咳やくしゃみでむちうちの痛みが増幅!原因と対策方法を解説
監修記事
柿野 俊弥
理学療法士
「車を運転中に追突されてから、咳やくしゃみで首の痛みが強くなる…」
交通事故や怪我による首の痛みは無視できない問題です。命に関わったり、後遺症に発展したりする場合があります。本記事では、この症状の原因と対処法について解説します。咳やくしゃみで首の痛みが増幅するという不快な状態を改善するために、ぜひご覧ください。
-
まずはお気軽にご連絡ください
- 電話受付時間 9:00~22:00
-
LINEで無料相談
(24時間365日、受付) -
WEBで無料相談
(24時間365日、受付)
目次
咳やくしゃみでむちうちの首の痛みが増してつらい
交通事故後、むちうちになり、首の痛むのはつらいと思います。さらに咳やくしゃみによって痛みが増す状況は、本当につらいものです。仕事や家事など、生活の中でストレスに感じることも多いでしょう。また、首の痛みは睡眠不足や集中力の低下にもつながり、心身ともに疲弊してしまいます。
このような状況では、すぐに医師の診察を受け、適切な治療を受けることが大切です。そのうえで、身体を休める時間を意識的に取り、首に負担のかからない生活の仕方を模索してみるのもよいでしょう。
しかし、やはり首の痛みや咳・くしゃみで痛みが増す状況は何とか改善したいところだと思います。そこで次項から原因について詳しく解説します。
関連記事むちうちの痛くない寝方とは?首の負担が少ない寝姿勢を解説
咳やくしゃみで増幅するむちうちの痛みは主に「神経根損傷型」が当てはまる
むちうちの首の痛みが、咳やくしゃみなどの動作によって増してしまうことは、患者にとって、とてもつらい状況です。このような症状が現れる原因は、神経根が損傷した状態である「神経根損傷型」のむちうちだと考えられます。
神経根とは、神経の大元である脊髄から枝分かれした細い神経のことです。神経根が交通事故による衝撃で損傷していた場合、頚椎の動きに連動して神経根を圧迫する咳やくしゃみで、首の痛みが増す場合があります。
神経根損傷型でよく見られるその他の症状
神経根損傷型のむちうちでは、咳以外にもさまざまな症状が見られることがあります。特によくある症状として、肩や腕に放射痛やしびれです。これらの症状は、頚椎の神経根が圧迫されているため、神経が影響を受けて発生します。放射痛は首から肩、腕、手にかけて広がるような痛みが特徴です。日常生活に支障をきたすこともあります。
また、神経根損傷型のむちうちでは、首の可動域が制限されることがあります。痛みや筋肉の緊張などによって、首の回旋や傾ける動作が制限されてしまうのです。
さらに、手の指先に感覚の異常が起こる場合もあります。頚椎から出ている神経根が損傷すると、その先にある手の指先にも影響を与えてしまい、温かさや冷たさを感じにくくなったり、ピリピリとした感覚があったりします。
いずれも早期の診断と適切な治療が必要であり、神経根損傷型のむちうちの特徴として知識をもっておくことが大切です。
むちうち等、交通事故後の痛みや違和感でお困りではありませんか?
「交通事故病院」の相談窓口なら、交通事故後の通院先について無料相談できます。
質問・ご相談・ご予約、全て0円!
