スパーリングテスト・ジャクソンテストとは?検査方法から後遺障害認定まで解説
監修記事

柿野 俊弥
理学療法士
交通事故でむちうちになった場合、首や腕の痛み・しびれが長引くことがあります。このような症状が後遺症として残ったとき、補償を受けるためには後遺障害認定を受ける必要があります。
この後遺障害認定を受けるにあたって重要なのが、スパーリングテストとジャクソンテストという神経学的検査です。
本記事では、各検査の違いや方法などについて分かりやすく解説し、交通事故の被害者の方が知っておくべきポイントをお伝えします。
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目次
スパーリングテスト・ジャクソンテストとは?
スパーリングテストとジャクソンテストは、首の神経の根元(神経根)に障害があるかどうかを調べる検査です。交通事故後にむちうちの症状が現れた場合に実施されることが多い検査になります。

▲むちうちが原因で起こる症状の例
これらは特別な医療機器を必要とせず、医師の手技によって行われるため、ほとんどの整形外科で実施可能です。
検査時間も短く、患者への身体的負担も少ないのが特徴です。検査費用も比較的安価で、保険診療の対象となっています。
検査結果は後遺障害認定の判断材料として重視されているため、交通事故の被害者にとって重要な検査です。
スパーリングテスト
先述のとおり、スパーリングテストは神経根に問題がないかを調べる検査法のひとつです。むちうちなどで神経根障害が疑われる場合に実施されます。
スパーリングテストでは、頭を特定の方向に傾け、圧迫することで、神経の通り道を意図的に狭め、異常がないかを確認します。検査にかかる時間は1分程度で、特別な準備も必要ありません。
検査の手順は次のとおりです。
- 患者は椅子に座る
- 検査者が後ろから頭を持ち、痛みやしびれのある側に傾ける
- 頭を後ろに反らせて、上から軽く押さえる
引用元:病気がみえるvol.11 運動器・整形外科 P.240 著:医療情報科学研究所
上記によって首から腕にかけて痛みやしびれが広がった場合、検査結果は陽性となります。医療記録では陽性は「+」、陰性は「-」と記載されます。
陽性の場合に疑われる主な病気は、頚椎症性神経根症や椎間板ヘルニアです。
ジャクソンテスト
ジャクソンテストも、神経根に問題がないかを調べる検査法のひとつです。スパーリングテストと同じ目的で行われ、同様に検査に時間を要さず特別な準備も必要ありませんが、検査の手順が異なります。
検査手順は次のとおりです。
- 患者は椅子に座る
- 頭を後ろに倒した状態で、検査者が上から下に軽く押さえる
引用元:病気がみえるvol.11 運動器・整形外科 P.240 著:医療情報科学研究所
スパーリングテストと同様に、上記によって首から腕にかけて痛みやしびれが広がった場合、検査結果は陽性となります。医療記録では陽性は「+」、陰性は「-」と記載されます。
陽性の場合に疑われる主な病気は、スパーリングテストと同じく頚椎症性神経根症や椎間板ヘルニアです。
スパーリングテストとジャクソンテストの違い
両検査とも、神経根障害の有無を調べる目的で行われ、特別な医療器具は必要としないため、ほとんどの整形外科で実施可能な標準的な検査です。
ジャクソンテストで陽性となった場合は、頭をまっすぐ後ろに倒すだけで症状が出現するため、スパーリングテストよりも重症度が高いと評価される傾向があります。
2つの検査の主な違いは以下の通りです。
項目 | スパーリングテスト | ジャクソンテスト |
頭の向き | 左右どちらか(しびれのある側)に傾けてから後ろに倒す | まっすぐ後ろに倒す |
検査方向 | 左右に方向を変えて検査 | 後ろ一方向のみ |
重症度の評価 | 標準的な検査 | 陽性の場合、より重症度が高いとされる |
実際の診察では、医師が症状に応じてどちらの検査を行うか判断します。後遺障害認定を考えると、両方の検査結果があった方が医学的な証明力は増すと言えます。
テストで陽性だった場合の治療方法
基本的に、神経根障害の多くは自然に治るものが多いため、一般的に装具療法や薬物療法を中心とした保存療法が実施されます。
