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2018.04.23 診断書 警察 人身事故 物損事故 追突事故

追突事故にあったらどうすればいい?交通事故病院にあった相談まとめ

信号待ちで後続車に突然追突され、事故の被害にあうことがあるかもしれません。このように事故の被害にあった場合、警察への届出や通院の手順、保険会社の手続きなど、複雑でわからないことが多いですよね。交通事故病院の相談員が実際に受けた相談例とその対処法をまとめてみました。

追突事故後、すべきことについて相談

先日、車が大破するほどの交通事故にあい、救急車で運ばれました。

ですが、交通事故についての知識がないので不安で仕方ありません。これからどうすればよいのか教えてください。

(男性 / 40代)H.Tさんからの相談

Q.交通事故についての知識がないので、いろいろと不安です…

事故にあった場合、まずは以下のことを行いましょう。

  • 怪我人の救護
  • 道路上の安全を確保する
  • 警察に連絡する
  • 被害者と加害者で連絡先を交換する
  • 保険会社への連絡

怪我人の救護・道路上の安全を確保する・警察に連絡するの3つは、道路交通法で定められた義務であり、怠ってしまうと刑罰を受けることになります。事故後は必ず行うようにしましょう。また、被害者と加害者は、後に示談交渉のやり取りもあるため、お互いの連絡先交換や保険会社との連絡も必要です。

上記以外にも、被害者と加害者それぞれで行うべきことがあります。

チェック

被害者がすべきこと

事故の被害者は、怪我を負っている可能性もあるため、一度病院で診察を受けることをおすすめします。病院で診察を受けることで、加害者に損害賠償を請求する際に必要な診断書を取得することができます。

また、交通事故証明書を取得し、人身扱い・物損扱いのどちらで処理されているか、確認が必要です。怪我を負っているにも関わらず、物損事故で処理されていた場合は、人身事故への切り替えを行いましょう。物損事故のままでは、怪我に対する治療費や慰謝料などの賠償金を請求することはできません。

▶︎参考:物損事故から人身事故への切り替え手続きについてはこちら

加害者がすべきこと

事故の加害者になってしまった場合、被害者に謝罪・お見舞いをすることが大切です。謝罪やお見舞いをする際は、事前に訪問日時の連絡菓子折りを用意するなど、相手方への配慮を行うようにしてください。

また、事故を起こした加害者は、民事処分行政処分刑事処分という3つの処分を受けることにになります。

追突事故で負った怪我の治療についての相談

昨日、追突事故にあいました。運転中に後ろから追突された被害者です。

追突されてからずっと、首と肩に気持ち悪い感じがします。どこに行けばいいのか教えてください…

(女性 / 20代)Y.Tさんからの相談

Q.交通事故で首と肩に違和感があります。どこに行けばいいですか?

追突事故の怪我で最も多いのは、「むちうち」です。むちうちは、事故時の強い衝撃を受けて首が鞭のようにしなり、首周辺の筋肉や靭帯などの軟部組織が損傷している状態です。また、むちうちの怪我を負うと、首と肩の痛みや違和感、頭痛、めまい、吐き気、耳鳴り、酷いときには歩行障害など様々な症状があらわれます。

▶︎参考:むちうちの症状をより詳しく知りたい方はこちら

むちうちの通院先と治療方法

木の病院

むちうちの通院先は、整形外科・整骨院・鍼灸院の3つがあります。それぞれの通院先の特徴について以下にまとめました。

整形外科
整形外科で治療を行うのは、国家資格を持つ医師です。
そのため、痛み止めや湿布の処方、レントゲンやMRIを使った検査が受けられます。また、診断書の取得は、整形外科で行えます。
整骨院
整骨院で施術を行うのは、国家資格を持つ柔道整復師です。
そのため、マッサージや電気療法、牽引、温熱療法など、出血を伴わない施術が受けられます。
鍼灸院
鍼灸院で施術を行うのは、国家資格を持つはり師と灸師です。
そのため、鍼と灸を使って体に刺激を与え、体の機能を回復させるための施術が受けられます。

