肉離れは交通事故が原因でも起こる?【応急処置や治療法について】
監修記事

世良 泰
医師(整形外科他)
肉離れというとスポーツ中に起こるといったイメージが強い方も多いかもしれません。
しかし、交通事故が原因で肉離れを起こすこともあります。事故のあと「特定の部分が腫れて激しい痛みがある」「動くと痛い」「内出血がある」場合、肉離れを起こしているかもしれません。
この記事では、交通事故が原因で肉離れを起こしてしまう理由や応急処置・治療方法・治療期間の目安について解説しています。
肉離れの治療について知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
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目次
そもそも肉離れとは
肉離れとは強力な外力が加わった場合に筋肉を損傷することで起こり、専門的には挫傷と表現されます。
ここでは、以下の2つにわけて詳しく解説します。
- 肉離れの原因と病態
- 肉離れの症状
肉離れの原因と病態
肉離れは、スポーツや交通事故による強力な外力が原因で生じます。
急激な衝撃によって筋肉が引っ張られ、筋膜や筋繊維の一部が切れたり裂けたりした状態です。そのため、筋肉の中で大量の出血を起こしていることがあります。
筋肉の柔軟性が低下していると、スムーズに筋肉が伸びたり縮んだりできず切れてしまうわけです。
肉離れの症状
肉離れの代表的な症状は、以下5つが挙げられます。
- 患部の腫れ
- 激しい痛み
- 内出血
- 凹みがある
- 動くと痛い
筋肉などの軟部組織が切れたり裂けたりすることで炎症を起こし、激しい痛みや腫れを伴います。
加えて、筋肉の中で出血を起こすため内出血による皮膚色変化がみられます。ときには筋肉の断裂部に凹みが触れることもあります。
詳しい肉離れの症状については、以下の記事を参考にしてみてください。
交通事故が原因で肉離れを起こしてしまう理由
車同士の交通事故の場合、ぶつかった衝撃でブレーキを強く踏み込んだりして肉離れを起こすことがあります。
一方で、バイクや自転車・歩行者と車とでの交通事故の場合、身体を守ってくれるものがないため強い外力が加わり肉離れを起こしてしまうことがあります。
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肉離れを起こした場合の応急処置方法
肉離れを起こした場合、応急処置はしたほうがいいのか迷う方も多いかもしれません。
ここでは、以下にわけて応急処置について解説します。
- 応急処置の必要性
- 応急処置の方法
応急処置の必要性
肉離れを起こしてしまった場合には損傷の部位や程度に関わらず、受傷直後から適切な応急処置をする必要があります。
なぜなら、早い段階で適切な処置やリハビリを行わないと軟部組織の強度や柔軟性が低下してしまうからです。
交通事故直後はアドレナリンの影響で興奮状態にあり、痛みを感じないことがあります。痛みが軽いからといって無理に動かしてしまうと症状を悪化させてしまう可能性があります。
応急処置の方法
肉離れを起こしてしまった直後〜48時間まではRICE療法が欠かせません。
患部の出血・腫脹・疼痛といった炎症を抑えるため安静(Rest)にし、血流を少なくするため挙上(Eletation)します。安静目的でテーピングやシーネなどで固定するのも有効です。
二次性の低酸素障害による細胞の壊死や腫脹を予防するため、冷却(Icing)を行います。ただし、神戸大学の研究によるとアイシングは組織再生を遅らせるという結果が出ています。
処置を実施するとしても、長時間のアイシングはさけるようにしましょう。
患部の内出血や腫脹を防ぐため、弾性包帯などで圧迫(Compression)しますが、強い圧迫は血流を遮断してしまう可能性があるため注意が必要です。
肉離れの治療方法
肉離れの治療で大切なことは、筋肉損傷のタイプや重症度にあわせて適切な治療を受けることです。
筋肉や腱などの損傷部位の修復は、受傷後24時間以内に始まっています。肉離れの基本的な治療は安静と固定ですが、長すぎる固定は治癒反応を阻害するという報告があります。
治療のために固定する期間は最小限にとどめ、1〜2週間以内にストレッチを開始するのが望ましいでしょう。
肉離れの治療期間の目安
肉離れが起きてから完治するまでには、軽度のものだと1・2週間程度、重度になると半年程度と程度によって治療期間は異なります。
損傷した筋肉は炎症期、増殖期、成熟期を経て治癒が進みますが、例えば治癒過程のひとつである炎症期が長引いてしまうと完治するまでの期間は遅くなります。
そのため、受傷直後に適切な処置や治療を行うことで治療期間を早めることが可能です。
出血してからの時間や管理方法によって完治の期間が変わってくるため、放置せずに専門家の受診をおすすめします。
まとめ
今回は肉離れを起こしてしまった場合の治療法について解説しました。
基本的な治療は安静や固定であり、必要に応じてテーピングや包帯による補助が必要です。肉離れの完治に要する期間は約3〜5週間ですが、適切に管理をしなければ症状が長引いてしまいます。
交通事故のあと肉離れを起こしていると考えられる場合は、できるだけ早期に専門家による診断や治療をしてもらうことが大切です。
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この記事を監修したのは…
慶應義塾大学医学部卒。初期研修後、市中病院にて内科、整形外科の診療や地域の運動療法指導などを行う。スポーツ医学の臨床、教育、研究を行いながら、プロスポーツや高校大学、社会人チームのチームドクターおよび競技団体の医事委員として活動。運動やスポーツ医学を通じて、老若男女多くの人々が健康で豊かな生活が送れるように、診療だけでなくスポーツ医学に関するコンサルティングや施設の医療体制整備など幅広く活動している。「健康を通じて人々の夢や日常を応援すること」をミッションに2024年6月に池尻大橋せらクリニックを開院。
池尻大橋せらクリニックHP
https://sera-clinic.com/
日本整形外科学会専門医
日本内科学会認定内科医
公衆衛生学修士
International Olympic Committee Diploma in Sports Medicine
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
日本医師会認定健康スポーツ医
日本整形外科学会認定スポーツ医
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツ医
Performance Enhancement Specialist (National Academy of Sports Medicine)
Corrective Exercise Specialist (National Academy of Sports Medicine)
日本医師会認定産業医
ロコモアドバイスドクター
TWOLAPSチームドクター(陸上)
LADORĒメディカルアドバイザー
日本陸上連盟医事委員
株式会社スポーツ医学 代表取締役
株式会社Mesign 顧問
株式会社うごきのクリニック 取締役
AuB株式会社 顧問ドクター
株式会社富士急ハイランド 医療顧問
株式会社リハサク メディカルアドバイザー
株式会社アルゴス 顧問医師
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