骨にひびが入った時の症状と後遺症のリスクについて知ろう
監修記事

世良 泰
医師(整形外科他)
「交通事故の後からズキズキして痛い!もしかして骨にひびでも入ってる…?」
このような症状や不安に襲われてはいないでしょうか。交通事故に遭った際、体への衝撃で骨が損傷することがあります。しかし、ズキズキとした痛みが出ていた場合でも、骨にひびが入っているとは限りません。
この記事では、交通事故によって骨にひびが入った時の症状を中心に解説していきます。記事を読むことで、これからどのような行動を取ればよいか分かるようになっているので、ぜひ参考にしてください。
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目次
交通事故で骨にひびが入った?
もし、交通事故の後にズキズキとした痛みがある場合は、骨にひびが入っているかもしれません。しかし、痛みだけでは骨にひびが入った状態なのかどうかを判断するのは難しいです。
痛みや腫れなど、似ている症状を引き起こす怪我も多いため、すぐに医師の医療機関を受診して、医師の診察を受けることが大切になります。
そもそも、骨にひびが入るとは、不全骨折(骨がズレていない骨折の事)を指します。
早い段階で適切な治療を受けておかないと、後遺症が残る可能性があるため注意が必要です。きちんと診察をはじめとした検査を受けて状態を確認し、結果に応じて適切な治療を進めるようにしましょう。
「骨にひびが入った時」と「他のケガだった時」の症状の違いとは
骨にひびが入った時と他の怪我だった時の症状は類似しているものが多くなっています。例えば「痛み」一つにしても、腕が痛いときに骨の痛みの可能性があれば、筋肉や靭帯が損傷したことで生じている痛みの可能性もあります。
痛み方も、両者ともに「ズキズキ」した痛みが見られるため、自覚症状のみで区別することは困難と言えます。医療機関を受診して医師による診察と検査を受けるようにすることが最適な対策でしょう。
打撲・捻挫・突き指と区別が難しい
とくに打撲や捻挫、突き指と骨のひびによる症状を区別することは、難しいと言えます。どれも内出血によって皮膚が青黒くなったり、痛みが強く出たりする場合が多々あるからです。
例外として、痛みが弱い場合には、骨にひびは入っておらず、打撲や捻挫、突き指の可能性の方が高いと考えられます。骨は「骨膜」と呼ばれる膜で覆われており、骨膜には「痛みを知らせるセンサー」が多数あります。
つまり、骨にひびが入れば痛みが強く出るため、痛みが弱いと他の怪我である可能性が高いのです。
交通事故後は完全骨折の可能性もある
交通事故によっては、非常に大きな衝撃が体に加わる場合があります。骨が耐えられないほどの衝撃が加わった場合、ひびでは済まず、骨が完全に折れてしまうことも少なくありません。
中には、骨が折れた勢いで皮膚を突き破ったり、近くの臓器を傷つけたりする可能性があります。そうなると、強い痛みに加え、出血や各臓器の症状が出るでしょう。
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骨にひびが入った時の症状の代表例
▲骨にひびが入った時の症状例
交通事故は骨へのダメージだけでなく、皮膚や筋肉、内臓などにもダメージを与えます。そのため、骨にひびが入ったことが原因で痛みが生じているのか判断するのはなかなか難しいです。
そこで、骨にひびが入った時に起こり得る、具体的な症状について解説していきます。
部分的な激痛
骨にひびが入ると、ひびの箇所に局所的な鋭い痛みが現れることがあります。骨にひびが入るとは骨がずれていない骨折の事ですので、痛みが発生するのは当然ともいえます。この痛みは、触れたり、その部分に圧力をかけたりすると強くなります。
例えば、足の指を骨折していた場合、地面に足が触れたり圧がかかったりすることで、痛みが増強するようなイメージです。常に痛みがあるわけではなく、特定の動作や圧力がかかった時にのみ感じられることが多くなっています。
圧痛
骨にひびが入った部分に圧力をかけると、局所的な痛みや不快感が増す場合があります。例えば、その部分に指で軽く圧をかけたり、触れたりすると、痛みを感じることがあります。
