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2018.09.27 被害者 施術・治療 むち打ち 医者・ドクター 後遺症

むちうちの症状にはどんなものがある?通院先や治療の効果について

車に後ろから追突されてしまった…。そんな交通事故による怪我で多い「むちうち」の症状は様々で、頭痛やめまいといった風邪に似た症状があらわることもあります。今回は、交通事故によるむちうちの症状や治療方法について、七里みんなの鍼灸整骨院の深瀬将之先生に解説してもらいました。

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この記事を読んで、「むちうちの症状なのか」の判断ができるようになれば幸いです。

むちうちの症状にはどんなものがある?

症状チェックリスト

交通事故の怪我で多いむちうち。むちうちは、交通事故の衝撃で首が鞭のようにしなり、首周辺の筋肉や靱帯などの軟部組織が損傷することが原因で発症します。正式には、「頚椎捻挫(けいつねんざ)」や「外傷性頚部症候群」と診断されることが多い症状です。

むちうちの症状は、主に「頚椎捻挫型」、「神経根損傷型」、「脊髄(せきずい)症状型」、「バレー・ルー症候群型」の4つにわけられます。また、具体的な症状は様々で、以下のような症状があらわれます。

  • 首の痛み
  • 肩のこり
  • 頭痛
  • 疲れやすい
  • めまい
  • 吐き気
  • 耳鳴り
  • 手足のしびれ
  • 集中できなくなった
  • 握力の低下     など

主に首や背中、肩に凝りや痛みを感じますが、めまいや吐き気、食欲不振など「風邪かな?」と思う症状があらわれるのもむちうちの特徴です。
それでは、むちうちによって風邪のような症状があらわれるのは何故なのでしょうか。

頚部の骨から出ている神経は主に、頭部、肩部、上前腕部に分布しています。
むちうちになった場合、頚部の筋肉だけでなく、関節、神経へダメージが生じることも考えられます。頚部がダメージを負うことによって、神経の走行が阻害され、しびれを伴う原因になります。
また、むちうちによるめまいや吐き気は、頭部が揺らされることによって、耳の中にある前庭神経が損傷されることで引き起こります。前庭神経がダメージを負い刺激が加わることで、平衡感覚野への障害、自律神経の過剰な興奮などの自律神経障害が起こり、めまいや吐き気に繋がります。また、前庭神経の損傷に加えて頚椎自体に歪みが生じることも、めまいがあらわれる原因に大きく関係します。めまいの代表例としては、バレー・ルー症候群が挙げられます。

むちうちの症状を診断する方法

先程、むちうちであらわれる症状をご紹介しましたが、レントゲンやMRIで異変を確認できる症状ではありません。そのため、むちうちの症状があるにもかかわらず、医師に「異常なし」と診断される場合もあります。

そのため、レントゲンやMRIだけでなく、以下のような検査を受けるとよいです。

  • 握力テスト
  • 深部腱反射検査
  • スパーリングテスト
  • ジャクソンテスト    など

上記の中で、むちうちの検査方法として最も重要視されるのが、深部腱反射検査です。

深部腱反射検査とは、太い骨につながる腱を打腱器で叩き、反射の反応があるかどうかをみます。むちうちの怪我を負っている場合、神経に異常があるため、反射の反応がありません。反射の反応は、検査を受ける人の意思と関係なくあらわれる反応であるため、医学的な検査として有効とされています。

むちうちの症状はあとからあらわれる?

空と時計

むちうちの症状は、事故直後に必ずあらわれるとは限りません。

ーー むちうちの症状が事故直後に現れない場合があるのはなぜですか。

濱島先生:
「事故直後は脳が興奮したり緊張状態になり、アドレナリンが出ている状態になります。ですので、本来むちうちの痛みが発生していても、痛みに気づかないことがあります。しかし、時間が経つことで脳の興奮や緊張状態が解けると痛みが出るため、遅れて現れているように感じるのです。

むちうちは首の痛みだけじゃない?後遺症を残さないための治療法とは

上記のように、事故直後はアドレナリンが出るため、むちうちの痛みに気づかないこともあるのです。

むちうちの症状を緩和させるための治療とは?

柔道整復師の施術

むちうちは、自然に治るものではなく、しっかりと治療を受けなければ緩和しません。むちうちの場合、怪我の程度にもよりますが、治療期間の目安は3ヶ月といわれています。

では、むちうちになった場合、どこでどんな治療を受けるべきなのでしょうか。

むちうちの通院先は3つ

むちうちの治療・施術を受ける場合、「整形外科・整骨院・鍼灸院」の3つの通院先から選ぶことができます。

  • 整形外科
    整形外科は、医師が治療を行います。受けられる治療は、手術・湿布や痛み止めなどの薬の処方・レントゲンやMRIなどの検査です。また、損害賠償の請求に必要な診断書を取得できます。
  • 整骨院
    整骨院は、柔道整復師が施術を行います。整復法、固定法、後療法といった施術が受けられます。接骨院とは、名称が異なるだけで施術内容は変わりません。
  • 鍼灸院
    鍼灸は、はり師や灸師が施術を行います。受けられる施術は、その名の通り「はり」や「灸」を使った施術です。

