むちうちに湿布は効果ある?おすすめの貼り方と湿布以外の治療法とは
監修記事
大嶋 伸雄
柔道整復師
「交通事故の治療といえば、整形外科!」そう思って、通院し始めた。しかし、整形外科で行われた治療は、痛み止めや湿布の処方のみで、先生は、「様子を見ましょう」というだけ…。
とりあえず、先生の言う通りにすることにしたけど、症状が緩和してない気が…。
「湿布を貼るだけでも、むちうちに効果はあるもの?」
このようなお悩みありませんか?今回の記事では、そんな湿布の効果を解説します。
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目次
むちうちに湿布の効果はあるのか?
整形外科で処方されるのは、湿布や痛み止めといったもの。本当にこれだけで治るのでしょうか。ここでは、むちうちの治療に使われる湿布について説明していきます。
湿布の主な効果といえば、消炎鎮痛効果です。この効果は、赤くなる・腫れる・熱を持つ・痛むというような炎症を抑えてくれます。
むちうちの場合は、「痛み止め」として湿布を処方することが多いです。よって、湿布が効いている間は、むちうちの痛みを和らげることができます。
しかし、むちうちの症状は骨の歪み、筋肉や靱帯の損傷等なので、痛み止めである湿布では治せません。
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湿布の種類
湿布には、白色のものや茶色のもの、温かい・冷たいなどの違いがあります。
その違いとは何でしょう?
白い湿布
白い湿布は、パップ剤と呼ばれます。水分が多く、その水分の蒸発によって、熱を奪うというような冷却効果があります。したがって、むちうちのような痛みを和らげることができません。また、剥がれやすく、3~4時間程度しか効果が持続しないです。
茶色の湿布
茶色の湿布は、プラスター剤と呼ばれます。こちらは、消炎鎮痛作用があります。こちらは、水分をほとんど含んでおらず、伸縮性があるので剥がれにくいです。効果時間は、長くて10時間以上続くものもあります。
温湿布
温かい湿布には、トウガラシに含まれるカプサイシンという成分が含まれていることで、温かく感じます。温かくすることで、血液の流れをよくすることができます。
冷湿布
冷たい湿布には、メントールの成分によって、ひんやりとした感じがします。
痛みのある部分を冷まして、炎症や痛みを和らげることができます。
関連記事むちうち症の痛み、湿布でどうにかなるもの?茶色と白の違いも解説
むちうちに効果のあるおすすめの湿布の使い方
先程も述べたように、湿布には冷たいものや温かいものなど、様々な種類の湿布があります。
様々な種類のある湿布をどのように使えばよいのでしょうか。急性期の場合は、氷のうや冷却材を使った方が高い冷却効果を得られます。
ある程度痛みが落ち着き、慢性的な重だるさや張り等が感じられる慢性期の場合には、入浴したり、カイロなどを貼って温めるほうが効果的です。
ただ、外出時や寝る前などは湿布を貼ったままにできるので、急性期は冷湿布、慢性期は温湿布を使うと良いでしょう。
このように湿布を使う場合は、急性期と慢性期とで使い分けるのが好ましいようです。
むちうちで湿布を使用する際の注意点
むちうちで湿布を使用する際の注意点としてよくあるケースは、「同じ湿布を一日中貼っている」ことです。
湿布の有効時間は湿布の種類にもよりますが、長くても約5〜6時間といわれています。
ですから、一日中同じものを貼っていても意味がありません。最低でも、午前と午後と寝る前など、新しい湿布に交換することをおすすめします。
また、塗り薬を塗った後や、湿布が剥がれやすい場所にはサージカルテープで湿布を止めることがあります。むちうちの治療が長期間になった場合、湿布やサージカルテープが同じ箇所に貼られることになります。
その際注意しなければならないことは、かぶれない様にすること。同じ箇所に貼り続けないように少しずらしたり、湿布を貼らないことも皮膚のケアになります。汗をかきやすい季節には汗を拭いてから貼る、寒い季節は乾燥にも注意です。
湿布以外のむちうちのセルフケア・治療
ひと言で「むちうち」といっても症状には個人差があり症状が強い方、弱い方がいます。
湿布だけで症状が改善する場合もあれば、それだけではなかなか改善されないこともあります。
では、湿布以外にはどのような治療法があるでしょうか。
痛み止めをもらう
湿布を貼って安静にしているだけでは痛みが変わらないことがあります。その場合、整形外科で医師に相談し、「消炎鎮痛剤」を処方してもらいましょう。
湿布により体の外側から痛みを抑え、消炎鎮痛剤により体の内側からも痛みを抑えることで、強い痛みを軽減できます。
しかし、湿布や消炎鎮痛剤は対症療法となり根本治療にはなりません。
急性期の強い痛みが軽減してきたら、血行を促進させて筋肉や関節を元の状態に戻すための後療法に切り替えましょう。
セルフケアを行う
急性期の強い痛みが軽減し、関節や筋肉を動かしてみた時に強い痛みがない場合は、セルフケアをすることも早期の改善に繋がります。
まずは、固定しているところ、痛みで動かさなかったところを少しずつ動かしてみることです。筋肉や関節は硬くなっていて、動かしにくい状態です。そのため、少しずつ動く範囲を広げていき、元の状態へと戻していきます。立ち上がる、座る、歩く、階段の昇り降り、食事、トイレなどの日常動作も同じです。
しかし、早く治そうとして無理をしてはいけません。動いてみて問題がなかったら、次はストレッチをしてみるのもいいでしょう。もし、やり方がわからない時は、整形外科、接骨院、整骨院の先生に相談してみましょう。
むちうちに効く治療法とは?