運動時痛
骨にひびが入ると、特定の運動や動作を行う際に痛みが生じることがあります。例えば、ひびの入った箇所の近くの筋肉や関節を使用する動作をすると、痛みを感じることがあります。
これは、骨のひびが動作に影響を及ぼして痛みを引き起こす結果と言えます。この運動時痛は、日常生活や仕事、趣味活動などの動作の制限をもたらすことがあります。
腫脹
骨にひびが入ると、その部分がわずかに膨らむことがあります。これは局所的な浮腫(むくみ)で、骨の損傷を示す兆候になる場合があります。また、骨にひびが入ることで炎症を起こし、その結果として局所的な腫れが生じることもあります。
この腫れは触れるとわかる程度のものから、目に見えるほどの腫脹を伴うこともあり、一概には述べられません。腫脹によって、その部位が過敏になり、圧痛や運動時の痛みが増すこともあるため、あまりに痛む場合は保護しておくとよいでしょう。
内出血
骨には血管が通っているため、ひびが入ると損傷して内出血を生じることがあります。交通事故の衝撃で周囲の組織を損傷して内出血を起こすこともあります。
内出血が生じると、皮膚の下に青紫色の斑点や腫れが見られるのが特徴です。血管が傷つくことで、血液が組織内に漏れ出し、皮膚の下で血液が溜まってしまうのです。
これにより、青あざのような色が浮かび上がり、触れると痛みを感じます。内出血は症状の一つとしてだけでなく、骨の損傷具合を示す指標としても考えられます。
変形・異常可動性
重度のひびの場合、骨が正常な位置からずれて変形することがあります。例えば、骨のひびが関節の近くで生じた場合、その関節が正常な位置から外れて変形するケースです。
また、ひびが骨の中央部に生じた場合、その部位が膨らんで変形することもあります。さらに、ひびが関節を構成する要素に影響をおよぼすと、本来の動く範囲を超えた動きをしてしまう場合もあるのです。
変形や異常可動性を放っておくと、改善が難しくなったり、体全体に構造上のゆがみをもたらしたりする可能性があるため、早めの診断と適切な治療が必要です。
気分の悪さ
骨にひびが入る際には、痛みだけでなく、体全体の不快感や気分の悪さを感じることがあります。この気分の悪さは、骨のダメージが全身の調子に影響をおよぼす結果として現れる可能性があります。
痛みや他の症状とともに、全身の不調を伴うことで、日常生活への影響が大きくなることがあります。気分の悪さは、体がダメージに対して反応している合図です。
交通事故の後に、気分や体調が少しでも優れない場合は医療機関を受診して、医師に診てもらいましょう。
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交通事故で骨にひびが入った時の後遺症
交通事故で骨にひびが入った時、時折、後遺症として症状が残ってしまう場合があります。神経障害、運動障害に分けて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
神経障害
神経障害にもさまざまな種類があります。脊椎から手足に伸びる「末梢神経」の障害や骨を覆う膜にも通っている痛みなどを感じる「知覚神経」の障害などです。
骨が完全に折れる骨折であれば、折れた骨が周囲にある末梢神経を損傷させる可能性がありますが、ひびの場合は骨膜を損傷することによって、知覚神経が障害されるケースが多くなっています。
具体的には痛み、しびれ、刺すような感覚、筋力低下などが生じることがあります。
運動障害
運動障害は、ひびの入った骨を正常に動かせないため、運動時の痛みや不快感を生じてしまうことで起こります。
運動障害は日常生活や仕事、スポーツなどの活動に大きな影響をおよぼします。運動障害が長期的に続くと、関節可動域の低下や全身の筋力低下だけでなく、意欲が低下するといった精神面に影響をおよぼすことがあるため注意が必要です。
POINT
早い段階での治療が大切
ひびの入った骨が適切に治癒しないまま放置されると、さまざまなリスクを抱えることになるため、早い段階での治療が大切です。
交通事故で骨にひびが入った時は何科?