整復法」「固定法」「後療法」の3種類。
それぞれの施術方法について、先生に解説してもらいました。

整復法では、骨が本来あるべき位置からずれる、外れてしまう「脱臼」を起こしている際に、手を用いて本来の位置に戻すことを指します。

固定法では、骨の脱臼の整復後や、骨折をしている際にギプスや包帯を使い、患部または患部周囲を固定することを指します。固定する素材に関しては、脱臼、骨折の状態や、被害者の方の日常生活動作に応じて、適切な素材を使用します。

後療法は、患部の回復を早めるために行う療法を指します。低周波による電気治療や、超音波による熱を加えるなど、アイスパックやホットパックを用いて患部を温冷刺激する「物理療法」、術者の手を用いて患部に直接触れたり、患部周囲を刺激することで、人間が持つ自然治癒力を高める「手技療法」、術者あるいは患者様自身に指導を行い、本来動くべき範囲まで可動域を高め、機能の回復を図る「運動療法」の3種類に分かれています。

通院先の選択は、自由に選択することができます。自分の症状や通いやすさなどを基準に選択するようにしてください。もしも通院先に悩んだ場合は、交通事故病院の相談窓口にご連絡ください。交通事故病院のスタッフが、通院先選びのサポートをいたします。

交通事故後の通院先でお悩みの方。交通事故病院に相談してみませんか?
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むちうちの具体的な治療方法とその効果

むちうちには、急性期慢性期というものがあります。急性期とは受傷直後から1ヶ月までの期間のことで、患部が炎症を起こしているため痛みを感じます。一方、慢性期とは受傷してから3ヶ月以降のことで、患部の炎症が落ち着いている状態です。

この急性期と慢性期によって、以下のようにむちうちの治療方法が異なります。

根本先生:
「急性期は患部が炎症を起こしているため、マッサージや運動、温めたりすることは避けたほうが良いです。基本的には、アイシングで患部を冷やします。また、じっとしていても痛みが出ることが多いため、安静を保つことも重要です。無理な動きを加えてしまうと、逆に症状が悪化してしまう可能性があります。
場合によっては、超音波による治療を行うこともあります。超音波には、患部の回復を促進する効果があります。

慢性期に入り炎症が治ってきたら、筋肉や神経へ本格的にアプローチする治療を行なっていきます。可動域が制限され筋肉が塊になってしまっていることもあるので、手技によってほぐす治療を行います。」

交通事故後の頭痛はむちうちが原因?適切な治療方法とは

上記のことから、急性期は安静にすることが大切で、慢性期は直接的な治療(手技療法)を開始するのに適した時期であることがわかります。

▶︎あわせて読みたい:通院先を変更することや2つの通院先を併用する三択肢もある!

むちうちの症状は後遺症になる?

悩む女性

むちうちが後遺症になることもあります。医師からこれ以上治療を継続しても、症状の改善は見込めない(症状固定)と診断されることで、後遺症となります。
むちうちの場合、しびれや吐き気などの神経症状が後遺症になることが多いようです。

  • 保険会社の担当者から治療終了と言われたら?
  • 原則として治療の終了を判断できるのは医師のみです。しかし、交通事故の場合は、慰謝料や治療費を支払う相手側の保険会社の担当者から、治療の終了を打診される場合があります。むちうちの場合、3ヶ月を目安に連絡される場合が多いようです。
    治療を継続したい場合は、治療の必要性を担当者へきちんと説明しなくてはなりません。それでも保険会社が治療を終了すると判断した場合は、自身の加入する健康保険を使い、自費で通院する手段があります。

では、むちうちの症状が後遺症になった場合、どのような対応を取るべきなのでしょうか。

むちうちの症状が後遺症になった場合の対応

むちうちの症状が後遺症になった場合、後遺障害等級認定を申請します。後遺障害等級認定を申請することで、被害者は後遺障害慰謝料逸失利益を受け取ることができます。ただし、後遺障害等級認定で等級が認定されなければ、後遺障害慰謝料や逸失利益を受け取ることができません。

後遺障害等級認定の申請は、以下の2つの方法で行うことができます。

  • 事前認定:加害者側の保険会社に申請の手続きを任せる方法
  • 被害者請求:被害者自身が申請の手続きを行う方法

▶︎参考:後遺障害等級認定の申請方法や流れについて詳しく知りたい方はこちら

むちうちの症状についてのまとめ

説明する医師

今回はむちうちの症状についてご紹介しました。むちうちの症状は、首の痛み・肩のこり・頭痛・吐き気・しびれ・めまい・耳鳴りなど様々な症状があらわれます。

しかし、むちうちの症状はレントゲンやMRIなどの検査に写らず、「異常なし」と診断される可能性があります。むちうちの症状があらわれた場合は、神経学的テストを受けることをおすすめします。

この記事の執筆者

交通事故病院編集部 ライター / T.S
大学を卒業し、出版社で取材や編集業務を経験。その後、WEBメディアの執筆に転向し、事故に関する様々な知識を多くの人に届けるべく、日々邁進中。現在は、交通事故専門士の資格を取得するために勉強をしている。座右の銘は、格物究理。

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