打撲で痛みが続くならロキソニン湿布がおすすめ!効果的な使い方と注意点
監修記事
柿野 俊弥
理学療法士
交通事故による打撲に対して、湿布は効果があるのでしょうか。
交通事故では体全体に衝撃が加わるため、打撲を生じることは少なくありません。打撲によっては痛みが強く、日常生活に支障をきたすこともあり、できるだけ早く治したいかと思います。
しかし、病院に行くのも面倒なため、多くの方が考える処置が「湿布」です。とくに、ロキソニンの湿布は一般的に痛み止めとしての効果があるといわれているため、多くの人が検討しているでしょう。
そこで本記事では、交通事故で生じた打撲に対して、ロキソニンの湿布は効果があるのかを中心に解説していきます。
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目次
交通事故で起きた打撲には湿布が効果的
結論から述べると、交通事故の打撲にロキソニンの湿布は効果的だと言えます。ロキソニンの湿布には、痛みや腫れを和らげる非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が含まれ、打撲した箇所に貼ることで効果を発揮します。
処方されるものと市販のものの成分や効果には大きな違いはなく、どちらも炎症や痛みを抑える効果があります。また、外傷後すぐに行う応急処置である「RICE」での処置もあわせて行うことが大切です。
それにより、打撲が早く治ることに期待ができます。RICEに関しては、後ほど詳しく解説します。
打撲とは
打撲は、一般的に「打ち身」とも呼ばれ、交通事故以外でもよく起こる怪我です。外部から加わった力によって皮下組織(筋肉や血管など)を損傷したものを指します。打撲が生じた箇所に腫れや青黒い内出血が見られるのが特徴です。
日常生活でも起こる怪我のため、何もせずに放置してしまうことも少なくありません。しかし、打撲によって筋肉の柔軟性や関節可動域の低下など後遺症に苦しめられるケースもあるため、甘く見ずに適切な治療をすることが望まれます。
打撲に湿布を貼る前に知っておきたいRICE処置
RICE処置は、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字を取った応急処置のことです。RICE処置を行うことで患部の治癒を促し、早い回復が期待できます。
処置 | 内容 |
---|---|
Rest(安静) | 怪我をした部位を動かさず、傷ついた組織に余計な負担をかけないようにする |
Ice(冷却) | 氷嚢や氷を入れた袋などで怪我をした部位に数十分間置き、腫れや炎症を抑える。ただし、長時間冷やすと凍傷を起こすことがあるため定期的に離すようにする |
Compression(圧迫) | 怪我をした部位を軽く圧迫することで炎症を軽減し、腫れの増強を抑制できる |
Elevation(挙上) | 怪我をした部位を心臓よりも高い位置に保つことで、打撲箇所に血液が滞留せず、腫れや痛みの増大を防ぐことができる |
湿布は使い勝手がよいものですが、対処できないケースもあります。そのような状況に向けてRICE処置のやり方を把握しておきましょう。
打撲におすすめの湿布はロキソニンテープ
打撲に使用する湿布の中でも、ロキソニンテープがおすすめです。医療機関を受診して医師に処方してもらうタイプもありますが、市販で購入できるものもあります。
ここでは、ロキソニンテープの特徴を解説していきます。
すぐれた鎮痛消炎効果
ロキソニンテープに含まれるロキソプロフェンは、痛みや腫れを効果的に抑える成分です。この成分が皮膚から吸収されて炎症を鎮め、痛みを軽減します。
直接患部に貼ることで、効果が的確に届きます。市販のものと処方されたもので効果に大きな差は無いとされているおり、手軽に手に入れられて鎮痛消炎効果が得られるのはメリットだと言えるでしょう。
伸縮性ではがれにくい
ロキソニンテープは伸縮性をもち、柔軟性にも優れているため細かな部分にも貼り付けられます。例えば、鎖骨付近は骨が出ているため凹凸にあわせて貼るのは難しい場合があります。
