときは、運転手の保険会社から保険金が支払われることがあります。

※搭乗者傷害保険とは、自分が運転していた車が交通事故にあい、同乗者が死傷してしまったときに、医療保険金や後遺障害保険金、死亡保険金を保険会社が支払うというものです。 医療保険金は、入通院日数4日以内で1万円、5日以上の場合は、10万円・30万円・50万円・100万円の一時金が部位や症状に応じて支払われます。

②同乗していた車にも過失があったとき(単独事故含む)

この場合、加害者だけでなく同乗者のいる車の運転手にも賠償義務があります。したがって、加害者と被害者である運転手にも治療費や慰謝料を請求することができます。また、こちらの場合も同乗していた運転手が搭乗者傷害保険に加入していたときは、運転手の保険会社から保険金が支払われることがあります。

しかし、同乗していた車の運転手に治療費や慰謝料を請求をする場合、同乗者と運転手が家族ならば保険会社は対人賠償の義務がなくなってしまいます。保険会社の対人賠償は、同乗者が家族のときには、免責事由とされています。
この場合は運転者の保険会社に対して、治療費などを補償してもらうときに人身傷害保険を使うことになります。人身傷害保険では、低額かつ定額の補償を受けることができます。

※人身傷害保険とは、記名被保険者(契約している車を運転する人、契約している車を自由に使うことができる人)およびその家族や車に同乗者が死傷しまったときに、その責任割合に関係なく、被る損害の実際の損害額に対して保険金が支払われます。

治療費や慰謝料の請求方法

  • ①保険会社に連絡をし、事故の状況や怪我の状態を報告。
  • ②病院で怪我の治療を受ける。
  • ③保険金請求書類を保険会社へ提出し、保険金を計算してもらう。
  • ④保険金の受け取り。

※保険金請求書類(搭乗者傷害保険場合)には、保険金請求書、事故証明書、医師の診断書、あれば休業損害証明書、死亡の場合は除籍謄本などが必要です。人身傷害保険の場合は、これらに加えて診療報酬明細書が必要です。

交通事故の怪我が後遺症になってしまったら…

交通事故による怪我の治療を続けても症状が緩和されない場合、医師に「症状固定」と判断され、後遺症が残ってしまう可能性があります。

後遺症が残ってしまうと、これまで被害者に対して支払われていた保険金は打ち切られてしまいます。後遺症が残った後も慰謝料の支払いを受けるには、後遺障害等級認定の申請を行う必要があります。

まずは後遺障害診断書を取得

医師に症状固定と判断されたら、そのタイミングで後遺障害診断書の取得を行いましょう。後遺障害診断書には、交通事故で怪我を負った受傷日時や症状固定日、被害者の自覚症状などが記載されています。

後遺障害診断書の内容が不十分であると判断された場合、後遺障害等級が非該当になってしまったり、本来認められるべき等級よりも低い後遺障害等級で認定されてしまう可能性があります。したがって、医師に作成を依頼する際は、自分の自覚症状をしっかりと伝え、納得のいく後遺障害診断書を取得するようにしましょう。

後遺障害等級認定の申請方法

後遺障害診断書を取得したら、後遺障害等級認定の申請を行いましょう。後遺障害等級が認定されると、等級に応じた慰謝料の支払いを受けることができます。

後遺障害等級認定の申請方法は、2つ。

  • 加害者請求
  • 被害者請求

それぞれの請求方法を詳しく見ていきましょう。

加害者請求

加害者請求は、後遺障害等級認定の申請手続きを、加害者側の任意保険会社に全て任せる方法です。被害者がすべき事は、後遺障害診断書を加害者側の任意保険会社に提出することのみです。煩雑な手続きを省くことができるため、被害者に対する精神的ストレスが軽減されるでしょう。しかし、加害者請求では加害者側の任意保険会社が手続きを行うため、どのような内容で進んでいるのか被害者が知ることはできません。したがって、被害者に対して不利な結果になってしまう可能性もあります。

被害者請求

被害者請求は、後遺障害等級認定の申請手続きを、被害者本人が加害者側の自賠責保険会社に対して直接行う方法です。被害者は手続きに必要な書類を全て自分で集め、加害者側の自賠責保険会社へ送る必要があります。

被害者請求では被害者本人が全ての手続きを行わなければいけないため、加害者請求と比べて時間と手間がかかってしまうでしょう。しかし、被害者は手続きの内容を全て把握し、納得しながら進めていくことができます。また、後遺障害等級認定の認定に有利になるような書類を付け足すこともできます。

同乗者でも治療費や慰謝料はもらえます

いかがでしたか?交通事故後の吐き気、それはむちうちかもしれません。
また、同乗者の場合も治療費や慰謝料はもらえますので、しっかりと治療をしましょう。

解決

この記事の執筆者

彩の街法律事務所 弁護士 / 神尾尊礼
2006年東京大学法科大学院卒業後、2007年司法修習修了・弁護士登録。2007年12月森・濱田松本法律事務所、2009年法テラス埼玉法律事務所経て、2012年2月彩の街法律事務所を設立。

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