むちうちでやってはいけないこと7つ|適切な治療方法を解説
監修記事
世良 泰
医師(整形外科他)
むちうちを早く治すためには、適切な治療と並行して「やってはいけないことをしない」ことが大切です。
日頃から異常をきたした部位に負担がかかるような生活をしていれば、当然、治りは遅くなります。最悪の場合、後遺症が残ってしまうでしょう。
そんな状況を回避するために今回は、むちうちでやってはいけないことを7つご紹介します。一刻も早く治すためにも、きちんと把握しておきましょう。
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目次
むちうちでやってはいけないこと
ではさっそく、むちうちでやってはいけないこと7つは次のとおりです。
- 診察を受けずに放置する
- 冷やす・温めるは時期によって異なる
- 事故直後のマッサージ
- アルコールの摂取や喫煙
- 車の運転
- 長風呂
- 首に負担のかかる寝方をすること
それぞれ詳しく見ていきましょう。
診察を受けずに放置する
最もむちうちでやってはいけないことが「診察を受けずに放置する」という行為です。
むちうちだけでなく、どんな病気やケガも共通して、何らかの異常があった場合はすぐに医療機関を受診することが大切です。
もし放置をすれば、後遺症のリスクが高まり、最悪の場合は生命に影響を及ぼすこともあります。
関連記事交通事故で痛くないのに通院しても良い?軽い追突事故でも病院に行くべき理由
冷やす・温めるは時期によって異なる
交通事故でむちうちになった直後は冷やすことが大切です。しかし、治療を続けていく中でずっと冷やすかと言えば、そうではありません。
むちうちになったばかりの時期は炎症が生じているため、温めると炎症が促進され、症状が悪化するおそれがあります。
逆に、炎症が落ち着いたのを確認できたら冷やすのを止め、温めるようにしましょう。見極めに自信のない方は、医師の指示を仰ぐことが大切です。
事故直後のマッサージ
マッサージには血液の循環を促す効果があります。先ほど説明したように、交通事故直後のむちうちは炎症が生じているため、マッサージは避けてください。
また、安易にマッサージをすることで、傷ついた筋肉や靭帯をさらに傷つける可能性があることも、マッサージを避けるべき理由の一つです。
患部には触れず、できるだけ動かさないようにして、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。
アルコールの摂取や喫煙
アルコールの摂取は血液の循環を良くする効果があるため、交通事故直後のむちうちではやってはいけないことの一つです。アルコールの摂取は、温めたりマッサージしたりするのと比べて、全体に影響をおよぼします。
また、アルコールの摂取だけでなく喫煙についても治療に影響するので、禁煙した方が良いでしょう。
車の運転
症状の有無にかかわらず、車の運転をしてはいけません。交通事故直後は、自律神経の一種である交感神経が活発になっており、体が興奮した状態です。
本来なら症状が出るケガでも、一時的に痛みを感じなくなっている場合があります。
「問題ないだろう」と判断をして車の運転をしていたら、脳機能に異常が生じ、手足にしびれが生じて運転がままならなくなるケースも考えられます。
自己判断をせず、きちんと医療機関で異常がないことを確かめてから車の運転はするようにしましょう。
長風呂
血液の循環が良くなる観点から、長風呂もむちうちになってすぐにやってはいけないことの一つです。
基本的にむちうちになって2~3日程度は入浴自体を避けることが望ましいです。
入浴および長風呂をするのは、むちうちによる炎症が落ち着いたと判断できてからにしましょう。
繰り返しになりますが、自己判断が難しい場合は医師の指示を仰ぐことが大切です。
首に負担のかかる寝方をする
首に負担のかかる寝方(姿勢)をすると、むちうちの状態が悪化します。
おすすめの寝方は「仰向け」です。しかし、枕の高さや硬さが合っていないと負担になるため、首の形に合わせてタオルなどを用いて調整することが大切です。
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事故直後にすべきことは整形外科への受診
交通事故の後、症状の有無にかかわらず、まずは整形外科を受診することが大切です。
整形外科を受診すべき理由は次の3つです。
- 薬の処方ができる
- 医師が在籍していて診察と検査が受けられる
- リハビリの専門家である理学療法士が在籍している
整形外科では診察や検査を受け、きちんと原因を把握したうえで専門家による治療が行われます。
むちうち以外だった場合にもすぐに対処ができるため、交通事故の後は整骨院ではなく、まずは整形外科を受診しましょう。
関連記事整骨院と整形外科の違いは?どっちがいいか症状やケースにあわせて解説!
むちうちは後遺症になることがある?
人それぞれの症状によるため一概には言えませんが、交通事故やむちうちの程度によっては後遺症が残ることがあります。主な後遺症は次の通りです。
いずれも日常生活に支障をきたすような症状ばかりです。これらの症状が慢性的に続くとなればストレスが蓄積し、精神的にも大きな負担になるでしょう。
そうならないためにも、交通事故の後は整形外科を受診し、継続的に適切な治療を受けることが大切です。
むちうちの後遺症を残さないようにするための対策や、もし後遺症が残ってしまった場合については以下の記事にまとめてあるので参考にしてください。
関連記事むちうちを後遺症にしない|症状や治療と後遺障害認定・慰謝料も解説
事故による怪我の受診で不安があるなら相談を
今回はむちうちでやってはいけないことや事故直後にやるべきことを解説しました。むちうちの後遺症を残さないようにするためにも、適切に対処することが大切です。
当事者になると不安なことが多々あると思いますが、何かご不安やご不明点があれば、「交通事故病院相談窓口」までお問い合わせください。
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この記事を監修したのは…
慶應義塾大学医学部卒。初期研修後、市中病院にて内科、整形外科の診療や地域の運動療法指導などを行う。スポーツ医学の臨床、教育、研究を行いながら、プロスポーツや高校大学、社会人チームのチームドクターおよび競技団体の医事委員として活動。運動やスポーツ医学を通じて、老若男女多くの人々が健康で豊かな生活が送れるように、診療だけでなくスポーツ医学に関するコンサルティングや施設の医療体制整備など幅広く活動している。「健康を通じて人々の夢や日常を応援すること」をミッションに2024年6月に池尻大橋せらクリニックを開院。
池尻大橋せらクリニックHP
https://sera-clinic.com/
日本整形外科学会専門医
日本内科学会認定内科医
公衆衛生学修士
International Olympic Committee Diploma in Sports Medicine
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
日本医師会認定健康スポーツ医
日本整形外科学会認定スポーツ医
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツ医
Performance Enhancement Specialist (National Academy of Sports Medicine)
Corrective Exercise Specialist (National Academy of Sports Medicine)
日本医師会認定産業医
ロコモアドバイスドクター
TWOLAPSチームドクター(陸上)
LADORĒメディカルアドバイザー
日本陸上連盟医事委員
AuB株式会社 顧問ドクター
株式会社富士急ハイランド 医療顧問
株式会社リハサク メディカルアドバイザー
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