2017.12.27 交通事故 整骨院 整形外科 施術・治療 むち打ち

吐き気の原因はむちうちなのか?症状や通院先について解説

「交通事故の後、吐き気を催すことがある」という症状はむちうちの可能性があります。
むちうちの症状は、時間が経ってから出てくる場合もあります。何故なら、交通事故直後は脳が興奮状態にあり、吐き気や痛みを感じにくいといわれているからです。
むちうちの症状に気づいた場合、早急に病院へ行きましょう。

この記事では

  • 吐き気の原因はむちうちなのか
  • むちうちとはなにか
  • むちうちはどこに通院すべきか
  • 治療費の請求先はどこなのか
  • むちうちは後遺症になるのか

などについて解説していきます。交通事故後の吐き気に悩んでいる方の手助けになれば幸いです。

吐き気の原因はむちうち?

神経に痛みが走る

交通事故にあい、車同士の衝突や追突によってむちうちになる方は多くいます。むちうちの症状は様々ですが、吐き気を感じることもあります。むちうちという単語は知っていても、どのような症状をいうのか詳しく知らない人もいるかもしれません。まずは、むちうちと症状について解説します。

むちうちとは

むちうちとは交通事故やスポーツによって、頚椎に負担がかかり筋肉や靭帯が損傷し、吐き気や首の痛み等の症状が生じることです。何らかの衝撃を受け、首が鞭のようにしなる事から、むちうちと呼ばれます。例を挙げると、後方車に追突された時に、体がシートベルトで固定されていると頭が前に振られます。この様な状況の時にむちうちになるのです。むちうちは通称で、正式には「頚椎捻挫(けいついねんざ)」「頚部挫傷(けいぶざしょう)」等と呼ばれます。また、むちうちには以下4つの種類があります。

  • 頚椎捻挫型(けいついねんざがた)
  • バレー・ルー症状型
  • 神経根症状型(しんけいこんしょうじょうがた)
  • 脊髄症状型(せきずいしょうじょうがた)

交通事故によるむちうちの場合、頚椎捻挫型が多いと言われています。吐き気を伴うむちうちの場合バレー・ルー症候群の可能性があります。

バレー・ルー症候群
バレー・ルー症候群とは、むちうちによって自律神経に障害が起き、吐き気や頭痛等になることを指します。

▶︎参考:バレー・ルー症候群についてはこちら

▶︎参考:バレー・ルー症候群以外の3種類についてはこちら

むちうちによる吐き気以外の症状

むちうちには、吐き気の他に下記のような症状があります。

  • 首の痛み
  • 首が回らない
  • 肩の痛み

吐き気以外に、上記の症状が見られた場合はむちうちの可能性がより高くなります。病院へ行き精密検査を受けましょう。また、病院でこれらの症状があることを主張することが大切です。

むちうちの通院先

病院と街並み

「吐き気の原因はむちうちかも」と思っても、どこへ通院したらいいのかと悩まれる方もいらっしゃると思います。そんな方に向けて、むちうちの通院先を3つ紹介します。

  • 整形外科
  • 整骨院・接骨院
  • 鍼灸院

上記3つの大きな違いは、所持している資格です。その資格も含め、3つの違いについて説明します。

整形外科

所持している資格は、医師免許です。MRIやレントゲンによる精密検査や診断書※1の発行をしてくれます。薬や湿布による治療が主です。

※ 1診断書…むちうちの症状を詳しく書いた書類です。治療費の請求等に使います。

▶︎参考:交通事故の時に診断書が必要な理由とは?

整骨院・接骨院

所持している資格は、柔道整復師(国家資格)です。

  • 整復法:手を使って骨を元の位置に戻します。
  • 固定法:テーピングやギプスを使って固定します。
  • 後療法:手技療法※2・物理療法※3・運動療法※4をします。

上記の3つの施術を受けられます。
因みに、整骨院と接骨院は呼び方が違うだけで施術内容に違いはありません。

※2 手技療法…手で体に適度な刺激を加え、筋肉や関節のコリをほぐします。
※3 物理療法…超音波や電気等の刺激を加え、筋肉や関節のコリをほぐします。
※4 運動療法…リハビリの指導や、骨や筋肉の動きを見ます。

▶︎参考:交通事故治療で整骨院に通院できる?保険手続きと施術内容まとめ6つ

鍼灸院

所持している資格は、はり師や灸師(国家資格)です。経穴と呼ばれる人体のツボを、はりやお灸で刺激することで、症状を和らげる施術を受けられます。

▶︎参考:通院先3つの詳しい違いはこちら

整形外科と整骨院は併用可能?

整形外科や整骨院、鍼灸院ではむちうちの治療・施術方法が違います。故に、両方に通うことができれば症状の緩和が早まる場合があります。自賠責保険が使える整骨院(鍼灸院)であれば、加害者側の保険会社に許可を取ることで整骨院との併用が出来ます。

▶︎参考:事故の怪我は整形外科だけ?治療・施術でベストな通院先を探すなら

むちうちの治療費はどこに請求?

