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2019.04.01 整形外科 施術・治療 腰の痛み 症状固定 慰謝料

腰椎捻挫を負ったらリハビリを受けるべき?現れる症状の特徴も解説!

交通事故の被害にあい、腰を強打してしまうと、腰椎捻挫を負ってしまうこともあります。腰椎捻挫になったとき、リハビリを受けるべきか迷っている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、腰椎捻挫になったらリハビリを受けるべきか、腰椎捻挫の症状や特徴などについて解説していきます。

交通事故による腰椎捻挫

腰痛

腰椎捻挫とは、腰椎周辺の筋肉や靭帯などが傷ついた状態です。交通事故の場合、車との衝突時に腰へ大きな力が加わることが、腰椎捻挫を発症する主な原因だといわれています。腰椎捻挫になると、腰痛や足の痛み、しびれなどの症状があらわれます。

また、腰椎捻挫には以下のような特徴があります。

  • 体を動かしたときに、症状が強くあらわれる
  • 骨折を伴わない筋肉や靭帯などの体の内側に起こる損傷であるため、他覚症状がみられない

腰椎捻挫の治療法

医師がカルテを作成

交通事故で腰椎捻挫を負った場合、痛みが強くあらわれる受傷直後は、安静にすることが大切です。受傷直後、無理に体を動かしてしまうと、かえって症状を悪化させてしまいます。

また、安静を保つ場合は、コルセットを使うことをおすすめします。腰部にコルセットをつけることによって、腰の動きが制限され、腰にかかる負担を軽減させることができます。

安静を保つ以外にも、以下のような治療・施術が行われることもあります。

  • 湿布
  • 痛み止め
  • ブロック注射
  • 鍼灸
  • マッサージ

湿布

湿布には、冷たい湿布と温かい湿布の2種類があり、時期によって使い分けます。

冷たい湿布
冷たい湿布は、受傷直後の痛みが強くあらわれているときに使用します。痛みのある部位に冷たい湿布を貼ることで、腰椎捻挫による炎症を抑えることができます。

温かい湿布
温かい湿布は、腰椎捻挫の痛みがある程度落ち着いてきた時期に使用します。痛みのある部位に温かい湿布を貼ることにより、血行が促されて痛みの原因物質が取り除かれます。したがって、腰椎捻挫による痛みが緩和されます。

痛み止め

腰椎捻挫による痛みが強くあらわれている場合、痛み止めを服用し、一時的に痛みを緩和させる治療が行われます。

一口に痛み止めといっても、種類は以下のように様々なものがあります。

  • ロキソニン
  • ボルタレン
  • アセトアミノフェン
  • セレコックス

ただし、上記のような痛み止めを服用することで、胃や腸、肝臓などに副作用があらわれることもあります。胃腸障害や腎障害、肝障害などの副作用があらわれた場合は、痛み止めの服用を止め、医師に相談するようにしてください。

ブロック注射

ブロック注射は、神経の周辺または神経に直接麻酔薬を注射し、痛みが伝わるのを防ぎます。また、感覚神経の興奮を抑えて血管を広げ、筋肉の緊張を和らげることも可能です。

ブロック注射には、様々な種類のものがあります。腰椎捻挫のような腰の痛みには、以下のブロック注射を行います。

  • トリガーポイント注射
  • 硬膜外ブロック注射
  • 腰神経叢(ようしんけいそう)ブロック注射
  • 神経根ブロック注射
  • 仙骨ブロック注射

鍼灸

鍼灸は、鍼灸師の資格を持つ施術者がいる鍼灸院で受けられ、腰の痛みのほかにも多種多様な疾患に効果があるといわれています。はりと灸を使って体にあるツボを刺激することで、以下のような効果が期待できます。

  • 鎮静効果
  • 自己免疫力の向上
  • 筋肉の緊張緩和
  • 血行促進         など

上記のような効果により、腰椎捻挫の痛みを軽減させることができます。

手技療法

手技療法は、施術者の手を使って筋肉をほぐしたり、筋肉や関節の動きを調整する施術です。柔道整復師という資格を持つ整骨院接骨院で受けることができます。

手技療法によって得られる効果は、以下の通りです。

  • 筋肉の緊張緩和
  • 血行・リンパ液の流れを促す
  • 自己治癒力・新陳代謝の向上
  • 鎮静効果
  • 神経の興奮を抑制       など

ただし、腰椎捻挫による痛みが強い時期に手技療法を受けると、症状が悪化してしまう可能性があります。したがって、手技療法の施術を受ける場合は、ある程度痛みが落ち着いてから受けるようにしてください。

腰椎捻挫になったらリハビリを受けるべき?

