交通事故後疲れやすいのはなぜ?いつまで続く?
監修記事

河野 裕也
理学療法士
交通事故後に「いつもより疲れやすくなってしまった」と感じる方はいらっしゃいませんか?それはただの気のせいではないかもしれません。
実際に交通事故に遭ったあと、倦怠感やだるさ、疲れやすい等の症状が出ることがあります。交通事故のこのような症状は、もちろん精神的なショックから来るものもありますが、それだけではない可能性があります。
この記事では、実際に「疲れやすい」という症状が出た時に考えられる原因と、それぞれどのように対応していけば良いのか解説していきます。
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目次
交通事故後に「疲れやすさ」は発生する?
交通事故後の症状として、「疲れやすさ」は発生しています。疲れやすさと表現する方もいれば、「だるさ」や「倦怠感」等と表現する方もいます。

▲交通事故により現れた症状のアンケート結果
上記のグラフは、「交通事故病院」相談窓口をご利用いただいた方々から、アンケート形式で交通事故後に現れた症状についてお伺いした結果をまとめたものです。
このグラフから明らかなように、「疲れやすい」という症状は、交通事故後に特に目立って多く見られる症状というわけではありません。最も多いのは、やはり「首の痛み」です。ただし、「倦怠感」や「だるさ」、「疲れやすさ」といった症状も、首や肩の痛み、頭痛などと併せてご報告いただくことがあります。
具体的には、「事故後異常に疲れやすく感じる…」、「体中が重だるい感じがする…」などという声が聞かれます。
疲れやすいという症状は交通事故後の症状として一定数みられています。
交通事故後疲れやすいのはなぜ?
交通事故では想像以上の衝撃が身体へ加わるため、反射的に全身の筋肉が緊張状態となります。この筋肉の緊張が事故後も続くことで常に力が入っているような状況となり疲れややすさやだるさのような症状がみられます。
また、疲れやすさの原因は交通事故の衝撃による身体へのダメージに加え、自律神経の乱れ、精神的なストレスや事故のトラウマ、内臓へのダメージ、栄養不足や生活習慣の変化、薬の影響などが考えられます。
むちうち等による筋肉や神経のダメージ
▲むちうち発生のメカニズム
交通事故の強い衝撃によって筋肉や神経が損傷される可能性があります。特に頭が大きく揺さぶられることにより首や肩周囲の筋肉が損傷されるむちうちでは、筋肉が緊張し、血流が悪くなることで疲労感が増大します。
むちうちの中でもバレリュー症候群型のむちうちは筋肉の損傷に加え自律神経症状を主体とする疾患で特に疲労を強く感じやすくなります。
また、筋肉や神経が損傷されたり打撲や骨折が生じると損傷した組織の修復にエネルギーが消費されるため、疲れやすくなります。
自律神経の乱れ
交通事故の強い衝撃により自律神経である交感神経が過度に興奮し、リラックスすることができず緊張状態が続くことで疲れやすくなります。
また、交感神経が過度に興奮していると深い睡眠をとることができず、疲労を回復することが難しくなります。
精神的なストレス
交通事故によるショックは精神的な影響も大きく、トラウマなどにより事故の記憶がフラッシュバックされると緊張状態が続き疲れやすくなります。
また、事故後の不安や抑うつなど精神的な負担が疲れを増大させることもあります。
内臓へのダメージ
交通事故では内臓にダメージを受ける場合があります。
内臓が損傷されるとエネルギーを内臓の修復に回すため疲れやすくなります。また、軽い脳震盪を起こしている場合も倦怠感や集中力の低下といった症状が現れることがあります。
栄養不足や生活習慣の変化
交通事故後に食欲が落ちてしまうと栄養を十分摂取することができず、栄養不足となる可能性があります。身体の回復に必要な栄養が不足し疲れやすくなります。
また、身体の痛みや精神的なストレスから運動不足になりやすく、身体を動かさないことで血流が悪くなり疲労感が増したり筋力や体力が低下することで少しの動作ですぐに疲労を感じやすくなります。
薬の影響
病院で処方される鎮痛剤や筋弛緩剤などの副作用として眠気や倦怠感を引き起こすことがあります。
また、事故後の精神的ストレスに対して処方される抗うつ薬、抗不安薬なども副作用として疲れやすくなることがあります。
疲れやすさはいつまで続く?
事故の状況や症状の程度、身体の状態、精神的なストレスの有無などにより個人差はあります。
一般的には軽度のむちうちの場合は数週間から3ヶ月程度、神経障害を伴う場合は3ヶ月から6ヶ月程度、PTSDなど精神的な影響が強い場合には6ヶ月から数年続くこともあります。
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疲れやすさを改善するには?