装具療法では、首の安静を保つため頚椎カラーと呼ばれる装具で首を保護します。神経への負担を減らし、自然治癒を促進することができます。
薬物療法では、痛み止め、ビタミンB12製剤、血流を改善する薬などが使われます。神経の痛みに対しては「リリカ®」などの専用薬も使われます。長引く痛みには、抗うつ薬や強めの痛み止めが使われる場合もあります。
治るまでには数ヶ月以上かかることが一般的です。筋力の低下が強い場合や、日常生活に大きな支障がある場合は、手術治療が検討されることもあります。
医師と相談しながら、適切な治療方針を決定することが大切です。
医師監修交通事故で生じた椎間板ヘルニアの治療期間とは?治療について解説
スパーリングテストとジャクソンテストが後遺障害診断に与える影響
スパーリングテストとジャクソンテストは、交通事故による怪我で後遺症が残った場合に申請できる後遺障害等級認定に影響してきます。
▲後遺障害とは?(後遺症と後遺障害の違い)
後遺障害等級認定とは、交通事故によって残った後遺症の程度を定められた等級で評価し、それに応じた補償を受けるための制度です。
後遺障害等級認定では、症状の医学的な裏付けが重要視されます。その判断材料の一つが神経学的所見で、スパーリングテストとジャクソンテストの結果が含まれます。
関連記事むちうちで後遺障害認定を受けられる確率は?認定率を高める対策も解説
他の検査と結果が一致していると信頼性が高まる
スパーリングテストやジャクソンテストは患者の自己申告に基づく検査です。そのため、単独では客観性が低いという課題があります。
しかし、MRIなどの画像検査の結果とテスト結果が一致している場合や、深部腱反射テストなどごまかしにくい他の神経検査の結果と一致している場合は、検査結果の信頼性が高まります。
▲MRI検査とは
そして本人の主張を補強する材料となり、後遺障害認定において有利に働きます。逆に、各検査結果と矛盾がある場合は、症状の信憑性が疑われる可能性があるため注意が必要です。
結果が陰性だと不利益になる可能性がある
スパーリングテストとジャクソンテストの結果が陰性の場合、かえって不利益を被る可能性もあります。「痛みやしびれがない」という申告は、嘘をつく理由がないため信用されやすく、結果的に等級認定で不利な証拠となってしまうのです。
もし陰性になる可能性が高いなら、あえて検査を受けないほうが良い場合もあります。自分だけで判断することは難しいため、医師や専門家と相談することが重要です。
陽性だった場合に認定される可能性のある後遺障害等級
後遺障害等級は、1級~14級に分けられています。その中で、スパーリングテストとジャクソンテストが陽性だった場合に認定される可能性が高い等級は、12級13号「局部に頑固な神経症状を残すもの」と14級9号「局部に神経症状を残すもの」です。
14級9号よりも12級13号の方が重症度が高く、補償額も12級13号の方が多い傾向があります。
どちらの等級に認定されるかは、スパーリングテストとジャクソンテストの検査結果だけでなく、画像検査や他の神経学的検査などの結果と併せて、総合的に判断されます。
後遺障害12級13号
12級13号認定に必要なことは、まずMRIなどの画像で神経が圧迫されているのが確認できることです。さらに、スパーリングテストとジャクソンテストの両方で陽性であることがほぼ必須とされています。
また、痛みの訴えやスパーリングテストとジャクソンテストの結果が、他の客観的な資料と一致していることも重要です。テスト未実施や陰性での12級13号認定は少ない傾向があります。
ただし、いずれのテストで陽性と判定されても、必ず12級13号が認定されるわけではありません。陽性は12級13号認定のための最低限の条件と認識し、総合的な医学的証明をそろえることが重要になります。
後遺障害14級9号
MRIなどの画像で異常が見つからない場合でも、スパーリングテストとジャクソンテストで異常が見つかれば、14級9号認定を受けられる可能性があります。痛みが事故によるものと医学的に証明しやすくなるためです。
もし、腕や手の症状がある場合やテスト未実施の場合、テスト実施したものの陰性だった場合は認定において不利になります。ただし、首の後ろの痛みだけなら、未実施でも大きな問題はありません。