しかし、伸縮性と柔軟性を兼ね備えたロキソニンテープであれば、形状にあわせて貼れるので、肌に密着しやすく、動いてもテープが剥がれにくいのですら、
貼りなおしやすい
ロキソニンテープは、テープがはがれてしまっても、粘着力が保たれやすいため、貼りなおしやすいのがメリットになります。再度貼り直しても効果が持続し、痛みや腫れの軽減に期待ができるのが特徴です。
打撲の湿布でロキソニンテープを使う際の注意点
ロキソニンテープは目的の箇所に貼るだけで痛みや炎症を抑え、使い勝手がよいものです。しかし、使う際にはいくつか注意する必要があります。
注意点 | 内容 |
---|---|
肌の清潔さ | テープを貼る前に患部の肌をきれいに洗い、汚れや油分を取り除くことが大切 |
アレルギー反応 | テープに含まれる成分に対してアレルギー反応が出る可能性があるため、初めて使用する際にはパッチテストを行うことが推奨 |
正しい位置 | テープを貼る位置は、痛みや腫れがある部分に合わせる。関節の動きや血流が妨げられないようにも注意 |
適切な期間 | ロキソニンテープの効果時間は24時間程度で、個人差があるため必要に応じて貼り替えることも検討 |
ロキソニンテープを使用する際は、これらの注意点を守ることで、本来の効果を発揮しつつリスクを抑えることができます。
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打撲で使う湿布の選び方
交通事故で打撲した際に使える湿布は、ロキソニンテープ以外にもさまざまな種類があります。しかし、種類が豊富なため医学的知識のない人にとっては悩みの種になるでしょう。そこで3つの湿布の選び方を紹介します。
鎮静作用
打撲では、皮下組織が損傷することで炎症に伴う痛みや腫れなどの症状が現れます。これらを抑えるのが湿布に含まれている鎮静作用です。湿布を購入したときによく書かれている鎮静作用を持った成分は次のようなものがあります。
- ロキソプロフェン
- フェルビナク
- インドメタシン
- ジクロフェナク
- ケトプロフェン
いずれも、痛みや発熱の基になっている物質である「プロスタグランジン」を生成する酵素に働きかけて、プロスタグランジンの生成を抑制する効果があります。それにより、炎症や痛みを抑えることができるのです。
冷感成分
そもそも湿布には、冷感タイプと温感タイプのものがあります。冷感成分が含まれている湿布は、炎症を抑えるため鎮痛効果が期待できるのが特徴です。
一方、温感成分が含まれている湿布は、温めることで血流を促進し、筋肉を和らげたり治癒を促進したりする効果が期待できます。
本記事をご覧の方は、おそらく交通事故を起こしてから期間が経っておらず、まだ炎症が治っていない時期だと考えられます。血流を促進する温感タイプの湿布だと逆効果になってしまうかもしれません。
POINT
基本は冷感タイプの湿布
基本的に冷感タイプの湿布を用いましょう。冷感成分は、メントールやサリチル酸メチルなどが使われているものが多くなっています。
貼りやすさ
湿布の形状や素材を見て、貼りやすいかどうかを見極めることも大切なポイントです。24時間程度の効果が見込まれるとはいえ、生活の中で汗をかいたり、動きに伴う服のこすれで定期的に張り替えが必要になったりする場合も多いです。
扱いにくいものを定期的に貼り替えるのは日常生活においてストレスになるでしょう。自身に合った湿布を選び、打撲の治癒を促すことが大切です。
関連記事肋骨の打撲と骨折の違いとは?症状や治療内容を詳しく解説
【湿布の貼り方】打撲に貼るロキソニンテープの使い方
おそらくほとんどの方が、打撲の湿布の貼り方まで気にしていないかもしれません。しかし、正しい貼り方でなければ、ロキソニンテープ本来の効果を発揮しなかったり、逆効果になったりする場合があります。
では、具体的な打撲に貼るロキソニンテープの使い方について見ていきましょう。
効果時間
一般的にロキソニンテープの効果時間は、約24時間といわれています。貼ってから12時間程度で皮膚に成分が移ることで効果を発揮する仕組みです。
ただし、個人によって効果の出方や感じ方が異なるため、貼った後の変化に注意しておきましょう。効果が見られない場合は、新しいテープを貼り直すか、医師の指示を仰いでください。
