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車に追突された後の事故処理。人身と物損どちらにすべき?

追突事故の被害にあった場合、人身または物損のどちらか処理を行うことになるでしょう。しかし、「人身と物損のどちらで処理をすべきなのか」「人身と物損の処理によって、どのような違いがあるのか」など疑問があると思います。

そこで今回は、これらの疑問を解決できるよう、人身と物損について解説していきます。

追突事故の被害にあった場合

追突事故

追突事故の被害にあった場合、「人身事故」または「物損事故」のどちらかで事故処理を行います。

  • 人身事故:怪我人がいる場合の事故
  • 物損事故:怪我人はいないが、モノが壊れてしまった場合の事故

人身事故と物損事故は、上記の定義によって分類されます。しかし、追突事故による怪我の症状が、事故処理の際に現れているとは限りません。

追突事故による怪我の特徴

先程も述べたように、追突事故による怪我の症状は、すぐに現れるとは限りません。数時間後~数日後というように、事故から時間が経って、怪我の症状が現れることがあるのです。

事故後の身体は、興奮状態になっている可能性があります。身体が興奮状態になると、痛みを感じとる感覚器官が麻痺してしまいます。そのため、事故から数時間後~数日後という、身体の興奮状態が落ち着いた時に、怪我の症状に気づく場合があるのです。

事故直後に怪我の痛みがなかった場合は怪我人がいないと判断され、物損事故で処理されます。しかし、事故から時間が経って怪我の痛みが現れた場合、物損事故で処理したままではいけません。必ず人身事故への切り替えを行うようにしましょう。

▶︎参考:怪我の治療や通院先について詳しく知りたい方はこちら

物損から人身へ切り替えるべき理由

事故から時間が経って怪我の痛みが現れた場合、どうして物損事故から人身事故への切り替えなければならないのでしょうか。その理由は、「加害者から受け取れる損害賠償の範囲」が異なるからです。

物損事故と人身事故の違い

▲物損事故と人身事故の違い

「加害者から受け取れる損害賠償の範囲」について、人身事故で処理した場合物損事故で処理した場合に分けて、以下の表にまとめました。

人身事故の場合 傷害に対する損害
(加害者の自賠責保険または任意保険から支払われる)
治療費
慰謝料
手術費
通院交通費
休業損害
逸失利益
付添看護費など
モノに対する損害
(任意保険から支払われる)
修理代
代車使用料
買い替え費用など
物損事故の場合 モノに対する損害のみ
(加害者の任意保険から支払われる)
修理代
代車使用料
買い替え費用など

このように、物損事故で処理したままでは、怪我の治療費や慰謝料を受け取ることができません。したがって、怪我を負った場合は、必ず人身事故で処理することが大事なのです。

物損から人身への切り替え方

物損事故から人身事故への切り替えは、以下のような手順で行います。

  • 病院または整形外科で診断書を取得する
  • ②事前に警察署へ連絡を入れ、人身事故への切り替えをしたい旨を伝える
  • ③今回の事故を管轄している警察署に必要な書類を提出し、手続きを行う

ただし、物損事故から人身事故への切り替えは、7~10日以内を目安に行うようにしましょう。事故から時間が経ってしまうと、怪我と事故との因果関係が曖昧になってしまうからです。したがって、人身事故への切り替えは、早めに行うようにしましょう。

人身の事故処理についてのまとめ

話し合い

いかがでしたか。追突事故の被害にあった場合、人身事故と物損事故のどちらで処理されたかが、とても重要です。

人身事故と物損事故では、被害者が受け取れる損害賠償の範囲が以下のように異なります。

  • 人身事故の場合:人身傷害に対する損害、モノに対する損害
  • 物損事故の場合:モノに対する損害のみ

また、物損事故から人身事故への切り替えは、早く行わなければ認められない場合があります。したがって、事故から7~10日以内を目安に人身事故へ切り替えるようにしましょう。

この記事の執筆者

交通事故病院編集部 ライター / T.A
出版社に就職後、書籍や雑誌コラムの執筆・編集を経て、現在はフリーライターとして活動中。家族が交通事故の被害にあった過去の経験をもとに、怪我の治療先や手続きのコツなどをお届けしていきます。みなさんのお悩みが少しでも軽減されますように…。

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