交通事故の後日に体が痛い…考えられる症状や通院先、対処法を解説
監修記事
オオクマ サキコ
看護師
「交通事故にあい、後日になって体が痛い…」
「通院先や手続きなどは、どう対処すべき?」
とお悩みではありませんか?
交通事故の後日になって体の痛みが出てくる場合は、むちうちなどの症状が考えられます。首や背中、肩などに痛みを感じたら、まずは早期に病院を受診しましょう。
今回は、以下の内容などを解説していきます。
- 考えられる怪我や症状
- 交通事故後に体が痛い場合の通院先や治療方法
- 交通事故後に体が痛い場合にやるべき対処法
- 治療費や慰謝料
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目次
交通事故の後日に体が痛い…考えられる怪我や症状は?
交通事故にあうと直後は痛みがなくても、後日になって首や肩、背中など身体の節々に痛みが出てくる場合があります。
実際には身体に異常があっても、交通事故の直後は交感神経が興奮していることで痛みを感じないことがあるためです。中には、翌日から1週間程度経過して症状が出るケースもあります。
交通事故後に首や腰、背中などに痛みを感じる場合は「むちうち」の可能性が高いです。他にも、むちうちになると、めまいや耳鳴り、後遺障害につながるものまで、様々な症状があらわれます。
以下の5つに分けて、むちうちの症状を説明していきます。
頚椎捻挫型
むちうちと診断された方の多くがこの「頚椎捻挫型」といわれます。簡単にいうと、首の捻挫です。頭部を支える首を損傷し痛みがあらわれます。
主な症状は、首・肩・背中のコリや痛みなどです。
バレー・リュー症候群型
交通事故による衝撃が首の骨を通り越し、自律神経まで傷つけると、痛みがあらわれます。
主な症状は、めまいや耳鳴り、息苦しさなどです。
神経根損傷型
神経を支える根本が引き伸ばされたり、圧縮され負荷を受けた場合に痛みがあらわれます。
主な症状は、身体の各部位に痺れを感じる、力が入らないなどです。
脊髄症状型
直接、脊髄まで損傷してしまうと痛みがあらわれます。後遺障害として今後も残ってしまう恐れがあるため、非常に危険な症状です。
脳脊髄液減少症
めったにみられないケースですが、交通事故の衝撃により脳髄液が漏れ出すことで症状があらわれます。
主な症状は、全身の痛み、聴力・視力・味覚障害、倦怠感、自律神経症など広範囲に渡ります。
関連記事むちうちでやってはいけないこと7つ|適切な治療方法を解説
交通事故の後日に体が痛い場合、どこへ通院すればいい?
交通事故より時間が経過し、体に問題が出ることは珍しくありません。万が一、身体が痛いといった症状が後から出てきた場合は「整形外科」へ行きましょう。
症状について病院でレントゲンやMRIなどの画像検査を行った上で、医師に診察をしてもらうと、診断書を記載してもらうことができます。事故後の手続きは病院へ行き、診断書をもらうことでスムーズにすることができます。
とは言っても、交通事故で発生したむちうちは、症状が長期に渡り続くケースがあります。骨折などの外傷がない場合は、医師の指示のもと、病院と併用して整骨院に通院することを勧められる場合もあります。整骨院に通いながら症状緩和を目指すこともできるでしょう。
整形外科の治療内容は?
医師が治療を行います。事故後の様々な手続きに必要な「診断書」は医師のみが作成できます。
整形外科の治療方法は、湿布や投薬、痛み止めの注射などを主に行います。また、整形外科には、レントゲンやMRIの検査機器が充実しています。検査機器では、むちうちに限らず、怪我の状態を確認することができます。現在の怪我の状態をはっきりと把握したうえで治療を進められることが、整形外科のメリットです。
一方で、むちうちに特化した治療方法が整形外科にはあまりありません。
整形外科は、あくまでも「骨折」や「裂傷(れっしょう※)」などの外傷の治療を主に受け持っているからです。
(※)皮膚や肉が裂けて出来た傷。
具体的な外傷がない場合、湿布や痛み止めの注射、投薬といった治療を行い、経過観察になることが多いです。
関連記事整形外科が交通事故の患者を嫌がるのはなぜ?対応してくれる病院の探し方
整骨院の施術内容は?
