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むちうちが三ヶ月続いて不安、症状が効果的に和らぐ方法を知りたい

監修記事

柿野 俊弥

理学療法士

「事故の被害にあい首に違和感を感じて治療を始めたけれど、一向に症状が改善されないまま3ヶ月が経ってしまった……」

治療をしていても症状の改善が見られないと、不安になりますよね。
この記事では、治療が長引きがちな「むちうち」について解説しています。

むちうちの症状が3ヶ月ほど続いている方はぜひ参考にしてください。

むちうちの症状が3ヶ月以上続く原因とは

むちうちの症状とは?むちうちが原因で起こる症状の例

▲むちうちが原因で起こる症状の例

多くの場合、むちうちは3ヶ月程度で完治する人が多くなっています。

しかし中には、むちうちの症状が3ヶ月以上続く場合があります。原因は次のことが考えられます。

  1. 身体的な理由
  2. 精神的・心理的な理由
  3. 対処による理由
  4. 生活習慣による理由

むちうちが中等度~重度の場合、3ヶ月以上続いてしまうケースは珍しくありません。たとえば、筋肉だけでなく、靭帯や神経も損傷しているケースです。とくに神経を損傷している場合は6ヶ月以上続くことも少なくなく、後遺症となる場合もあります。

交通事故で精神障害を伴うケースもあります。PTSDや抑うつ、認知機能の異常といった症状があらわれ、長期化する場合があるのです。

また、交通事故の後、病院に行かずに放置していた期間があったり、痛みがなくなったから途中で治療をやめたりした場合、長引いてしまいます。

すぐに対処して、きちんと治療を続けていても、首に負担をかけるような生活習慣を送ってしまうのも長引く原因となります。

むちうちの治療期間は3ヶ月が妥当?

むちうちの治療期間は、一般的に3ヶ月〜6ヶ月程度とされています。

しかし、むちうちの症状は個人差が大きいので、目安として考えてください。

交通事故によるむちうち等の症状で整形外科と整骨院を併用通院した期間

▲交通事故によるむちうち等の症状で通院した期間の集計結果

むちうちの症状が続く期間には個人差がある

むちうちの重症度や個人によって、治療に必要な期間は異なってきます。

極端な例を挙げると、元々健康な10代の方と持病のある70代の方がむちうちになったケースを比較して考えると、当然、前者の方が早く治る可能性が高くなります。

さらに、むちうちの程度も軽症~重症までさまざまであり、同じ程度でも治療期間が異なるケースがあるため、一概に期間を述べることができないわけです。

どうしても気になる場合は、受診先の医師に聞いてみるとよいでしょう。断定することは難しいでしょうが、状態や症状に応じた「期間の目安」は伝えてもらえるはずです。

ただ、むちうちの治癒には、身体の状態だけでなく、精神面や事故後の対処、生活習慣も影響してくるため、医師にも断定はできないことを把握しておきましょう。

むちうちの症状の対処法

では、長引きやすいむちうちに対してどのような対処ができるでしょうか。

むちうちの治療方法と通院先

むちうちの症状を和らげるために、どこへ通っていますか?
むちうちは大きく分けて2つの場所で行うことができます。

  • 病院・整形外科:レントゲン検査や湿布や痛み止めの処方、リハビリなど
  • 整骨院・接骨院:手技療法や施術機器を使った施術(電気療法、牽引など)

病院・整形外科と整骨院・接骨院を併用する利点

交通事故の場合、病院・整形外科と整骨院・接骨院は併用ができます。
それぞれのよいところを活用できれば、より充実した施術が受けられますよね。

では、メリットとは何なのでしょうか。簡単にまとめてみました。

治療をするにあたっての利点は?

病院・整形外科のよいところ

  • レントゲン・MRIなどの精密検査が受けられる
  • 湿布や痛み止めなどを処方してもらえる

整骨院・接骨院のよいところ

  • MRIやレントゲンでは見つけられない、細かな異常を探し出すことができる
  • 痛みやしびれの原因に着目した施術を受けられる
  • 遅くまで営業しているから通いやすい

病院・整形外科で定期的に検査をして症状の把握をしつつ、整骨院・接骨院で痛みやしびれの原因に着目したマッサージなどを受けてみることをおすすめします。

そもそも併用ってできるの?

併用していいのか不安なあなた。病院・整形外科と整骨院・接骨院を併用はできるので安心してください。どこに通うかを決めるかはあなたの自由なのです。

※ただし、同じ日に病院・整形外科と整骨院・接骨院の両方を通うことはできません。同じ日でなければ併用可能なので、そこだけには注意しましょう。

併用をするには、どうすればいいの?

  • 整形外科を受診し、診断書をもらっておく
  • 保険会社に「整形外科と併用して整骨院も行きたいです」と電話で伝える
  • 交通事故の施術経験や知識は豊富な整骨院・接骨院に相談する

むちうちによって通院した場合の慰謝料計算

交通事故にあったとき、むちうちで通院をすると慰謝料として入通院慰謝料を請求することができます。ここでは、その入通院慰謝料の計算方法を説明していきます。

入通院慰謝料とは、交通事故が原因で入通院をした被害者が負った精神的苦痛の対価として、加害者が支払うものです。

保険_計算機とミニカー

慰謝料の決定には3つの基準がある

慰謝料を計算するうえで大事な基準というのが3つあります。以下の3つの基準のうちどの基準を使って計算するかによって、入通院慰謝料の金額も異なります。

その3つの基準とは…

自賠責保険基準

自賠責保険を使う場合は、この自賠責保険基準で計算することになります。

自賠責保険の目的は、被害者に対して最低限の補償をおこなうことです。そのため、自賠責保険基準を使って計算すると、3つの基準の中で最も低い金額になります。

任意保険基準

任意保険を使う場合は、この任意保険基準で計算します。

任意保険基準は、各保険会社によって独自に決められた算定基準があるため、入通院慰謝料の金額にバラつきが出ます。

弁護士基準

弁護士に慰謝料計算を頼んだ場合に、使用する基準です。

3つの基準の中で、最も高い金額になる基準ですが、弁護士費用がかかることがあるため使用する場合は注意が必要です。

まとめ

解決

むちうちの症状は3ヶ月以上続くこともあります。

治療する際には、病院・整形外科と整骨院・接骨院の併用が可能です。併用によって充実した施術が受けられる場合もあるので、ご自身の症状や生活スタイルを考慮しながら検討してみてください。

むちうちの治療に対する、あなたの不安が解消されれば幸いです。

この記事を監修したのは…

理学療法士として、回復期病院で脳血管疾患を中心にリハビリテーションを経験。その後、フリーライターに転向。医療・健康分野をはじめ、地域・観光、転職関連などの幅広いジャンルの執筆を行っている。

この記事の執筆者

交通事故病院編集部 ライター / M.F
大学卒業後は社内で違う業務に就いていましたが、以前から興味のあった記事の執筆を最近始めました。学生時代に通っていたこともあり、整骨院に関する知識は豊富ですが、まだまだ新たな知識を身につけるべく勉強の毎日です。

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