基準が14級9号よりも厳しい12級13号と比べると、未実施や陰性でも影響は比較的小さいといえます。テスト陽性が望ましいですが、14級9号認定に必須とまでは言えません。
関連記事交通事故による頚椎捻挫の後遺症とは?後遺障害認定を受けるためには
スパーリングテスト・ジャクソンテストを受ける際の注意点
スパーリングテストやジャクソンテストは、交通事故後の後遺障害認定において大きな役割を果たす検査です。もし、検査を受けるタイミングや受け方を間違えると、本来受けられるはずの適切な補償を受けられなくなる可能性があります。
そこで、スパーリングテスト・ジャクソンテストは、以下の点に注意して受けましょう。
- 交通事故後にすぐ受診して検査を受ける
- 自覚症状がなくても嘘をつかない
- テスト以外で現れる症状も細かく伝える
それぞれ解説していきます。
交通事故後にすぐ受診して検査を受ける
▲交通事故後、痛みがなくても病院に行くべき理由
交通事故に遭った後は、できるだけ早く整形外科のある病院で検査を受けることが重要です。必要があれば、医師の判断を元に、MRIなど一通りの検査を受けることが望ましいでしょう。
受診が遅れた場合は「事故後に別の原因で怪我をしたのでは?」と、事故と怪我の関係性を疑われるケースがあります。もし疑われると、示談交渉でのトラブルにつながる恐れがあります。目立った症状がなくても、事故後数日以内に病院を受診することが重要です。
▲交通事故の示談交渉とは
事故直後は痛みを抑えるホルモンが分泌されるため、痛みに気づかない場合もあります。痛みがなくても早急に受診しましょう。
受診する際は、まず整形外科を受診してください。整骨院では診断書の作成はできないため、注意が必要です。
自覚症状がなくても嘘をつかない
たとえ検査で自覚症状がなくても、嘘をつかずにありのままの症状を申告してください。後遺障害認定を受けるための虚偽や誇張した申告はしてはなりません。
虚偽や誇張した申告をしても、他の検査結果と比較することで、矛盾が生じ、結局はバレてしまいます。
▲交通事故のむちうちが嘘だと疑われやすいケース
嘘がバレると、医師からの信頼を失う恐れがあります。医師から「今までの申告も嘘だったのではないか」と疑われ、実際に生じている症状の訴えさえも疑われるリスクがあるのです。その結果、カルテ等への症状記録が不十分になり、認定に影響する可能性があります。
スパーリングテストとジャクソンテストを行ったとき、自覚症状がなくても嘘をつかないように注意しましょう。
テスト以外で現れる症状も細かく伝える
検査結果だけでなく、日常で感じている痛みやしびれも重要な情報です。
症状が出た状況や程度も大切な判断材料になるため、医師に症状を正確かつ詳しく伝え、カルテへの記載を依頼しましょう。自身で症状日記をつけるのも有効な手段です。
例えば「朝起きた直後だと首が動かしにくい」「長時間のデスクワークをした後は腕がしびれやすい」「雨の日は痛みが強くなる」など、具体的な状況と症状の関係を記録しておくと、医師への説明がスムーズになります。
また、痛みの強さを10段階で記録したり、症状が出る頻度を記載したりすることで、症状を客観的に把握できます。
後遺障害認定を受けるために大切なポイント
先述したように、スパーリングテストとジャクソンテストで陽性であっても、確実に後遺障害を認定されるわけではありません。
後遺障害認定では、検査結果だけでなく、治療の経過や保険会社との交渉、診断書の作成など、さまざまな要素が影響してくるからです。特に、治療期間中の対応や保険会社とのやり取りは、後の認定結果を大きく左右する可能性があります。
具体的に、後遺障害認定を受けるために大切なポイントは以下のとおりです。
- 「症状固定」とされるまで医療機関へ通う
- 保険会社から打ち切りを打診されても安易に同意しない
- 治療費が打ち切られた場合は健康保険の使用も検討する
- 後遺障害診断書を作成する際は専門家への相談も検討する
それぞれ解説します。
医師監修交通事故の後遺症の種類とは?症状や後遺障害認定を受ける方法を解説
「症状固定」とされるまで医療機関へ通う
後遺障害認定を受けるタイミングは、医師が症状固定と判断した後になります。
▲症状固定とは?
