追突事故にあったらどうすればいい?実際にあった相談まとめ
「信号待ちで停車中に後ろから突然追突されました。まず何からしたらいいですか?」
このような相談を当窓口では長年対応してまいりました。
多くの方にとって初めての経験となる交通事故。警察への届け出や通院までの手順、保険会社の手続きなど、よくわからないことが多いですよね。
今回は「交通事故病院」相談窓口の相談員が実際に受けた相談例をもとに、その対処法をまとめてみました。
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目次
追突事故のあとにするべきことについて相談
相談内容
先日、車が大破するほどの交通事故にあい、救急車で運ばれました。ですが、交通事故についての知識がないので不安で仕方ありません。これからどうすればよいのか教えてください。
(男性 / 40代)H.Tさんからの相談
事故にあった場合、まずは以下のことを行いましょう。
- 怪我人の救護
- 道路上の安全を確保する
- 警察に連絡する
- 被害者と加害者で連絡先を交換する
- 保険会社への連絡
怪我人の救護・道路上の安全を確保する・警察に連絡するの3つは、道路交通法で定められた義務であり、怠ってしまうと罰則を受ける可能性があります。
また、被害者と加害者は、後に示談交渉のやり取りもあるため、お互いの連絡先交換や保険会社との連絡も必要です。
上記以外にも、被害者と加害者それぞれで行うべきことがあります。
被害者がすべきこと
事故の被害者は、怪我を負っている可能性もあるため、一度病院で診察を受けることをおすすめします。
病院で診察を受けた際は、診断書の発行も同時にしてもらいましょう。診断書は、追突事故のあとの様々な場面で必要になる大切な書類です。
また、交通事故証明書を取得し、人身扱い・物損扱いのどちらで処理されているかの確認も必要です。
怪我を負っているにも関わらず、物損事故で処理されていた場合は、人身事故への切り替えを行いましょう。
物損事故のままでは、怪我に対する治療費や慰謝料などの賠償金を請求することはできません。
加害者がすべきこと
事故の加害者になってしまった場合、被害者に謝罪・お見舞いをすることが大切です。
謝罪やお見舞いをする際は、事前に訪問日時の連絡や菓子折りを用意するなど、相手方への配慮を行うようにしてください。
訪問やお見舞い、謝罪を断られる場合もあります。被害者にとって負担になることもあるので、被害者の意思を尊重しましょう。
また、交通事故を起こした加害者は、民事処分・行政処分・刑事処分という3つの処分を受けることにになります。
追突事故で負った怪我の治療についての相談
相談内容
昨日、追突事故にあいました。運転中に後ろから追突された被害者です。追突されてからずっと、首と肩に気持ち悪い感じがします。どこに行けばいいのか教えてください…
(女性 / 20代)Y.Tさんからの相談
追突事故の怪我で特に多いのは、「むちうち」です。
むちうちは、事故時の強い衝撃を受けて首が鞭のようにしなり、首周辺の筋肉や靭帯などの軟部組織が損傷している状態です。
また、むちうちの怪我を負うと、首と肩の痛みや違和感、頭痛、めまい、吐き気、耳鳴り、酷いときには歩行障害など様々な症状があらわれます。
むちうちの通院先と治療方法
むちうちの通院先は、整形外科・整骨院があります。
ただし、むちうちの場合、急性期と慢性期で適した治療・施術が異なります。
急性期は痛みが強くあらわれているため、無理に体を動かしたり、マッサージを受けると症状が悪化する恐れがあります。
そのため、コルセットを使って体を安静に保つ、冷たい湿布で炎症を抑える、といった治療・施術が適しています。
一方、慢性期は痛みが落ち着いている状態であるため、体を動かす治療・施術も可能になります。
そのため、マッサージや牽引の施術を受けたり、温かい湿布で血行を促すといった治療・施術が適しています。
むちうちの治療期間と通院頻度
むちうちによってあらわれる症状や程度には個人差があるため、治療期間や通院頻度も異なります。
一般的なむちうちの治療期間と通院頻度の目安としては、以下の通りです。
- 治療期間:3ヶ月程度
- 通院頻度:2~3日に1回
【疑問】自覚症状なしや軽症の場合も治療を受けるべき?
