2018.09.27 交通事故 整形外科 被害者 人身事故 診断書
交通事故で病院は何科に行くべき? 診断書を取るべき理由とは
目次
自動車の運転に交通事故の可能性はつきもの。交通事故にあった場合、病院へはまず何科に行けばいいのでしょうか? 今回は何科に行くべきかや、病院で診断書を取るべき理由について解説します。
交通事故にあったらまずは病院へ
交通事故にあったら、まずは病院へ行きましょう。なぜ病院へ行くべきなのでしょうか?
痛みがなくてもまずは病院へ
軽い交通事故であったり、痛みがないような場合もありますよね。しかし、まずは病院へ行きましょう。交通事故の直後は、脳が興奮状態になっていたりと、痛みをあまり感じない場合があります。そのため、自覚症状がない場合でも、まずは病院で医師の診察を受けましょう。
交通事故から病院へはいつまでに行けばいい?
交通事故にあったら、なるべく2~3日以内には病院へ行きましょう。あとから痛みが現れた場合でも、1週間以内がいいでしょう。
交通事故からすぐに病院へ行くべき理由
交通事故から病院へ行くまでの期間が空いてしまうと、身体の痛みといった症状が「交通事故が原因であるとは限らない」と判断されてしまう可能性があります。交通事故による痛みであると診断してもらうためにも、なるべく早く病院へ行きましょう。
- 診断書
診断書は、交通事故による怪我を負った日時や症状、治療期間の目安や、医師の氏名などが記載されます。交通事故による怪我であると、因果関係を証明するための書類です。診断書は医師のみが発行でき、交通事故後の様々な手続きに必要になります。
交通事故で病院へ 何科に行くべき?
交通事故で病院へ行く場合、何科に行けばいいのでしょうか?
整形外科
交通事故後の症状で、むちうちや骨折が疑われる場合は、整形外科に行きましょう。整形外科は、筋肉や骨を専門的に診察します。レントゲンやMRI・CTといった詳細な検査を受けることも可能です。
神経内科・脳神経外科
頭部を強く打ったり、外傷が疑われる場合や、整形外科では原因がわからなかった場合には、「神経内科」を受診するといいでしょう。神経内科では、MRIやCTによる検査で脳に損傷がみられるかどうかが判断されるそうです。また、脳の損傷が大きいと診断されたときに、脳神経外科や脳外科を紹介される場合があります。
心療科
交通事故による影響は、身体だけが受けるものではありません。記憶障害や睡眠障害、気分の落ち込みなどが起こる場合があります。神経内科で検査を受け、脳に損傷がない場合、心因性の症状であると疑われます。心因性の症状が疑われる場合には心療内科や精神科を受診することになるそうです。
病院を転院したい場合
通院先を変えたい場合、気をつけたいポイントがいくつかあります。
転院のメリット・デメリット
転院にはメリットとデメリットがあります。しっかりと把握した上で判断しましょう。
転院のメリット
- 通院しやすくなる
- よりよい治療が受けられる
- よりよい診断書を書いてもらえる場合も
- ストレスが軽減される
現在の通院先が自宅から遠いといった場合に、より近くの病院に転院することで通いやすくなるメリットがあります。
現在の通院先での治療に満足できていないといった場合に、転院することでよりよい治療が受けられる可能性があります。
交通事故による怪我が後遺症となった場合、後遺障害等級認定を申請する場合があります。この後遺障害等級認定の申請で大切なのが、医師による後遺障害診断書です。転院によってより交通事故に詳しく、協力的な医師が見つかれば、適切な後遺障害診断書を書いてもらえる可能性があります。
病院や医師と相性が悪い、怪我の治療に不安があるといったストレスが、転院によって軽減される可能性があります。病院に安心して通院できることは、十分なメリットになります。
転院のデメリット
- 転院先が良いとは限らない
- 転院が不利になる場合
転院先が交通事故にあわれた方への対応に詳しくない場合や、診断書の作成にあまり協力的でない場合も考えられます。
短い期間に転院を繰り返し行うと、患者側に問題があるのではと保険会社に思われる場合があります。また、何度も医師が変わることによって、治療経過がわかりづらくなるなど、不利益になる場合があります。
転院するときのポイント
では、問題なく転院するためにするべきことは何でしょうか?