交通事故後の疲れやすさを改善するためには医療機関での専門的な治療、生活習慣の改善、ストレスケアなど多角的なアプローチが必要となります。
医療機関での治療
交通事故後の疲れやすさはむちうち症や神経障害が関係していることが多いため、整形外科など医療機関を受診し医師の診断を受けるようにしましょう。
▲交通事故後の整形外科受診
また、症状に応じて運動療法や物理療法(電気治療、温熱療法など)などの理学療法を行うことで症状の改善が期待できます。また、自律神経の乱れが強い場合には心療内科や神経内科での治療が有効です。漢方薬や安定剤などの処方を受けることで慢性的な疲労を和らげることが可能です。
関連記事むちうちとは?原因から症状・治療法や慰謝料まで徹底解説!
生活習慣の改善
自律神経のバランスを整えるために、規則正しい生活習慣が重要となります。毎日同じ時間に寝起きし、朝起きたらしっかりと日光を浴びることで体内時計がリセットされ自律神経が整いやすくなります。
また、栄養バランスの良い食事を心がけることも重要です。疲労回復に必要な栄養をしっかりと摂取することで回復が促されます。事故後は身体を動かすことが億劫になり運動不足になりがちです。軽いストレッチやウォーキングなどをすることで全身の血流が促進し疲れやすさが軽減します。
ストレスケア
精神的なストレスを軽減させるためにリラックスできる環境を整えることが重要です。温泉などで身体を温めることでリラックスすることができ、血流も良くなり疲れが軽減しやすくなります。
また、事故後は気分が落ち込みやすい場合が多いため、自分自身が楽しめる趣味活動をすることも疲れやすさの軽減につながります。
事故後疲れやすさが出た場合は、どこに通院する?
交通事故後の通院先は整形外科または整骨院が一般的です。
▲交通事故通院の病院と整骨院の治療内容の違い
整形外科では、医師が治療を行っています。
レントゲンやMRI等の検査、痛み止めや湿布の処方等が行われます。また、医師は事故後の手続き等で必要になる診断書の発行も可能です。交通事故に遭ってしまった際は、整形外科が第一選択となるでしょう。
また、整骨院も交通事故の怪我の対応を行っています。
整骨院では柔道整復師が骨折や脱臼、打撲、捻挫などの怪我に対して、主に手技を用いて施術を行います。
営業時間や立地の利便性等の面で整骨院の方が比較的通い易い為、交通事故の怪我の場合、整形外科と整骨院を併用して利用する方も多いです。
その他、自律神経の問題が大きい場合には神経内科、精神的なストレスやPTSDが関係する場合には心療内科や精神科も通院先として考える必要があります。
関連記事交通事故後の病院受診は何科?症状別の診療科、受診の流れを解説
病院等に相談すべきタイミングは?
交通事故後の疲れやすさは軽度なものであれば時間とともに回復します。しかし、事故後数週間から数ヶ月たっても症状の改善が見られない場合もあります。また、事故直後は症状がなくても数日から数週間後に症状が出てくるケースも多くあります。
そのため、事故に遭った場合には症状がなくてもなるべく早く病院を受診するようにしましょう。
治療期間はどれくらい必要?
治療期間は事故の状況や症状の程度、身体の状態、精神的なストレスの有無などにより個人差はありますが、一般的には軽度のむちうちの場合は数週間から3ヶ月程度、自律神経の乱れによる疲労が強い場合には3ヶ月から6ヶ月程度、PTSDなど精神的な影響が強い場合には6ヶ月から1年以上の治療が必要と考えられます。
早期の治療開始が回復を早めるため、症状が長引く場合はなるべく早めに医療機関を受診し相談することが重要です。
関連記事むちうち症の通院期間はいつまで?交通事故でもらえる慰謝料とは
事故後の疲れやすさは一度病院へ!
交通事故後に発生した疲れやすさは、この記事でご紹介したように様々な要因から来ている可能性があります。
しっかりと治療をしておかないと後遺症が残ったりする場合もありますので、交通事故後にいつもより疲れやすいと感じる際は、「そのうち自然に治るだろう」と自己判断せず、しっかりと病院で診察を受けるようにしましょう。
参考文献
警察庁 交通事故被害者によくみられる精神的反応https://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku/jikosupport/report/pdf/15jigyouhoukoku/2-3-2-4.pdf
むちうち損傷患者の検討
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nishiseisai1951/43/2/43_2_490/_pdf/-char/jaCervical Neuro-Muscular Syndrome: Discovery of a New Disease Group Caused by Abnormalities in the Cervical Muscles
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nmc/52/2/52_2_75/_pdf/-char/enDevelopment of motor system dysfunction following whiplash injury
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0304395902004207?dgcid=api_sd_search-api-endpoint
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この記事を監修したのは…
国家資格である理学療法士として、約10年間整形外科クリニックで一般の患者様からスポーツ選手の身体のケアに携わり、その後理学療法士の養成校の教員として身体の仕組み、治療技術などについて学生に講義を行っています。早稲田大学大学院スポーツ科学研究科にて修士取得。
この記事の執筆者
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