症状固定とは、これ以上治療を続けても改善の見込みがない状況のことです。症状固定と判断されて初めて、後遺障害認定に申請することが可能になります。
症状固定までの期間は、症状の程度によって異なります。軽微な場合で1〜2ヶ月、軽微でない場合は3〜6ヶ月とされていて、症状によっては1年〜1年半かかることもあります。
通常、交通事故のむちうちの治療費は、加害者側の保険会社が病院へ直接支払い、被害者は窓口での自己負担なしで治療できます。しかし、保険会社が「症状がこれ以上良くならない時期」と判断し、症状固定と判断される前に治療費支払いの打ち切りを告げてくることがあります。
このような場合でも、保険会社の言葉だけで治療を諦める必要はありません。希望すれば治療を続けることができます。むしろ、医師が症状固定と判断するまでは治療を継続するべきです。
なぜなら治療を中断すると、後遺症の認定申請時に「治療不十分」とみなされ、適切な認定を受けられない可能性もあるためです。
関連記事むちうちの症状固定とは?期間の目安や受け取れるお金の変化まで解説
保険会社から打ち切りを打診されても安易に同意しない
保険会社から打診されても、治療費の打ち切りをしないよう交渉することは可能です。
▲加害者側の保険会社から治療費の打ち切りを打診されたらどうする?
まず主治医に相談し、治療継続による改善見込みを確認しましょう。医師の意見をもとに保険会社と話し合うことで、治療期間の延長が認められる場合があります。
自身で保険会社と交渉する自信がない場合は、交通事故に詳しい弁護士への依頼もおすすめです。個人が交渉するよりも有利に運ぶ可能性が高いです。専門家は医学的知識や過去の事例を踏まえて交渉するため、保険会社も対応を変える可能性があります。
また、安易に同意書にサインしてしまうと、後から覆すことが難しくなるため、必ず専門家に相談してから判断することが大切です。
関連記事保険会社が治療の打ち切りを連絡してきたら?理由と対処法を解説
治療費が打ち切られた場合は健康保険の使用も検討する
もし保険会社からの治療費を打ち切られてしまっても、健康保険を利用して治療を継続することが可能です。健康保険を利用すれば、自己負担を軽くできます。交通事故の治療でも健康保険は使用でき、窓口での支払いは1~3割負担となります。
健康保険を利用する際は、加入している健康保険組合等に「第三者行為による傷病届」を提出する必要があります。手続きを忘れると、後々トラブルになる可能性があるため注意が必要です。
健康保険を使って支払った治療費については、治療の必要性が認められれば、後に加害者側の保険会社へ請求できるケースもあります。ただし、保険会社と治療の必要性について争いになることも少なくありません。領収書などの証拠は必ず保管し、治療内容や症状の経過をきちんと記録しておきましょう。
関連記事交通事故の治療費に健康保険は適用される?使う方法やデメリットを解説
後遺障害診断書を作成する際は専門家への相談も検討する
スパーリングテストとジャクソンテストなどの結果は、診断書に正確に記載してもらうことが大切です。
後遺障害診断書は、後遺障害認定を左右する重要な書類となるため、記載内容の充実度が認定結果に大きく影響します。
▲後遺障害診断書とは?