はてなマークと人形

交通事故で腰椎捻挫を負った場合、安静を保つ必要があります。安静を保つとなると、体を動かすことができず、筋萎縮や筋力低下、関節拘縮などが起こってしまいます。したがって、安静期間が終えたら、腰回りを動かすリハビリを受けるようにしましょう。

リハビリとは

そもそもリハビリとは、体の機能を回復するために行う訓練のことをいい、総合病院整形外科で受けることができます。一口にリハビリといっても理学療法作業療法(※1)、言語聴覚療法(※2)と様々ですが、腰椎捻挫で行われるリハビリは理学療法です。

理学療法は、理学療法士が医師の指示をもとに、低下してしまった運動機能を回復するために行います。理学療法によるリハビリは、以下のような方法で進めていきます。

  • 運動療法:筋力増強の訓練や関節の可動域を広げる訓練
  • 牽引療法:腰椎を引っ張り、骨同士の圧迫を軽減させたり、ズレを矯正する
  • 電気療法:電気の刺激で筋肉の緊張をほぐしたり、痛みを伝える神経の働きを抑制

※1 作業療法とは、応用的動作能力や社会的適応能力の回復を目的に行われます。例えば、入浴や食事、手工芸、園芸など応用動作の訓練です。
※2 言語聴覚療法とは、言語聴力に関する能力の回復を目的に行われます。例えば、発声の仕方や食べ物の飲み込み方などの訓練です。

腰椎捻挫のリハビリ費用は請求できる?

お金

交通事故の被害者は、治療費慰謝料加害者に請求することができます。腰椎捻挫に対するリハビリ費用も、交通事故が原因で生じた損害であるため、加害者に請求することができます。

その他にも、交通事故の被害者は通院交通費付添看護費休業損害なども、損害賠償として請求することができます。損害賠償を請求できる期間は、腰椎捻挫が完治または症状固定日までとなっています。

ただし、保険会社からの打ち切りには注意!

腰椎捻挫の治療やリハビリが長期化してくると、加害者側の保険会社の担当者から、治療費やリハビリ費用の打ち切りを打診されることもあります。そもそも打ち切りとは、保険会社が被害者に対して、治療費やリハビリ費用の支払いをやめることをいいます。

治療費やリハビリ費用の打ち切りに応じてしまうと、その後の治療費やリハビリ費用の支払いは、被害者の自己負担となります。したがって、腰椎捻挫が完治または症状固定となるまで、つまり加害者が損害賠償を支払うべき期間は、治療費やリハビリ費用の打ち切りに応じないようにしてください。

症状固定後はリハビリ費用を請求できない

腰椎捻挫の治療を受けている途中で医師に症状固定と診断された場合、後遺症が残ったということになります。症状固定後は、これ以上治療を行っても症状緩和が見込めない状態であるため、加害者に治療費やリハビリ費用を請求することができません。

このように、医師から症状固定の診断を受けた場合、まずは医師が書いた後遺障害診断書を取得しましょう。そして、事前認定または被害者請求後遺障害等級認定を申請することをおすすめします。後遺障害等級認定を申請して等級が認定されれば、腰椎捻挫の後遺症に対する後遺障害慰謝料逸失利益を受け取ることができます。

ただし、腰椎捻挫の後遺症は腰の痛みやしびれが多く、他覚症状がみられません。腰椎捻挫の後遺症で後遺障害等級認定を受ける場合は、MRI検査神経学的検査を受け、後遺症が残っていることを医学的に証明する必要があります。

▶︎参考:後遺障害等級認定の申請を成功させるためのコツとは?
▶︎参考:事前認定と被害者請求の手続きについて詳しく知りたい方はこちら

腰椎捻挫のリハビリについてのまとめ

積み上げられた本の上の林檎

いかがでしたか。交通事故で腰椎捻挫を負った場合、リハビリを行うことをおすすめします。腰椎捻挫における一番の治療法は、安静を保つことです。しかし、安静によって筋肉が硬くなったり、関節の可動域が狭くなってしまいます。そんなとき、体の機能を回復させる目的で行うのが、リハビリです。

リハビリは、運動療法や牽引療法、電気療法といった方法を組み合わせて、理学療法士が行います。そのため、リハビリを行いたい場合は、理学療法士が在籍している総合病院や整形外科へ行かなければなりません。整骨院や接骨院、鍼灸院では、リハビリを実施していないので注意してください。

この記事の執筆者

交通事故病院編集部 ライター / A.M
専門学校卒業後は、フリーライターとして様々なジャンルの記事を執筆してきました。現在は交通事故や整骨院に関する知識を身につけるためにまだまだ勉強中ですが、ライターの経験を活かしてみなさんが読みやすい記事を提供していきます!

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