むちうちは湿布だけではありません。むちうちの治療にはいろいろあります。その治療方法はこちら。
- 手技療法
- 電気療法
- はり・灸
- 牽引
- 湿布や痛み止め
このように、むちうちの治療には、様々な方法で行われます。しかし、これらの治療を受けることで、どのような効果が得られるのでしょうか。「手技療法」は揉み解すことで筋緊張を取り除き、関節の動きを調整することで、体の痛みや不快感を緩和させます。また、血液・リンパ液の流れを促進させ、老廃物を除去させて疲労の回復を早める効果があります。
「電気療法」は電気を流し筋肉を収縮させることで血流を改善し、痛みや炎症を抑えたり、筋肉の張りやこわばりを取り除いてくれます。
「はり・灸」は鍼の刺激は自律神経系、内分泌系、免疫系等に作用するので、むち打ちによる頭痛やめまいにも効果的です。また、灸の温熱効果によって血行が改善されるだけでなく、鎮痛効果やリラックス効果も期待できます。
どのような治療を行うかによって、得られる効果は違うため、自分の症状にあった治療を受けることが大事です。
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むちうち治療の通院先
「湿布だけの処方じゃ不安だわ。」と思う方もいますよね。ここでは、湿布以外のむちうちに効く治療方法についてご紹介します。
そもそも治療できる場所は、整形外科だけなのでしょうか。
答えはノーです。むちうちの治療ができるところは、以下の2つです。
- 病院・整形外科
- 整骨院・接骨院
通院は併用もできるの?
むちうちは病院・整形外科と整骨院・接骨院の併用ができます。
病院・整形外科では、定期的な検査で身体の状態を把握し、痛み止めや湿布を処方してもらう、整骨院・接骨院では、手技療法や電気治療などの直接的な施術が受けられるため、この2つのよいところを取り入れることで、より充実した施術が期待できます。
関連記事併用するときに気をつけること
通院先を変えるにはどうしたらいい?
通院先を変えるときには、保険会社への連絡と医師による診断書が必要不可欠です。
もし、診断書を書いてもらえない場合は、顧問弁護士や法律の専門家に相談してみましょう。よいアドバイスをくれるはずです。
むちうち治療費の請求について
むちうちの治療費は、加害者に損害賠償として請求することができます。損害賠償とは、交通事故で様々な損害を負った被害者に対して、加害者がその損害の埋め合わせを行うことです。
被害者が請求できる損害賠償は、以下の3つ。
- 積極損害
- 消極損害
- 慰謝料
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
積極損害
積極損害とは、交通事故によって被害者の出費を余儀なくされた場合に発生する損害です。
積極損害として請求できる代表的なものは、以下の通りです。
- 治療費
- 手術費
- 入院費
- 通院交通費
- 付添看護費
消極損害
消極損害とは、交通事故にあったことによって、被害者が本来得られるべきであった収入や利益が減少した場合の損害のことをいいます。
消極損害は、「休業損害」と「逸失利益」の2つに分かれています。
- 休業損害
交通事故の怪我を治療する際に仕事を休まなければいけなくなり、被害者の収入が減少してしまった場合の減収分を補償。 - 逸失利益
交通事故の怪我が後遺障害になったことで被害者の労働能力が低下し、本来得られるはずであった収入や利益が減少した場合の損失分。
慰謝料
慰謝料は、交通事故にあったことによって被害者が負った精神的苦痛を、加害者が金銭で補ったものです。
むちうちを治療した場合に請求できる慰謝料は、以下の2つ。
- 入通院慰謝料
交通事故の怪我を治療するために入通院をする際、被害者が感じた精神的苦痛を加害者が金銭で補ったもの。 - 後遺障害慰謝料
交通事故による怪我が後遺障害になったことによって被害者が負った精神的苦痛を、加害者が金銭で補ったもの。
早く症状が治りますように…
むちうちの治療方法は様々です。
あなたの症状に適した治療を行い、むちうちを治していきましょう。
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この記事を監修したのは…
柔道整復師。施術歴は27年。スポーツトレーナー、フィットネスインストラクター、リラクゼーションサロン店長、大手接骨院グループの分店長を経験。その後、独立し接骨院・整体院を開業をして6年目を迎える。その経歴を活かし人材育成や、セミナー開催の活動も行う。柔道整復師以外では、カイロプラクター、健康管理士一般指導員、健康管理能力検定1級、健康運動実践指導者などの資格を持つ。
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