お金と車

「通院したいけど、治療費が気になって行けない」という方もいらっしゃると思います。吐き気をこらえながら仕事をしたり、生活して行くのは辛いですよね。交通事故の被害者であれば、治療費は加害者に負担してもらうことができます。加害者が任意保険に入っていれば、その保険会社へ請求ができます。任意保険に入っていない場合でも、自賠責保険によって治療費を負担してくれます。

治療費の請求方法

交通事故の加害者に治療費を請求する場合、以下2つの方法があります。

  • ①被害者が立て替えて後で請求する
  • ②加害者の保険会社に、代わりに一括で支払ってもらう。

加害者が任意保険に入っていない場合は①のパターンになります。①の場合は、自分が治療費を支払いした時の領収書が、治療費を請求する時に必要になります。任意保険に入っていれば、②のパターンになります。②の場合、加害者の保険会社に電話で通院先の連絡をする必要があります。

むちうちの後遺症について

後遺障害

交通事故における後遺症とは、事故による怪我や症状が完治せず残ってしまうことです。医師によって症状固定※1と判断されると、後遺症となります。自賠責保険の後遺障害認定の条件を満たすと、後遺障害としてみなされます。後遺障害には、1~14級の等級が設定されており、症状に合わせて等級が決められることを後遺障害等級認定と言います。後遺障害等級認定がされると、後遺障害慰謝料※2や逸失利益※3の支払いを受けることが出来ます。

後遺症が後遺障害と認められるには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 交通事故による怪我が完治する見込みがないこと
  • 交通事故と怪我との因果関係が明確であること
  • 交通事故の怪我により労働能力が低下してしまうこと
  • 後遺症となった症状が、医学的に証明または説明されていること
  • 怪我の症状が自賠責保険の等級認定に値すること

交通事故によるむちうちの通院先とは?慰謝料についても解説!

※1 症状固定…症状にこれ以上改善の余地がないと判断されること。
※2 後遺障害慰謝料…後遺障害等級に合わせて支払われる慰謝料。
※3 逸失利益…後遺障害が残ったことにより、労働能力が下がったことに対する損害の補填。

後遺障害慰謝料はいくらもらえる?

後遺障害慰謝料は、後遺障害等級(1~14級)によって変わります。むちうちの場合、14級が該当する場合が多いです。自賠責基準※だと、75万円です。

※自賠責基準…慰謝料を決める基準の中の1つ。慰謝料の最低限の基準である。

▶︎参考:慰謝料について詳しくはこちら

後遺障害等級認定を受けるためにやること

後遺障害等級認定の申請をするまでにやるべきことは2つです。

  • ①症状固定と医師に判断されるまで通院すること
  • ②後遺障害診断書の作成を医師に依頼すること

①は後遺障害診断書の作成依頼の為に必要です。
②は後述する後遺障害等級認定の申請時に必要です。

後遺障害等級認定の申請方法

後遺障害等級認定の申請方法は以下の2つがあります。どちらも、後遺障害等級認定の申請が出来る点は同じですが、それぞれメリット・デメリットがあります。

  • 事前認定
  • 被害者請求

事前認定
加害者の保険会社に申請を依頼する方法です。後遺障害診断書を保険会社に送付するだけなので、手間は少ないです。その分、保険会社任せになるので、認定までが遅くなります。

被害者請求
自分で申請する方法です。自分で下記の書類を用意するので手間はかかります。ただ、後遺障害等級認定は書面主義といって、書類のみで等級を判断します。それ故、申請が通りやすいように、自分で書類をしっかりと書けます。また、自分で申請するため、後遺障害等級認定の認定速度が早くなります。

後遺障害認定の被害者請求に必要な書類

  • 1.保険金(共済金)・損害賠償額・仮渡金支払請求書/自賠責保険会社より取り寄せ
  • 2.交通事故証明書/自動車安全センター
  • 3.事故発生状況報告書/被害者が作成
  • 4.医師の診断書/治療を受けた病院
  • 5.診療報酬明細書/治療を受けた病院
  • 6.印鑑証明/住民登録をしている市区町村(区役所等)
  • 7.後遺障害診断書/治療を受けた病院
  • 被害者請求の必要書類と手続きは?後遺障害と自賠責の申請方法

    吐き気を伴うむちうちのまとめ

    まとめ
    いかがでしょうか?今回の記事のまとめは、下記の5つです。

    • ①交通事故の後、吐き気を感じる時はむちうちの可能性がある
    • ②むちうちの通院先は、整形外科・接骨院(整骨院)・鍼灸院がある
    • ③交通事故の被害者の場合、加害者に治療費を請求できる
    • ④むちうちの症状が良くならない場合、後遺障害等級認定されることがある
    • ⑤後遺障害等級認定されると、後遺障害慰謝料と逸失利益が受け取れる

    交通事故の後、吐き気を感じるという方は通院することをおすすめします。この記事が参考になれば幸いです。

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