医師が診断書の作成に不慣れな場合、必要な情報が漏れたり、症状の記載が不十分になったりして、不利になる可能性があります。診断書の正確な作成のため、交通事故に詳しい弁護士などの専門家への依頼を推奨します。弁護士は医師と連携し、診断書作成をサポートしてくれます。
また、後遺障害等級認定の申請方法には「事前認定」と「被害者請求」の2種類があります。
事前認定は加害者側の保険会社が申請を代行する方法ですが、被害者請求は被害者自身が申請を行う方法です。
被害者請求では、事前認定と比べて自分に有利な資料を追加提出できるため、より適切な認定を受けられる可能性が高まります。
専門家に相談すれば、被害者請求の手続きサポートや、認定に有利になるアドバイスを受けることができます。
スパーリングテスト・ジャクソンテストが可能な整形外科の探し方
交通事故後、スパーリングテストとジャクソンテストをはじめとした検査や、適切な治療を受けるためには、交通事故の診療に慣れた整形外科を選ぶことが大切です。
交通事故の診療経験が豊富であれば、必要な検査を適切なタイミングで実施し、後遺障害診断書の作成も正確に記載してもらえます。
実際に通院先を検討する際に、通院先に迷う場合や通院の流れが分からないという場合は、一度交通事故病院相談窓口にお問合せ下さい。10年以上の運営・対応実績を元に、交通事故に詳しい相談員が通院先選びを完全無料でサポートいたします。
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【Q&A】スパーリングテスト・ジャクソンテストに関してよくある質問
ここでは、スパーリングテストとジャクソンテストに関するよくある質問を取り上げ、答えていきます。ぜひ参考にしてください。
Q.症状があってもテストで陰性だった場合、疾患や異常がないという診断になりますか?
「テストが陰性=疾患や異常がない」とは言えません。スパーリングテストとジャクソンテストは神経根障害の有無を評価するものですが、すべての異常を検出できるわけではないからです。
症状がある場合に推奨される行動としては、医療機関を再受診し、医師に相談することです。必要に応じてMRIやレントゲンなどの追加検査を受けることで、別の角度から症状の原因を探ることができます。
また、医師に詳しく症状を伝えることも大切です。伝えた症状からスパーリングテスト、ジャクソンテスト以外に必要な神経学的検査を選択し、実施することでより正確な診断につながる可能性があります。
Q.スパーリングテストやジャクソンテストは信頼できる検査方法ですか?
多くの臨床現場で実施されている標準的な検査で、神経根障害のスクリーニングとして有効です。広く用いられていて、医師が神経の症状を調べるときの重要な判断材料となっています。
ただし、患者の自己申告になるため、完全に客観的な検査ではありません。そのため、画像検査や他の神経学的検査と組み合わせて総合的に判断されます。
まとめ:スパーリングテスト・ジャクソンテストは神経痕症状の有無を判断する方法
スパーリングテストとジャクソンテストは、むちうちによる神経根障害を調べるための検査です。頭を特定の方向に傾けたり後ろに倒したりして、神経の通り道を狭めることで症状の有無を確認します。
交通事故による怪我で後遺症が残り、これらの検査で陽性となった場合は後遺障害認定を受けられる可能性が高まります。ただし、検査結果だけでなく、画像所見や症状の一貫性なども含めて総合的に判断されることを理解しておきましょう。
交通事故後は早めに整形外科を受診し、必要な検査を受けることが大切です。
〈参考文献〉
医療情報科学研究所「病気がみえるvol.11 運動器・整形外科 」
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この記事を監修したのは…
理学療法士として、回復期病院で脳血管疾患を中心にリハビリテーションを経験。その後、フリーライターに転向。医療・健康分野をはじめ、地域・観光、転職関連などの幅広いジャンルの執筆を行っている。
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