交通事故で骨のひびが疑われる場合は、整形外科を受診しましょう。
整形外科を受診する理由は三つあります。一つ目は、骨や筋肉、関節などの「運動器」を専門としているからです。
二つ目は、整骨院や接骨院と違い、医師が在籍しているためです。医師による診察やCT、MRIなどできちんと検査をして疾患を見極めたうえで、治療を受けることができます。
最後の三つ目は、後遺障害等級認定に対して有利に働くためです。交通事故の被害者で、後遺症が残った場合は、加害者に対して後遺障害慰謝料を請求できます。
しかしそれには、「後遺障害等級認定」というものを受ける必要があるのです。後遺障害等級認定に申請するとき、CTやMRIの検査結果を後遺症の証拠として提出することができ、認定されやすくなります。
治療期間の目安
ひびが入った部位や個人によって差がありますが、一般的に骨のひびを含めた骨折の治療期間は、4週間~8週間程度は必要になります。。ただし、骨にひびが入る前の状態に戻るにはさらに期間が必要です。
骨が治る過程は「リモデリング」と呼ばれており、次のような経過をたどります。
▲骨のリモデリングの仕組み
- 破骨細胞(はこつさいぼう)によって古い骨を溶かす
- 骨芽細胞(こつがさいぼう)がカルシウムやリンといった骨の基になる成分で新しい骨を作る
これらを繰り返すことで骨は治癒していくため、どうしても完全な治癒には時間がかかってしまうのです。
交通事故後の違和感はすぐ相談
交通事故後に痛みや腫れなど、何らかの異常に気付いたときには、すぐに医療機関を受診することが大切です。仮に交通事故の後で何の症状が無かった場合も、興奮状態のために症状が出ていない可能性があります。
基本的に、交通事故を起こした後は、病院できちんと検査を受けて異常がないかを調べましょう。受診する医療機関が分からない方や迷っている方は、交通事故病院の相談窓口に問い合わせれば、全国の医療機関の中から適した医療機関を紹介します。お気軽にお問合せください。
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この記事を監修したのは…
慶應義塾大学医学部卒。初期研修後、市中病院にて内科、整形外科の診療や地域の運動療法指導などを行う。スポーツ医学の臨床、教育、研究を行いながら、プロスポーツや高校大学、社会人チームのチームドクターおよび競技団体の医事委員として活動。運動やスポーツ医学を通じて、老若男女多くの人々が健康で豊かな生活が送れるように、診療だけでなくスポーツ医学に関するコンサルティングや施設の医療体制整備など幅広く活動している。「健康を通じて人々の夢や日常を応援すること」をミッションに2024年6月に池尻大橋せらクリニックを開院。
池尻大橋せらクリニックHP
https://sera-clinic.com/
日本整形外科学会専門医
日本内科学会認定内科医
公衆衛生学修士
International Olympic Committee Diploma in Sports Medicine
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
日本医師会認定健康スポーツ医
日本整形外科学会認定スポーツ医
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツ医
Performance Enhancement Specialist (National Academy of Sports Medicine)
Corrective Exercise Specialist (National Academy of Sports Medicine)
日本医師会認定産業医
ロコモアドバイスドクター
TWOLAPSチームドクター(陸上)
LADORĒメディカルアドバイザー
日本陸上連盟医事委員
株式会社スポーツ医学 代表取締役
株式会社Mesign 顧問
株式会社うごきのクリニック 取締役
AuB株式会社 顧問ドクター
株式会社富士急ハイランド 医療顧問
株式会社リハサク メディカルアドバイザー
株式会社アルゴス 顧問医師
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