柔道整復師が施術を行います。
整骨院は、骨接ぎやマッサージ、牽引、電気療法、手技療法などで施術をします。
一人ひとりの症状に合わせて、むちうちの痛みを緩和する手助けを行います。
関連記事整骨院と整形外科の違いは?どっちがいいか症状やケースにあわせて解説!
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通院しても痛みが緩和しない時は?
しっかりと通院している場合でも、症状が「良くなった」と感じられないケースもあります。
- 「治っている感覚がないまま時間だけが過ぎてしまう。」
- 主治医に不安を訴えても、「もう少し様子を見ましょう」としか言ってくれない…。
- 「本当に治るのかな?」
と心配になりますよね。
どうしても症状が緩和しない場合は、以下のような方法を検討すると良いでしょう。
①通院先を変えてみる
「セカンドオピニオン」を知っている人は多いと思います。
ひとつの病院に留まらず、別の病院に移ってみることで症状が緩和する可能性があります。一口に整形外科といっても、設備の充実度や医師の専門性、経営方針などはさまざまです。
これまで特別良くなったと感じられなかった方でも、別の病院で治療や施術をしてもらうことによって、ガラッと良くなることもあります。他の病院に移ること自体は、決して悪いことではありません。あなたが望めばいつでも可能です。
ただし、転院したからといって確実に治る訳ではありません。大切なのは、自分自身の症状とその通院先の治療や施術内容が合っているかです。それらを踏まえて通院先を選び直してみてください。
関連記事交通事故の通院で病院を変える方法とは?転院のメリットもご紹介
②整骨院と併用して通院する
今の治療や施術で良くなるのか不安なものの、いきなり転院するのも抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょう。そんな時は、現在通っている病院で治療を続けながら、整骨院と併用して通院する手段を選択してみましょう。
特におすすめしたい方法は、整骨院と整形外科を併用して通う方法です。先ほど紹介したように、整骨院と整形外科は、それぞれ異なった方法でむちうちの施術や治療を進めていきます。
注意することとして、保険会社の了承を得てから通院するという点が挙げられます。被害者の場合、加害者の保険会社から慰謝料が支払われますから、損をしないためにも忘れずに連絡しましょう。
関連記事整形外科から整骨院へ転院・併用はできる?同意書や診断書が必要な理由
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交通事故後に体が痛い場合、受診以外にやるべきこと
交通事故後に体が痛い場合、病院へ行く前提として、「受診以外になにをすればよいのか?」と思われる方も多いことでしょう。
治療費の支払いで損をしないためにも、まずは加害者側の保険会社と、事故を管轄する警察署へ症状が出た旨を連絡をします。
痛みに対しては、応急処置の対応も行います。受診前までにできる対処として、患部を温めることはせず、入浴はしないといったものが挙げられます。怪我に対する自己判断は危険ですが、これらはやっておいてもリスクの少ない行動です。
当項目では、受診の前に行っておくことで怪我の痛みの軽減が期待でき、事故後の手続きでトラブルを減らすことができる「やるべきこと」についてご紹介します。
加害者側の保険会社に連絡
後から病院を受診しようと思った際には、加害者側の保険会社への連絡も行ってください。
事故当初、症状がないと加害者側に伝えていた場合、加害者の加入する保険会社でも人身事故の対応はないという手続きが進められていると考えられます。
交通事故が関係して起きている症状の経緯を明らかにするためにも、「交通事故により、体に痛みが出ました。病院を受診します」と、病院を受診する前に連絡を入れましょう。治療費の支払いを加害者側の保険会社にスムーズに行ってもらう為に必要となります。
連絡をした際は、保険会社に医療費を直接払ってもらうよう要請することも忘れずに、覚えておきましょう。
警察署へ連絡し、人身事故へ切り替えてもらう
