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むちうちでMRI検査を受けるべき理由とは|後遺障害や慰謝料を解説

交通事故により負う怪我として最も代表的といえるむちうち。

レントゲン撮影はされるものの、MRI撮影までする必要はあるのか悩む方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、むちうちの症状やMRI撮影の重要性、MRI撮影をするタイミングなどについて解説していきます。

むちうちとは?

首を痛がる男性

交通事故にあった方の多くはむちうちを発症します。
むちうちとは、交通事故による追突、衝突、急停車による衝撃を不意に受けたことで首が鞭のようにしなったために生じる様々な症状の総称です。

むちうちの症状

事故直後は体が緊張している状態にあるため、すぐにむちうちの症状があらわれず、翌日以降に様々な症状があらわれます。

代表的な症状は首周りの痛みですが、他にも肩こりや頭痛、めまい、吐き気、耳鳴り、手足のしびれなど神経症状まであらわれることも少なくありません。

交通事故によるむちうちで、MRI撮影をする必要はある?

MRI

交通事故によるむちうちで病院を受診した場合、一般的にレントゲン撮影が行われます。
しかし、レントゲン撮影は骨に損傷がないか確認することが目的であるため、脊髄や靭帯、椎間板など、軟部組織の損傷による痛みやしびれの原因を特定することができません。

軟部組織の状態を確認するには、MRI撮影が有効です。
MRI撮影により症状の原因が確認された場合、後遺障害等級認定の申請をするときや、加害者側の保険会社と損害賠償について示談交渉を行うときに重要な資料となります。
したがって、交通事故でむちうちになった場合は必ずMRI撮影をしましょう。

後遺障害等級認定におけるMRI撮影の重要性

交通事故によるむちうちの治療を長期的に受けても症状が残った場合は、後遺障害等級認定の申請を検討するべきです。
認定を受けることで、後遺障害慰謝料や逸失利益の請求が可能になります。

むちうちの場合、認定を受ける可能性がある等級は12級13号あるいは14級9号です。
それぞれの認定基準は、以下の通りです。

等級 認定基準
12級13号 局部に頑固な神経症状を残すもの
14級9号 局部に神経症状を残すもの

12級13号の「局部に神経症状を残すもの」とは、画像診断や神経学的検査などから異常が確認され、症状が医学的に証明できるものである必要があります。
つまり、MRI撮影で異常が確認されれば12級13号の認定を受ける確率が高まるということです。

14級9号の「局部に神経症状を残すもの」とは、症状が医学的に説明できるものである必要があります。
つまり、事故の状況や症状・治療の経過などから症状が医学的に推定できれば14級9号の認定を受ける可能性があります。
そのため、MRI撮影で異常が確認できなくても後遺障害等級認定をあきらめる必要はありません。

ただし、MRI撮影や神経学的検査をすべての医師が積極的に行ってくれるわけではありません。自分からMRI撮影や神経学的検査を希望する旨を医師に伝えることが大切です。

後遺障害等級認定を受けるために大切なこと

後遺障害等級認定の申請をするにあたり、医師による治療を6ヵ月以上受け続けることが基本的条件となります。

また、通院頻度が不定期かつ少ない場合は、後遺障害等級の認定をするほど深刻な症状ではないだろうと疑われる可能性もあります。医師の指示に従いながら、できるだけ間隔を開けずに通院しましょう。

後遺障害等級認定の申請には、医師が作成した後遺障害診断書を提出する必要があります。
医師に後遺障害診断書を作成してもらったら、検査結果や自覚症状について正確に記載されているか、記入漏れなどの不備がないかを確認しておきましょう。

内容に不備があったり、症状について正確に記載されていないと後遺障害等級の認定を受けられなくなってしまう恐れがあります。

MRI撮影をするタイミング

MRI撮影は、できるだけ事故から早い段階でしましょう。
事故から時間が空きすぎた段階でMRI撮影をした場合、異常が確認できたとしても、その異常は事故より前に生じたものではないのかと加害者側の保険会社に疑われる恐れがあります。

性能によって異常が発見されないことも?

通常のクリニックや診療所ではMRI機器を設置していないところが多いため、MRI機器を設置している医療機関への撮影依頼状を主治医に作成してもらう必要があります。

しかし、MRI機器はどこの病院も同じ性能であるとは限りません。
医療機関によっては設置してあるMRI機器が古いものである場合、画像の精度が低く異常を発見できないことがあります。

医療機関の中には、画像診断を専門的に行っているところもあり、精度が高いMRI機器で撮影してもらうことが可能です。画像の結果次第で後遺障害等級認定の結果が左右されてきますので、MRI撮影をしてもらう医療機関は慎重に選ぶことをおすすめします。

まとめ

医師の説明を受ける

交通事故でむちうちを発症したら、できるだけ早めにMRI撮影を受けることをおすすめします。

MRI撮影により以上を確認できた場合、後遺障害等級認定の申請や示談交渉の際に重要な資料となります。MRI撮影の他にも、事故直後から病院を受診し、定期的に通院を続けることが大切です。

交通事故によるむちうちに悩む被害者の方が、一日も早く回復し、適切な補償を受け取ることができるよう祈っております。

この記事の執筆者

交通事故病院編集部 ライター / A.M
専門学校卒業後は、フリーライターとして様々なジャンルの記事を執筆してきました。現在は交通事故や整骨院に関する知識を身につけるためにまだまだ勉強中ですが、ライターの経験を活かしてみなさんが読みやすい記事を提供していきます!

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