さらに、通院で最大20,000円のお見舞金もあり!(※お見舞金の詳細はこちら)
まずはお気軽にご連絡ください。
(電話受付時間 9:00~22:00)
咳やくしゃみで痛みが増すむちうちの場合の検査
咳やくしゃみで痛みが増すむちうちの原因について詳しく解説してきました。ここでは、原因を突き止める検査方法について紹介します。具体的にはMRI検査、スパーリングSpurlingテスト、ジャクソンJacksonテストです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
MRI検査
MRI検査は、高い解像度で画像診断できる検査方法です。レントゲンでは映らない軟骨や神経根、内臓など詳細な箇所の診断ができます。さらに、放射線を用いない検査のため、被ばくの心配がありません。むちうちでは基本的に、レントゲンやCTではなくMRIが用いられます。
MRI検査は、総合病院や整形外科で受けることができます。医師の在籍していない整骨院では受けられないため注意しましょう。
スパーリングSpurlingテスト
スパークリングテストは、神経学的検査の一つになります。具体的な検査の方法は次の通りです。
- 患者が椅子に座る
- 医師が後ろから患者の頭をつかむ
- しびれや痛みが出る側に傾けて後ろに反らして圧迫する
3つ目を行うことで、神経根が圧迫されるため損傷している場合、痛みやしびれが強くなるのです。つまり、患者がしびれや痛みを訴えた場合は陽性、訴えなかった場合は陰性という検査結果になります。
ジャクソンJacksonテスト
ジャクソンテストもスパークリングテストと同様、神経学的検査の一つです。具体的な方法は次の通りです。
- 患者が椅子に座る
- 医師が後ろから患者の頭をつかむ
- 頭を後ろに倒した状態で医師が上から下に圧迫する
ジャクソンテストで診る内容もスパークリングテストと同じです。神経根を狭くすることで、神経根が損傷しているかどうかを判断します。つまり、圧迫した際に患者がしびれや痛みを訴えた場合は陽性、訴えなかった場合は陰性になります。
関連記事頚椎捻挫でMRI撮影は必要?受けるメリットや注意点について解説
咳やくしゃみで首の痛みが増すときは整形外科に受診
咳やくしゃみによって首の痛みが増す場合、早急に整形外科を受診しましょう。医師による診察やMRI、神経学的検査で頚椎の状態や神経根の圧迫の有無を詳しく調べられるのがメリットです。
また、整形外科では、治療も患者の状態に応じて柔軟に対応できます。薬物療法で炎症を抑えることや筋肉をほぐすことで痛みを和らげたり、理学療法や物理療法を取り入れることで、頚椎周辺の筋肉を強化し、神経根の圧迫を軽減したりできます。
POINT
むちうちの症状は放置すると
むちうちの症状は放置すると慢性化し、日常生活に支障をきたすことがあります。できるだけ早めに整形外科を受診して、適切な治療を受けましょう。
医師監修むちうちはどんな症状?治療方法や完治までにかかる時間について解説
むちうちは飲み込みにくい症状もある
むちうちには、飲み込みにくい症状も現れることがあります。むちうちによる頚椎の損傷や筋肉の緊張が喉部に影響を及ぼし、咽頭や喉の動きが妨げられることが原因です。これによって飲み込むことが困難になり、口からの食事や水の摂取に苦労することがあります。
このような症状が見られる場合は、嚥下機能検査を受けましょう。医師による詳細な評価を通じて、咽頭や喉部の状態を確認し、適切な治療法を選択します。嚥下機能の改善を図り、日常生活における飲食の問題を解決するためにも専門的なアプローチが必要です。
関連記事むちうちの症状が飲み込みにくさにつながる?その原因と対策を解説
咳やくしゃみで首の痛みが増幅する場合は早めの受診が大切
事故による首の痛みで咳やくしゃみが悪化する場合は、神経根が損傷している可能性が考えられます。神経根の損傷は、咳やくしゃみによる首の痛みを増すだけでなく、放散痛やしびれなどの症状を引き起こすこともあるため、油断せずにきちんと対処することが大切です。
まずは、整形外科を受診し、医師の診察を受け、痛みの原因を特定しましょう。そのうえで、医師の指示に従い、治療を進めていくことが大切です。
-
まずはお気軽にご連絡ください
- 電話受付時間 9:00~22:00
-
LINEで無料相談
(24時間365日、受付) -
WEBで無料相談
(24時間365日、受付)
この記事を監修したのは…
理学療法士として、回復期病院で脳血管疾患を中心にリハビリテーションを経験。その後、フリーライターに転向。医療・健康分野をはじめ、地域・観光、転職関連などの幅広いジャンルの執筆を行っている。
この記事の執筆者
カテゴリ一覧
交通事故に関する知識や通院について
無料でサポートいたします。