被害者の身体に症状がない場合、死傷者のいない「物損事故」として警察に扱われることでしょう。しかし、交通事故の後日に体に痛みが出てきた場合には、人身事故に切り替える必要が出てきます。
物損事故扱いのままだと、加害者側の保険会社に怪我に対する慰謝料の支払い拒否を受けるリスクが高くなってしまうからです。
事前に交通事故を管轄のする警察署へ連絡し、手続きにいきましょう。事故発生日から10日以内には申請し、先に病院で記載してもらった診断書も持参します。
事故発生より期間が経過し過ぎてしまうと物損事故から、人身事故への切り替えが受理されないということもあるので注意しましょう。
体の痛みへの応急処置
交通事故後、体に痛みが発生している場合、患部に炎症が起きていることが予想されます。痛みを軽減させるために、炎症を和らげる必要があり、病院を受診するまでに次の応急処置を施しましょう。
- 安静を維持する→痛みがあるからといって、自己判断でマッサージやストレッチをしないようにします。患部は安静にし、無理に動かさないようにしてください。
- 患部や体を温めすぎない→腫れがひどくならないよう、患部を温めないようにします。万が一入浴をする場合は、浴槽には浸からず、シャワーだけにしておきましょう。
交通事故による体の痛みへの治療費や慰謝料について
交通事故によるむちうち等の治療をする際、「治療費は誰が支払ってくれるんだろう?自分で負担しなければいけないんだろうか…」と疑問に思う方は多いと思います。
ここでは、交通事故による怪我の治療費や慰謝料の支払いについて解説していきます。
被害者には損害賠償が支払われる
交通事故の被害者は、加害者に対して損害賠償を請求することができます。
損害賠償とは、交通事故で様々な損害を負った被害者に対して、加害者がその損害の埋め合わせを行うことです。
被害者が加害者に対して請求できる損害賠償は、3つあります。
- 積極損害
- 消極損害
- 慰謝料
積極損害
積極損害とは、交通事故によって被害者の出費が余儀なくされた場合に発生する損害です。
治療費や入院費のほか、手術費や通院にかかる交通費、付添看護費なども請求することができます。
消極損害
消極損害とは、交通事故にあったことによって、被害者が本来得られるはずだった収入や利益が減少することで発生する損害です。
消極損害は、「休業損害」と「逸失利益」の2つに分けられています。
休業損害
交通事故による怪我の治療で仕事を休まなければいけなくなり、被害者の収入が減少してしまった場合の減収分が補償されます。
逸失利益
交通事故の怪我が後遺障害になってしまったことで被害者の労働能力が低下し、本来得られたであろう収入や利益が減少してしまった場合の損失分をあらわします。
慰謝料
慰謝料とは、交通事故にあったことによって被害者が受けた精神的苦痛を、加害者が金銭で補ったものです。
むちうちで支払われる可能性がある慰謝料は、以下の2つあります。
入通院慰謝料
怪我の治療で通院をする際、被害者が感じた精神的苦痛を、加害者が金銭で補ったもの。
後遺障害慰謝料
むちうちが後遺障害になってしまったことで被害者が負った精神的苦痛を、加害者が金銭で補ったもの。
関連記事交通事故の慰謝料を払うのは誰?治療費がもらえない時の対処法とあわせて解説
交通事故後に体が痛い場合は早めの受診を
交通事故後に体が痛くなってきた場合は、早めに整形外科を受診しましょう。
通院先の検討や手続きなど、細かいところでどのように進めるのがベストなのか対応に迷うこともあるかと思います。もし不安に思っていることがありましたら、「交通事故病院」へお電話ください。
通院先から手続きのことまで、しっかりとサポートさせていただきます。
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この記事を監修したのは…
看護学校卒業後、総合病院にて外科病棟、救急病棟、外来等、急性期看護を経験。結婚・出産を経て、看護師として臨床以外でスキルを磨けるライターに魅力を感じ、活動を開始。現在、医療福祉系の記事を中心に執筆中。
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