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更新日:2019.06.12 交通事故 被害者 施術・治療 むちうち 手続き

交通事故の治療は整形外科だけ?整骨院と併用する際の注意点について

交通事故で怪我を負ってしまったら、まずは病院の整形外科へ行くかと思います。しかし、通院を続けるにあたっては、「整骨院にも通いたい」と考える方も多いでしょう。

そこで今回は、交通事故の治療で整形外科と整骨院を併用する際の、注意点や治療費の請求などについて、詳しく解説していきます。

交通事故にあったら…

事故

交通事故で怪我を負った場合、まずは警察へ連絡を行い、事故処理を行いましょう。その後、怪我を負っていないかを確認するために、整形外科や病院で検査を受けることが大切です。

交通事故直後は、突然の出来事に体が興奮状態になるため、痛みに気づかないこともあります。したがって、痛みを感じなくても、一度整形外科や病院で検査を受けるようにしましょう。

▶︎参考:交通事故後の流れについて詳しく知りたい方はこちら

被害者に多い怪我は「むちうち」

交通事故の被害者に多い怪我は、むちうちだといわれています。車との衝突時に、首が鞭のようにしなり、首周辺の筋肉や靭帯などが損傷し、様々な症状があらわれます。主な症状としては、首の痛みや肩こり、腰痛、頭痛、めまい、吐き気、しびれなどです。

むちうちは軽い症状が多いですが、しっかりと治療を行わなければ、後遺症が残ってします。したがって、症状が緩和されるまで通院をして、治療を受けるようにしてください。

交通事故の通院先は整形外科のみ?

先程も述べましたが、交通事故の怪我はしっかりと治療を行うことが大切です。交通事故による怪我の通院先は、整形外科というイメージがあるかもしれません。しかし、整骨院を通院先として選ぶこともできます。

整形外科や整骨院では、健康保険を使えるため、治療・施術に対する金銭的負担を軽減することも可能です。さらに、健康保険だけではなく、自賠責保険任意保険も適用されます。

整形外科と整骨院の違い

病院

整形外科と整骨院では、どのような違いがあるのかわからないとい方も多いのではないでしょうか。整形外科と整骨院では、取得している資格や治療・施術内容が大きく異なります。

整形外科

整形外科では医師が診察をし、怪我や病気の診断、治療を行なっています。
具体的な治療内容は、以下の通り。

  • レントゲンやMRIなどの画像検査
  • 消化鎮痛剤(痛み止め)や湿布などの投薬
  • 電気療法や運動療法などのリハビリ
  • 診断書・後遺障害診断書の発行

医師が診断し治療をすることによって、その怪我を医学的に証明することができます。また、事故後すぐに医師の診断を受けることで、交通事故と怪我との因果関係が明確になります。したがって、交通事故後はまず、整形外科に通う必要があるのです。

また、整形外科で医師の診断を受けると、診断書を書いてもらうことができます。診断書は、交通事故による怪我の病名や症状、治療期間の見通しなどが記載されている書類です。人身事故へ切り替える際や損害賠償を請求する際に必要となりますので、必ず取得するようにしましょう。

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整骨院

整骨院では、柔道整復師が施術を行います。柔道整復師も医師と同様に国家資格の1つですが、医師のような治療行為は行えません。

整骨院では、交通事故によるむちうちや打撲に対して、主に手技を用いて施術を行います。また、骨折や脱臼に対する応急処置を受けることもできます。

交通事故の治療に関する疑問

交通事故の被害者の中には、「通院頻度や治療期間の目安は?」「転院はできるのか?」「整形外科と整骨院の併用は可能?」という、治療に関する疑問をお持ちの方もいると思います。それぞれの問いについて、以下で解説していきます。

通院頻度や治療期間の目安は?

