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首が痛い…これってむちうち?治療をしたいけど、どうすればいいの?

2日前、交通事故にあってしまった…

「交通事故当日には痛みがなかったのに、数日経って痛みが出てきた。」なんてことは、交通事故の怪我でよくみられます。それはむちうちかもしれませんよ。
「むちうちって何?」「治療はどこに行けばいいの?」そんな疑問がある方に読んでもらいたい記事です。
この記事を読んで、あなたの抱える疑問が解決できれば幸いです。

交通事故現場

むちうちとは?

むちうちと大きくまとめられていますが、その症状は様々なものがあります。

症状について

一般的な症状はこちら。

  • 痛みや凝り
  • 首が回らない
  • めまいや吐き気
  • しびれや倦怠感

などの症状が現れます。

注意すべきなのは、むちうちの症状はすぐに現れるわけではないということです。交通事故にあって、痛みがなかったから安心だと思っていても、数日間は気にかけておくべきでしょう。

▶︎参考:むちうちの種類について詳しく知りたい方はこちら

むちうちになる原因

もやもや

交通事故で強い衝撃をうけると、首が鞭のようにしなり何度も前後に大きく動きます。そのときに、筋肉や靱帯、椎間板などに損傷が生じるからです。

治療はどこへ…

「むちうちについて理解できたけど、どこで治療したらいいの?」そう思いますよね。
ここでは、むちうちの治療について説明していきます。

むちうちの治療先は3つ

むちうちの治療ができるところは以下3つ!

  • 病院・整形外科
  • 整骨院・接骨院
  • 鍼灸院

※どれか1つに通ってもいいですし、併用して通うこともできます。

手の上にある木の病院

それぞれの治療内容とは?

それでは、3つの通院先でどのような治療・施術が受けられるのか、詳しく解説していきます。

病院・整形外科

病院・整形外科では、医師による治療を受けることができます。

治療内容としては、レントゲンやMRIなどの検査機器で骨の状態を診ます。切り傷やすり傷など、外傷の治療を得意としていて、必要な場合は手術を行います。治療を受けても痛みが引かない場合は、痛み止めの薬や湿布を処方してくれます。
検査機器での「画像診断」や「手術」、痛み止めや湿布などの「投薬」は、医師のみが行える医療行為となります。

処方箋を持つ医師

病院・整形外科で診断を受けたら、診断書を作成してもらいましょう。
診断書は、「交通事故が原因で負った怪我」と証明するための書面です。作成は、医師のみが行えます。保険金の請求や、人身事故へ切り替える際に必要となる大切な書面なので、交通事故にあったらまず病院・整形外科を受診し、診断書を取得しましょう。

整骨院・接骨院

整骨院・接骨院では、柔道整復師が施術を行います。
柔道整復師は国家資格の1つで、主に手技療法を用いて施術を行います。医師のような医療行為を行うことはできません。

手技療法とは、痛みのある部位や周辺を手で押したり揉んだりして、自然治癒力を高める施術方法です。
手技療法の他に、電気や光などの物理エネルギーを用いた「物理療法」、体を動かし身体機能を回復させる「運動療法」があります。

柔道整復師

むちうちは、レントゲンやMRIに症状が写らない場合があるため、病院・整形外科では「異常なし」と診断されてしまうことがあります。
整骨院・接骨院では、体に直接ふれて施術を行うため、病院・整形外科では見つけられなかった症状を見つけてくれる場合があります。病院・整形外科に通院を続けても痛みが引かない場合は、保険会社から許可を得た上で、整骨院・接骨院と併用してもよいでしょう。

鍼灸院

鍼灸院には、はり師ときゅう師が在籍しています。
鍼の施術は「はり師」、灸の施術は「きゅう師」が行います。

鍼治療を受ける人形

人間の体には、約365以上のツボがあるといわれています。鍼灸院での施術方法は、このツボに対して鍼や灸で刺激を与え、血液やリンパの流れを良くします。血液やリンパの流れが良くなると、身体機能の回復が期待でき、怪我の症状が緩和されるといわれています。

治療期間の目安

むちうちの治療期間の目安は、最低3ヶ月~長くて6ヶ月程度です。しかし、むちうちの症状にも個人差があります。よって、3ヶ月以内で症状が緩和される場合もあれば、6ヶ月以上通院を続けなければいけない場合もあります。

症状の程度には個人差があるので一概には言えませんが、定期的に治療を受けることで、症状の緩和が早くなることもあります。通院を怠らず、最低でも週に3回程度の通院を続けるようにしましょう。

治療の受け方

治療を受けようと思ったとき、被害者の場合は加害者側の保険会社に治療費などを負担してもらえます。では、そのときの流れや気を付けることは何があるのでしょうか。

通院の流れ

交通事故でむちうちになったときは、診断書を取得してから治療を始めましょう。
診断書を取得すると、その症状が交通事故が原因で現れたものなのかという証明になります。その証明があることで、加害者側の保険会社に治療費などを負担してもらえます。

▶︎参考:治療費の請求について詳しく知りたい方はこちら

通院する場合に気を付けること

病院・整形外科と整骨院・接骨院を併用する場合は、同じ日に通うことができません。
自賠責保険や任意保険が負担してくれる治療費や慰謝料は、1日1回までという規則があるからです。併用するときは、日にちをずらして通うようにしましょう。

むちうちが治らない場合って?

むちうちの治療をしていても、これ以上症状がよくならないといったケースがあります。

もうだめだ

後遺障害について

後遺障害と呼ばれるまでに段階があります。
まず、症状がこれ以上よくならないと医師が判断し、治療をやめたとき(=症状固定)に残ってしまった症状や障害のことを後遺症といいます。その後、その後遺症が交通事故が原因であること確認し、その存在が医学的に認められたものである。そのうえ、労働能力の低下を伴ったものが、自動車損害賠償保障法施行令の等級に該当したときに後遺障害となります。

後遺障害認定をされるとどうなる?

後遺障害認定をされると慰謝料の増額が認められます。後遺障害認定では、後遺障害の程度によって等級が決められます。また等級の違いで、慰謝料の金額も変わってきます。

後遺障害を認めてもらうために…

症状があれば、簡単に後遺障害を認めてもらえるというわけではありません。しかし、後遺症が残ってしまったときには、適切な後遺障害認定をしてもらいたいものです。では、どうすればよいのでしょうか。

  • 自覚症状だけでは、後遺障害であるという証拠が不十分とされてしまいます。レントゲンやMRIなどの検査で医学的に証明されていれば、認めてもらえるはずです。
  • 医師に後遺障害認定書を書いてもらう。
    ※整骨院・接骨院の先生では、後遺障害認定書を書くことはできないので注意しましょう。
  • 交通事故に関する知識が豊富な弁護士に相談しましょう。知識が豊富なので、手助けできると思います。

むちうちに対する正しい知識を得られますように…

すべて読んでいただけたでしょうか?むちうちに対する正しい知識を身につけて、満足のいく治療や対応を受けられるようにしてくださいね。

解決

この記事の執筆者

彩の街法律事務所 弁護士 / 神尾 尊礼
2006年東京大学法科大学院卒業後、2007年司法修習修了・弁護士登録。2007年12月森・濱田松本法律事務所、2009年法テラス埼玉法律事務所経て、2012年2月彩の街法律事務所を設立。

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