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2018.11.21 交通事故 施術・治療 人身事故 医者・ドクター 事故直後

交通事故後の応急処置は重要!手順と方法を解説。

交通事故が目の前で起き、負傷者がいる状況…。もしこのような状況に遭遇した場合、応急処置ができるでしょうか。

そこで今回は、いざというときのために役立つ応急処置の方法、交通事故後に応急処置を行うべき理由について解説していきます。

交通事故後に行うべき応急処置とは

交通事故が起きたら、応急処置を始める前に安全を確保するようにしてください。交通事故の状況によっては、更なる事故が発生してしまうという、2次被害に繋がる恐れもあります。したがって、まずは安全に応急処置を行える場所へ、負傷者を移動させるようにしてください。

安全を確保できたら、以下の手順で応急処置を行っていきます。

  • 負傷者の状態の確認と救急車の手配
  • 人工呼吸
  • 心臓マッサージ
  • AED
  • 止血(必要な場合に限り)

負傷者の状態の確認と救急車の手配

救急車2

人工呼吸や心臓マッサージなどを行う前に、負傷者に声をかけて意識の有無を確認します。反応がない、意識が朦朧としているといった場合は、意識不明の状態であるため、すぐに救急車を呼びます。

確認するべき項目としては、以下の通りです。

  • 脈拍の確認
    喉仏のすぐ横にある頚動脈という血管に指を当てて、振動を感じるか確認
  • 呼吸の確認
    負傷者の口元や鼻に耳を近づけて、呼吸ができているかを確認
  • 出血の確認
    負傷者の体を目視し、出血があるかを確認

上記を確認したときに脈拍の振動を感じない場合呼吸をしていない場合は、すぐに心臓マッサージや人工呼吸を行う必要があります。また、負傷者が大量に出血している場合は、止血の応急処置が必要です。

人工呼吸

負傷者が呼吸をしていないようであれば、気道を確保して人工呼吸を行います。

気道を確保するには、負傷者を仰向けに寝かせて片手で負傷者の額を押さえながら、もう片方の手の指先ををあごの先端に当てて持ち上げます。このようにすることで、喉の奥が広がり、負傷者の体に息を吹き込むことができます。

人工呼吸を行う手順は、負傷者の気道を確保したまま、負傷者の口を自分の口で覆って密着させ、ゆっくりと息を吹き込みます。このとき、以下の3つに注意してください。

  • 吹き込んだ息が負傷者の鼻から漏れ出さないように、負傷者の鼻をつまんだまま人工呼吸を行う
  • 負傷者の胸が上がるのが確認できるまで、息を吹き込む
  • 約1秒間かけて息を吹き込む
  • 息を吹き込むのは、2回まで

また、人工呼吸は心臓マッサージを始める前に2回行い、心臓マッサージを30回行った後に2回行います。心臓マッサージ30回と人工呼吸2回は、基本的にセットで繰り返し行い、負傷者が息を始めるまで行いましょう。

心臓マッサージ

脈拍が感じられない場合は、心臓マッサージを行う必要があります。先程も述べたように、2回の人工呼吸を終えてから心臓マッサージを30回行います。

胸の中心(乳頭と乳頭を結ぶ線の中央)に一方の手のひらの付け根部分を当て、その手の上にもう一方の手を重ねます。そして、垂直に体重が加わるように両肘を真っ直ぐに伸ばし、肩が圧迫する部位の真上に来るような姿勢をして心臓を圧迫します。

心臓マッサージを行うときのポイントとしては、以下の通りです。

  • 胸が4~5㎝程度沈む程、強く圧迫する
  • 1分間に100回のテンポで圧迫する
  • 絶え間なく、30回連続で圧迫する
  • 圧迫後は、胸が元の高さに戻るように、圧迫を解除する

心臓マッサージと人工呼吸は、負傷者が動き出すうめき声を出す普段通りの息を始めるまで続けます。または、AEDを装着するまで救急隊に引き継ぐまで続けてください。

AED

ハート

AEDは、コンピュータで自動的に心電図を解析して、除細動が必要かを決定します。除細動が必要な場合は、音声で指示を出し、負傷者に電気ショックを与えます。

AEDの使用手順としては、以下の通りです。

  • AEDの準備をして、電源を入れる
  • 電極パッドを右胸と左わき腹に貼る
  • 音声の指示に従い、負傷者から離れる
  • ボタンを押して、電気ショックを与える

AEDを使用し、電気ショック不要の指示がでたら、心臓マッサージと人工呼吸を再開させます。5分ごとにAEDが心電図を解析してくれるため、AEDの指示に従うようにしてください。

止血

負傷者が大量に出血している場合は、止血が必要です。止血を行う際は、血液による感染症を防ぐためにビニール袋を使用するようにしてください。

止血方法としては、以下2種類あります。

  • 直接圧迫止血
  • 間接圧迫止血

ただし、間接圧迫止血は難しいため、直接圧迫止血のみを行うようにしましょう。

直接圧迫止血

まず、負傷者の傷口に清潔なハンカチやタオルを直接当てます。そして、手のひらで傷口を圧迫して止血を行います。ことのとき、出血している部分を高い位置に持ち上げると、止血効果が高まります。

間接圧迫止血

間接圧迫止血は、傷口の上にある動脈を圧迫し、血液が流れる量を減らす止血です。そのため、以下のように部位によって止血方法が異なります。

  • 腕の止血の場合
    二の腕の中央を握り、強めに圧迫する
  • 足の止血の場合
    骨盤と股の付け根を結ぶ線上を手のひらで押さ、肘を伸ばした状態で体重をかけながら圧迫する

応急処置を行うことで生存率が上がる

光

交通事故で負傷した人の心臓や呼吸が止まってしまった場合、時間の経過とともに生存率が急激に低下してしまいます。心臓停止後は約3分、呼吸停止後は約10分、多量出血後は約30分、応急処置をせずに放置してしまうと、死亡率が50%を超えるといわれています。

しかし、応急処置を行うと、応急処置をしないときよりも生存率が約2倍になります。そのため、事故後の応急処置は重要なのです。

交通事故後の応急処置に関するまとめ

いかがでしたか。交通事故の負傷者の生存率を上げるには、事故現場に居合わせた人の応急処置が重要になります。突然の交通事故でも正しい応急処置ができるように、予備知識として今回の記事が参考になれば幸いです。

この記事の執筆者

交通事故病院編集部 ライター / T.S
大学を卒業し、出版社で取材や編集業務を経験。その後、WEBメディアの執筆に転向し、事故に関する様々な知識を多くの人に届けるべく、日々邁進中。現在は、交通事故専門士の資格を取得するために勉強をしている。座右の銘は、格物究理。

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