ただし、むちうちの場合、急性期慢性期で適した治療・施術が異なります。

急性期は痛みが強くあらわれているため、無理に体を動かしたり、マッサージを受けると症状が悪化する恐れがあります。そのため、コルセットを使って体を安静に保つ、冷たい湿布で炎症を抑える、といった治療・施術が適しています。

一方、慢性期は痛みが落ち着いている状態であるため、体を動かす治療・施術も可能になります。そのため、マッサージや牽引の施術を受けたり、温かい湿布で血行を促すといった治療・施術が適しています。

▶︎参考:実際に行われているむちうちの治療・施術について知りたい方はこちら

むちうちの治療期間と通院頻度

むちうちによってあらわれる症状や程度には個人差があるため、治療期間や通院頻度もことなります。一般的なむちうちの治療期間と通院頻度の目安としては、以下の通りです。

  • 治療期間:3ヶ月程度
  • 通院頻度:2日に1回

【疑問】自覚症状なしや軽症の場合も治療を受けるべき?

事故後、「特に怪我を負った様子はない。」「軽い症状だけなんだけど。」という場合もあると思います。実際に、交通事故病院でも下記のような相談を受けました。

交通事故の被害にあいました。
今はまだ、身体にひどい痛みがあるわけではないのですが、友人から「しっかり診てもらった方が良いよ」といわれました。やはり、診てもらうべきですか?

(女性 / 30代)F.Kさんからの相談

Q.交通事故にあいました。痛みはないけど診てもらうべきですか?

事故後は、体が興奮状態になり、鎮痛作用のあるアドレナリンやβエンドルフィンが分泌されるため、痛みに気づきにくいのです。また、軽い症状でも治療をせずに放置してしまうと、症状が悪化してしまう恐れがあります。したがって、自覚症状がない場合や軽症の場合でも、診察・治療を受けるようにしましょう。

また、むちうちの場合、しっかりと治療を受けなければ後遺症が残ることもあるので注意が必要です。

▶︎参考:後遺症が残った場合に行う後遺障害等級認定について知りたい方はこちら

追突事故で使う保険についての相談

バイクに乗って通勤中に、交通事故にあいました。

警察と保険会社へは連絡しました。

そこで気になったのが、保険会社についてです。
任意保険と自賠責保険の違いがよく分かりません。

(男性 / 20代)R.Nさんからの相談

Q.任意保険と自賠責保険の違いについて教えてください。

【自賠責保険】

自賠責保険

自賠責保険とは、車を所有する全ての者に加入が義務づけられている保険です。人身事故のみが対象となっており、事故の被害者を救済するために最低限の保障が得られます。そのため、自賠責保険には支払上限額があり、傷害に対しては120万円、後遺障害に対しては75~3000万円、死亡に対しては3000万円までと損害賠償額が定められています。また、自賠責保険は、自分が負った怪我には使えず、相手側が負った怪我を保障するために使われます。

【任意保険】

自動車保険

任意保険とは、自動車を所有する者の任意で、加入を決めることができる保険です。そのため、運転者が必ずしも任意保険に加入しているとは限りません。

また、任意保険は人身事故と物損事故の両方で適用され、自賠責保険の限度額を超えた不足分を補ってくれます。任意保険は自賠責保険と異なり、自分と相手方、同乗者など幅広い補償が得られます。例えば、相手方への補償は「対人賠償保険」を使い、自分や搭乗者には「人身傷害保険・搭乗者傷害保険」を使うことになります。

ただし、事故で使える保険は、自動車保険にあたる自賠責保険任意保険だけではありません。

その他、使える事故の保険

自賠責保険や任意保険以外に使える事故の保険として、健康保険労災保険があります。健康保険を使った場合、事故で負った怪我の治療費を3割に抑えることができます。

一方、労災保険は使える条件が定められており、通勤中または勤務中に起こった交通事故と認められなければなりません。労災保険を使うことで、治療費の給付休業補償の給付などが受けられます。

追突事故の被害者が負担するお金についての相談

交通事故が原因で首を痛めました。保険会社の人に連絡して、整骨院へ通院することを伝えました。
その場合の施術費用は、いくらですか?

