腰椎捻挫に効果的なストレッチを3つ紹介!日常生活でできるケアとは
監修記事
大嶋 伸雄
柔道整復師
腰椎捻挫による腰の痛みを改善させるストレッチは、具体的にどのような方法で行えばいいのか、ご存知ではない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の記事では、腰椎捻挫の症状改善・予防に効果的なストレッチ方法や治療方法について詳しく解説していきます。
それだけでなく、交通事故が原因で腰椎捻挫になった場合に起こるトラブルと対処法もご紹介しますので、参考になれば幸いです。
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目次
そもそも腰椎捻挫とは?
腰椎捻挫とは、腰を支える筋肉や靭帯に急激な力が加わって障害が生じ、腰に痛みが起こる疾患です。自動車同士の衝突事故や追突事故など、交通事故による強い衝撃を体に受けることで腰椎捻挫が現れることもあります。
下肢の痛みやしびれを感じる場合はヘルニアや脊椎管狭窄症の可能性があるため、医師に相談して精密検査を受けましょう。
交通事故で腰椎捻挫になった場合の通院先としては、以下の2つが挙げられます。
- 整形外科
医師による治療、手術、MRIやレントゲンなどの画像検査を受けることができます。また、診断書を取得することもできます。 - 整骨院・接骨院
柔道整復師による施術を受けることができます。主な施術内容としては、手技療法や物理療法などです。
急性期で強い痛みを感じ、身動きも困難な場合は安静にして患部を冷やしましょう。ただし、長い間安静にし続けていると筋力や柔軟性の低下につながります。痛みが引いてきたら、無理のない範囲で少しずつ体を動かすことが大切です。
強い痛みが引いた慢性期の場合は、ストレッチやマッサージ、物理療法、鍼、灸などの施術を受けることで症状の改善を目指すことができます。
腰椎捻挫の治療期間としては、一般的に3~6ヶ月とされています。ただし、症状が改善される早さには個人差があります。症状を長引かせない為には、腰に負担をかけない日常動作や、継続的なストレッチを行うことが大切です。
簡単!腰椎捻挫に効果的なストレッチ方法3つ
腰椎捻挫による腰の痛みは、通院先で受ける治療や施術だけでなく、自宅でセルフストレッチも行うことでも回復を目指せます。それだけでなく、毎日ストレッチを行うことで、腰痛の予防にも効果を期待することが出来ます。実際にストレッチを行う時は、施術者や医師の指示に基づき、正しい方法で行いましょう。
ストレッチの指示を受けたときに、腰以外の部位もストレッチするように勧められることがあります。何故痛みを感じる腰部以外もストレッチする必要があるのか、疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
腰椎捻挫の場合、背中から腰にかけての筋肉をストレッチすることが大切です。ただし、腰の筋肉は背骨と骨盤を結んでいるものが多くあります。骨盤に付着している筋肉が硬くなると腰の筋肉にストレスがかかり、腰の痛みに繋がってしまいます。
したがって、以下の3つの筋肉は特にストレッチする必要があります。
- 腰
- 背筋
- 腹筋
それでは、実際にどのような方法でストレッチを行えばいいのか、部位ごとに解説していきます。
腰のストレッチ
- 床で仰向けになり、顔は上を向いたまま上体の向きを変えず、片足をクロスさせて反対側まで捻り腰から下を捻じり腰の筋肉をストレッチする。
- 肩が浮かないように注意をして、左右交互に行う。
仕事で長時間立っていたり、座っていたりする方は以下のようなストレッチを行いましょう。
- 立ったまま両手を上に挙げて指を組む。足を肩幅程度に広げ、左右に倒す。
- 立ったまま両手を左右に広げ左右に捻る。
背筋のストレッチ
- 床で仰向けに横になり、膝を両手で抱えた状態になる。
- 膝を抱えたまま、おへそを覗き込むようにゆっくりと背筋を伸ばす。
お腹のストレッチ
- 床で仰向けに横になり、腰の下に巻いたタオルなどを入れて腰を反らせる。
- 息を止めず、ゆっくりと時間をかけてお腹を伸ばす。
ストレッチ以外でできる日常生活の腰椎捻挫のケア
腰椎捻挫になってしまい腰を動かさない日が続き、急性期から慢性期に変わる頃には、筋肉は硬くなり動きも悪くなり、関節可動域も狭くなります。
それでは日常生活を元に戻すのも大変です。
ここでは、腰椎捻挫の慢性期に行うストレッチ以外でできるセルフケアをご紹介します。
腰痛予防にもなりますので、是非試してみて下さい。
正しい姿勢を意識する