貼ってはいけない場所
ロキソニンテープを貼る際に注意が必要なのは、傷口や湿疹、ただれた皮膚などの傷ついた部分です。また、アレルギー反応が起こる可能性があるため、テープを貼る前にパッチテストを行うことが推奨されます。
さらに、目や口の周り、粘膜には直接貼らないようにしましょう。
知っておきたい打撲への湿布のコツ
打撲で湿布を使用するとき、3つのコツを知っておくことで湿布の効果を最大限に活かしつつ、考えられるリスクを回避できます。その3つとは次の通りです。
- 湿布を貼る時間・タイミングは剥がれないとき
- 入浴時は剥がし忘れに注意する
- 骨折部分には貼り付けない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
湿布を貼る時間・タイミングは剥がれないとき
湿布を貼る前に、皮膚を優しく洗って清潔にし、しっかりと乾かします。また、湿布を貼る前にシャワーや入浴をすると、皮膚が十分に乾いて湿布がしっかりと貼り付きます。
湿布を貼る際には、肌に直接触れる部分に抜け毛や皮脂がないか確認しましょう。湿布を貼った後には、貼り付けた部分に適切な圧力をかけることで、湿布が剥がれにくくなります。
入浴時は剥がし忘れに注意する
入浴時にはロキソニンテープを一度はがすことをおすすめします。ロキソニンテープは24時間効果が得られるため、1日中貼ったままにすることも可能ですが、汗や水分が付いた状態で貼っておくと、かぶれしまうリスクがあります。
実際に、かゆみや接触性皮膚炎などを起こしている事例もあるようです。いずれにしても、入浴すると水に濡れて接着が弱まるため、入浴前にはがして、入浴後に貼りなおすのが最適なタイミングだと言えます。
また、就寝時には寝返りで湿布が剥がれることがあるため、朝起きたときに湿布がきちんと貼り付いているか確認することも大切です。
骨折部分には貼り付けない
骨折部分に貼り付けない理由は、何かリスクがあるわけではなく、骨折に対して効果がないと考えられるためです。
湿布は、比較的浅い部分までしか冷却または温めることができません。そのため、深部で発生している骨折に対しては効果がほとんどないのです。骨折の処置は基本的に「RICE」が行われます。冷やしたい場合は冷感湿布ではなく、氷嚢や氷を入れた袋を充てるようしましょう。
打撲に湿布を貼っても効果がないなら病院へ
交通事故を起こした後は、基本的にすぐ病院を受診してもらいたいところです。しかし、打撲だけしか症状が見られなかったために受診しなかった人もいるでしょう。
そういった方でも、湿布を貼って数日経っても改善が見られない場合は、病院へ行ってください。打撲だと思っていても、他の怪我である可能性があります。
また、湿布が逆効果に働いている可能性もあるため、医師の診察を受けて指示を仰いだ方が安心です。仮に、治りが遅いだけで異常が遅かった場合でも、受診しておいて損はありませんので、できるだけ早く受診するようにしましょう。
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打撲の受診で不安があるなら相談を
交通事故で打撲を起こした場合、湿布を使うことで症状を軽減させる効果が期待できます。しかし、打撲ではない可能性も否定できないため、交通事故によって打撲を生じた場合、すぐに医療機関を受診することをおすすめします。
打撲の受診で不安がある場合は、交通事故病院の相談窓口にご相談ください。全国の医療機関から適した医療機関を紹介することができます。他に悩みがある場合にもお力になれるので、気軽にご活用ください。
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この記事を監修したのは…
理学療法士として、回復期病院で脳血管疾患を中心にリハビリテーションを経験。その後、フリーライターに転向。医療・健康分野をはじめ、地域・観光、転職関連などの幅広いジャンルの執筆を行っている。
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