(男性 / 20代)Y.Yさんからの相談

Q.交通事故で首が痛みます。整骨院に行ったら負担する金額は?

事故の被害者であれば、加害者側の保険会社が治療費を負担してくれます。その他にも、事故の被害者は、通院交通費や慰謝料、器具や装具の購入費、手術費、休業損害なども受け取ることができます。何故ならば、事故の加害者は、被害者の負った損害の埋め合わせを金銭で行う「民事処分」を受けることになるためです。ただし、被害者の過失割合によっては、受け取れる金額が減ってしまう過失相殺が発生することもあります。

被害者が加害者に請求できる治療費や慰謝料は、保険会社の担当者から打ち切りを打診されることがあります。しかし、被害者は事故による怪我が完治または、症状固定となるまで打ち切りに応じないようにしましょう。治療費や慰謝料の打ち切りに応じてしまうと、その後の治療費や慰謝料が支払われなくなり、自費で通院しなければなりません。

▶︎参考:治療費や慰謝料の打ち切りにあう原因と対処法についてはこちら

一口に慰謝料といっても、入通院慰謝料後遺障害慰謝料死亡慰謝料の3種類があり、慰謝料を計算する際に使う算定基準が3つあります。

慰謝料の計算に使う3つの算定基準とは

電卓とペン

慰謝料の計算には、自賠責保険基準・任意保険基準・弁護士基準の3つがあり、状況に応じて基準を使い分けます。

自賠責保険基準とは、自賠責保険会社から保障を受ける場合に使う基準です。自賠責保険の保障は最低限しか行われないため、自賠責保険基準を使った場合、3つの基準のうち最も低い慰謝料額になります。

任意保険基準とは、各任意保険会社が独自に決めている算定基準です。そのため、任意保険基準の詳細は、公表されていません。

弁護士基準とは、弁護士に慰謝料計算を依頼した際に使われる基準で、過去の判例を参考にしてつくられています。弁護士基準を使った場合、3つの基準の中で最も高い慰謝料額になります。

▶︎参考:慰謝料の相場を出すための計算式がある!

追突事故で車が壊れたときの対処についての相談

事故車

事故による損害は怪我だけでなく、車にも起こる可能性があります。事故によって、ドアが開かなくなったり、キズがついた、動かなくなったということもあるでしょう。

事故で車が壊れてしまった場合、被害者は加害者側に車の修理代や買い替え費用を請求することができます。ただし、車の修理代や買い替え費用は、全額支払われるというわけではなく、時価額分(※)しか請求できません。したがって、時価額よりも修理代が高い場合買い替え時価額よりも修理代が低い場合修理に出すようにすることをおすすめします。

また、自身で加入している保険を使って修理や買い替えを行うことも可能です。ただし、自分の保険を使う場合は、ノンフリート等級制度によって次回支払う保険料が上がることもあるため、注意が必要です。

※1 時価額とは、被害にあった事故車の現在の価値額のことで、同一車種・年式・型・使用状態・走行距離などを考慮して定めます。オートガイド自動車月報(レッドブック)を基準にすることが多いです。

まとめ

ポイント

いかがでしたか?今回は、追突事故が起こったとき対応やその後の怪我の治療・施術、通院先などについてご説明しました。交通事故の被害にあうと、不安や悩みがつきません。お困りの方は、相談例を参考にしてみてはいかがでしょうか。また、交通事故病院ではお電話による、お悩み相談を受け付けております。事故に詳しい専門スタッフが対応いたしますので、一度ご連絡ください。

▶︎参考:その他、交通事故病院で受けた相談例の一覧はこちら

この記事の執筆者

交通事故病院編集部 ライター / T.S
大学を卒業し、出版社で取材や編集業務を経験。その後、WEBメディアの執筆に転向し、事故に関する様々な知識を多くの人に届けるべく、日々邁進中。現在は、交通事故専門士の資格を取得するために勉強をしている。座右の銘は、格物究理。

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