- 加害者側の保険会社に伝えること
- 診断書に転医と記載してもらうこと
- なるべく早めに転院すること
転院するということを、相手側の保険会社にきちんと報告しておきましょう。報告がされないと、治療費の支払いを受けられない場合があります。
転院する際に、誤って「治癒」や「中止」と記載されてしまう場合があるため、きちんと「転医」と記載してもらいましょう。
交通事故から時間が経過してから転院をすると、転院先は転院までの治療経過を見ていないため、適切な診断書を作成してもらえない場合があります。
他にもある通院先
交通事故による怪我の場合、通院先は病院だけではありません。
整骨院・接骨院
整骨院では、国家資格である柔道整復師が施術を行います。手術や薬を使わずに、主に手技療法で施術を行います。また、物理療法や運動療法を用いて施術を行うこともあります。むちうちは、CTやレントゲン検査などに写らない場合もあります。整骨院の手技療法は、柔道整復師が直接痛みのある部分に触れて施術するため、症状が把握しやすいというメリットがあります。
▶︎参考:整骨院での施術方法について詳しく知りたい方はこちら
整骨院と接骨院は名称が異なるだけで、施術内容は整骨院と変わりません。
鍼灸院
鍼灸院では、国家資格であるはり師・きゅう師が施術を行います。はりやお灸が自律神経系や免疫系に作用し、症状の回復を手伝います。
▶︎参考:むちうちでの鍼灸施術について詳しく知りたい方はこちら
整骨院や鍼灸院は土日祝日や夜の時間帯に営業しているところもあり、通いやすいというメリットがあります。整形外科への通院が難しい場合は、整骨院や鍼灸院との併用も検討し、自分に合った通院先を選びましょう。
治療費の支払いはどうなる?
交通事故による怪我で通院する場合、かかった治療費は加害者側の保険会社によって、損害賠償として支払われます。
損害賠償
損害賠償とは、交通事故により被害者が被った損害を、加害者が主に金銭に換えて埋め合わせすることです。被害者が加害者に請求できる損害賠償に「積極損害」、「消極損害」、「慰謝料」の3つがあります。
積極損害
積極損害とは、交通事故によって実際に支払いが発生したお金のことです。治療費や通院の交通費、手術費などが含まれます。
消極損害
消極損害とは、交通事故がなければ得られるはずだったお金が損なわれた場合に発生します。消極損害には「休業損害」と「逸失利益」の2つがあります。
- 休業損害
- 逸失利益
休業損害とは、交通事故によって仕事を休むことになり、収入が減少した場合の損害です。交通事故による減収分が補われます。
交通事故による怪我が後遺障害となり、思い通りに働けなくなる場合があります。逸失利益とは、交通事故にあわなければ、将来得られるはずだった収入が減少した場合の損害です。
慰謝料
慰謝料とは、交通事故によって被害者が受けた精神的苦痛を、加害者が金銭で補うものです。慰謝料には「入通院慰謝料」と、「後遺障害慰謝料」の二種類があります。
- 入通院慰謝料
- 後遺障害慰謝料
入通院慰謝料とは、入通院することになった交通事故の被害者が負う精神的苦痛を、金銭で補うものです。
「後遺障害等級認定」を受けると、後遺障害慰謝料を受け取ることができます。後遺障害慰謝料は、後遺障害の等級により金額が異なります。
当日は建て替える場合も
損害賠償請求は、基本的に損害が発生してから請求するものです。そのため、治療費もまずは自己負担してから、相手側に請求するのが原則です。
しかし、相手側の任意保険会社が「一括対応制度(一括払い制度)」という制度をとっている場合があります。この場合、任意保険会社が通院先の医療機関に直接支払ってくれます。そのため、被害者は病院へ通院したとき、治療費を立て替えて支払う必要はありません。
交通事故にあったら病院へ行きましょう
いかがでしたでしょうか。交通事故にあったら、まずは病院へ行き診断書を取得しましょう。交通事故直後は、自覚症状が出ない場合もあります。むちうちや骨折が疑われる場合には整形外科、頭部を強く打った場合には神経内科に行きましょう。専門的な診察や検査により、脳神経外科や心療内科を案内される場合もあります。まずは病院へ行き、医師の診察を受けましょう。
この記事の執筆者
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