交通事故で怪我を負ってしまったら、定期的に通院を続ける必要があります。しかし、どれくらいの頻度で通院すればよいのか、疑問に思う方もいるのではないでしょうか。また、いつまで通院を続ければよいのか、気になりますよね。

壁掛けカレンダー

整骨院への通院頻度としては、週に3回程度の通院が理想的です。整形外科へは、月に2回程度の通院で、怪我の治療経過を診てもらうと良いでしょう。
しかし、怪我の程度によっては、毎日通院しなければいけない場合もあります。適切な通院頻度は、整形外科や整骨院の先生の指示に従うようにしましょう。

また、治療期間の目安として軽症の場合は、3ヶ月程度で治療が終了するといわれています。しかし、重症の場合は6ヶ月以上かかる場合もあります。治療期間は、衝撃の程度や被害者の年齢によって異なるため、「いつまでに治る」と一概にいうことはできません。

転院は可能?

交通事故の治療で、「通院先を変更したい。」と考えている方もいるのではないでしょうか。このよううな場合は、以下のような正当な理由があれば、転院をすることが可能です。

  • 県外に転勤することになったため、転院先の近くで治療を受けたい
  • 治療を受けているが、症状が緩和しないので転院したい

ただし、転院をする場合は、事前に加害者側の保険会社へ連絡を入れるようにしてください。

整形外科と整骨院の併用は可能?

交通事故による怪我を治療する際、「整形外科と整骨院を併用してもいいのか。」疑問に思う方も多いのではないでしょうか。基本的に、交通事故の治療先は被害者自身に選択する権利があります。したがって、整形外科と整骨院を併用して通うことは可能です。

前述したように、交通事故で怪我を負った際は、整形外科と整骨院を併用することが可能です。しかし、整形外科と整骨院を併用するには、気を付けなければいけない点がいくつかあります。

整形外科で怪我の診断を受ける

交通事故による怪我の治療費は、整骨院に通った場合でも、加害者側の保険会社に請求することができます。ただし、交通事故と怪我との因果関係が証明されていなければいけません。

交通事故による怪我であるということを証明するためには、医師の診断が重要です。怪我の診断は、整骨院では受けることができません。したがって、交通事故後はまず医師のいる整形外科へ行き、診断を受ける必要があるのです。

医師から許可を得てから保険会社へ連絡をする

整形外科と整骨院を併用する際は、通院先の担当医から許可を得てからにしましょう。医師に相談しないまま整骨院へ通院してしまうと、相手側の保険会社に対して、治療費を請求できなくなってしまう可能性があります。また、医師からの許可を得られたら、相手側の保険会社にその旨を伝えましょう。

どちらか片方のみへの通院は避ける

整骨院では、怪我の診断を受けることができません。治療経過を確認し、治療継続の必要性を明確にするためには、医師からの診断が重要です。したがって、整骨院と整形外科、どちらか一方へ通院するのではなく、定期的に整形外科で診断を受けるようにしましょう。

交通事故の治療は完治・症状固定まで続ける

ポイント (1)

交通事故で通院をしている際に、加害者側の保険会社に治療打ち切りを打診される場合もあります。治療を打ち切られてしまうと、その後の治療費は被害者が自己負担しなければならず、受け取れる損害賠償に影響があらわれます。

そもそも加害者は、被害者の治療費を完治または症状固定まで支払う義務があります。したがって、完治または症状固定になっていない場合は、打ち切りに応じないようにしましょう。

被害者が請求できる損害賠償って?

先程、交通事故の被害者は、加害者に治療費を請求できるといいました。しかし、被害者が加害者に請求できる損害賠償は、治療費だけではありません。被害者が受け取れる損害賠償は、以下のように様々です。

  • 通院交通費
  • 手術費
  • 器具や装具の購入費
  • 付添看護費
  • 休業損害
  • 逸失利益
  • 入通院慰謝料
  • 後遺障害慰謝料        など

まとめ

交通事故で怪我を負ってしまったら、まずは整形外科で医師の診断を受けましょう。通院を続ける際は、整骨院との併用も可能です。ただし、整形外科と整骨院を併用する際は、医師からの許可を得てからにしましょう。

この記事の執筆者

交通事故病院編集部 ライター / T.S
大学を卒業し、出版社で取材や編集業務を経験。その後、WEBメディアの執筆に転向し、事故に関する様々な知識を多くの人に届けるべく、日々邁進中。現在は、交通事故専門士の資格を取得するために勉強をしている。座右の銘は、格物究理。

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