腰椎捻挫の痛みが続くと、痛くならない姿勢を探して、痛くない姿勢をしばらく続けます。
しかし、その姿勢ができなくなってくると、次の痛くない姿勢を探します。
これを繰り返すことにより「歪み」が発生します。
しかも、痛くない姿勢を探して繰り返していくと、どんどん歪みは酷くなってしまいます。
炎症症状が治まり慢性期に入る頃に動かそうと思っても筋肉は硬くなり、上手く動けなくなります。
つまり、自分では正しい姿勢に戻せないのです。
正しい姿勢とは体を横から見て、「耳の穴、肩の先端、股関節、膝関節、足首」を結んだラインが1本の線になっていることが理想的です。
正しい姿勢に戻せない時は、整形外科や接骨院・整骨院で専門家から正しい姿勢の作り方を教えてもらいましょう。
「正しい姿勢とはこの姿勢です。」と体で覚えて、維持することが大切です。
痛みが少ないからといって良い姿勢とは限りませんので注意して下さい。
安静にする
腰椎捻挫の急性期は炎症症状が強くでます。
炎症症状とは、「熱感(熱をもつ)、腫脹(腫れる)、発赤(赤くなる)、疼痛(痛む)、機能障害(動きが悪くなる)」のことです。
ですから、急性期で炎症症状がでている時は、安静にしていましょう。
安静とは、日常生活で必要な時だけ動いて、その他はあまり体を動かさないでいましょう、ということです。
慢性期に入っても痛みがなかなか引かない時は、必要以上に動かずに安静にしていた方が楽な時があります。
ストレッチ等のセルフケアも痛みがある時は逆効果になる場合がありますので、無理をする必要はありません。
安静にしながら体を休ませて、自分の体と相談しながら回復させていきましょう。
交通事故による腰椎捻挫はトラブルに注意!
交通事故が原因で腰椎捻挫になった場合、以下のようなトラブルが発生する恐れがあります。
- 治療費の打ち切り
- 症状固定後に行う後遺障害等級認定
具体的にどのようなトラブルなのか、詳しく説明していきます。
治療費の打ち切り
交通事故の被害者は、怪我の治療にかかった費用を加害者側へ請求することができます。怪我が完治するか、症状が改善される見込みがない「症状固定」とされるまでは治療期間とされ、加害者側は治療期間中の費用を被害者へ支払います。
しかし、まだ痛みが残っているにもかかわらず、加害者側の保険会社から治療費支払いの打ち切りを打診されることがあります。担当医がまだ治療を続ける必要があると判断している場合は、その旨を保険会社へ伝えて通院継続を検討しましょう。
もしも治療費の支払いを打ち切られた場合は、健康保険を利用しながら一時的に治療費を自己負担するという方法もあります。打ち切られた日以降の治療費は、示談交渉の際に請求することも可能です。
症状固定後に行う後遺障害等級認定
治療を続けても症状に改善の見込みがないと判断された場合は、後遺障害等級認定を申請する必要があります。ただし、申請しても必ず妥当な等級で認定されるとは限りません。
妥当な等級の認定を受けるには、交通事故にあってからすぐに病院を受診し、一定の頻度で通院を続けることが大切です。他にも、画像検査や神経学的検査を受け、症状の存在を証明する必要があります。
さらに、後遺障害等級認定の審査では、後遺障害診断書の内容が認定結果に大きな影響を及ぼします。したがって、交通事故後の初診時からそれ以降の通院時には、医師に自覚症状をしっかりと伝えましょう。
症状について正確な内容を後遺障害診断書に記載してもらうことも、重要なポイントです。
腰椎捻挫についてのまとめ
腰椎捻挫による痛みを和らげたり予防するストレッチは、ご自宅でも簡単に実践できます。腰や背中の筋肉だけでなく、腹筋も伸ばすことが大切です。
ただし、自己判断のみでストレッチを行うと、症状を悪化させてしまう恐れがあります。したがって、医師や施術者の指導をもとに行いましょう。
交通事故が原因で発症した腰椎捻挫は、治療費や後遺障害等級認定についてトラブルになるケースがありますので、ご注意ください。
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この記事を監修したのは…
柔道整復師。施術歴は27年。スポーツトレーナー、フィットネスインストラクター、リラクゼーションサロン店長、大手接骨院グループの分店長を経験。その後、独立し接骨院・整体院を開業をして6年目を迎える。その経歴を活かし人材育成や、セミナー開催の活動も行う。柔道整復師以外では、カイロプラクター、健康管理士一般指導員、健康管理能力検定1級、健康運動実践指導者などの資格を持つ。
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