事故後、「特に怪我を負ってない」「軽い症状だからそのうち治るだろう」という場合もあると思います。
実際に、交通事故病院でも下記のような相談を受けました。
相談内容
交通事故の被害にあいました。
今はまだ、身体にひどい痛みがあるわけではないのですが、友人から「しっかり診てもらった方が良いよ」といわれました。やはり、診てもらうべきですか?(女性 / 30代)F.Kさんからの相談
事故後は、体が興奮状態になり、鎮痛作用のあるアドレナリンなど分泌されるため、痛みに気づきにくいのです。
また、軽い症状でも治療をせずに放置してしまうと、症状が悪化してしまう恐れがあります。
したがって、自覚症状がない場合や軽症の場合でも、医療機関で診察・治療を受けるようにしましょう。
また、むちうちの場合、しっかりと治療を受けなければ後遺症が残ることもあるので注意が必要です。
追突事故で使う保険についての相談
相談内容
バイクに乗って通勤中に、交通事故にあいました。警察と保険会社へは連絡しました。
そこで気になったのが、保険会社についてです。
任意保険と自賠責保険の違いがよく分かりません。(男性 / 20代)R.Nさんからの相談
自賠責保険とは
自賠責保険とは、車を所有する全ての者に加入が義務づけられている保険です。
自賠責保険には支払上限額があり、傷害に対しては120万円、後遺障害に対しては75〜3000万円、死亡に対しては3000万円までと損害賠償額が定められています。
また、自賠責保険は、自分が負った怪我には使えず、相手側が負った怪我を補償するために使われます。
任意保険とは
任意保険とは、自動車を所有する者の任意で、加入を決めることができる保険です。そのため、運転者が必ずしも任意保険に加入しているとは限りません。
また、任意保険は人身事故と物損事故の両方で適用され、自賠責保険の限度額を超えた不足分を補ってくれます。
任意保険は自賠責保険と異なり、自分と相手方、同乗者など幅広い補償が得られます。
例えば、相手方への補償は「対人賠償保険」を使い、自分や搭乗者には「人身傷害保険」や「搭乗者傷害保険」を使うことになります。
その他、使える事故の保険
自賠責保険や任意保険以外に使える事故の保険として、健康保険や労災保険があります。
健康保険を使った場合、事故で負った怪我の治療費を3割に抑えることができます。
一方、労災保険は使える条件が定められており、通勤中または勤務中に起こった交通事故と認められなければなりません。
労災保険を使うことで、治療費の給付や休業補償の給付などが受けられます。
追突事故の被害者が負担するお金についての相談
相談内容
交通事故が原因で首を痛めました。保険会社の人に連絡して、整骨院へ通院することを伝えました。
その場合の施術費用は、いくらですか?(男性 / 20代)Y.Yさんからの相談
事故の被害者であれば、加害者側の保険会社が治療費を負担してくれます。
その他にも、事故の被害者は、通院交通費や慰謝料、器具や装具の購入費、手術費、休業損害なども請求できます。
ただし、被害者の過失割合によっては、受け取れる金額が減ってしまう過失相殺が発生することもあります。
また、被害者が加害者側の保険会社に請求できる治療費や慰謝料は、保険会社の担当者から打ち切りを打診されることがあります。
しかし、治療費や慰謝料の打ち切りに応じてしまうと、その後の治療費や慰謝料が支払われなくなり、自費で通院しなければなりません。
そのため、事故による怪我がまだ治っていない場合は、安易に打ち切りに応じないようにしましょう。
関連記事保険会社が治療の打ち切りを連絡してきたら?理由と対処法を解説
まとめ
今回は、追突事故が起こったときの対応やその後の怪我の治療・施術、通院先などについてご説明しました。
交通事故の被害にあうと、不安や悩みがつきません。お困りの方は、相談例を参考にしてみてください。
また、「交通事故病院」相談窓口では、交通事故被害者さまの通院先や手続きのご相談を無料で承っています。
- むちうちの通院先はどこがいいのかわからない……
- 整形外科と整骨院を併用するにはどうしたらいいの?
- 保険関係の手続きや対応に困っている…… など
交通事故に関してのお悩みは「交通事故病院」相談窓口までご連絡くださいませ。
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