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2019.04.22 交通事故 整骨院 整形外科 施術・治療 むち打ち

交通事故後の治療費を、保険会社から打ち切られた時の対処法

交通事故の被害者となり、怪我を負ってしまうと、治療のために通院をしなければなりません。その治療に関わる費用は、相手側の保険会社に負担してもらうことができます。しかし、保険会社は本当に治療が終了するまで治療費を負担してくれるのか、心配ではありませんか?被害者の中には、治療途中にも関わらず治療費の支払いの打ち切りを言い出され、困ってしまう方もいらっしゃいます。

今回は、もしも保険会社から治療費の打ち切りを言い出されたら、本当に打ち切られてしまったらどのように対策すればよいのかを解説していきます。

交通事故で治療費の打ち切りを打診されたら?

お金

交通事故にあい怪我を負った被害者は、治療に伴う費用を加害者側の保険会社へ請求することが出来ます。保険会社から治療費が支払われるのは、怪我が完治するか、症状に改善の見込みがない症状固定とされるまでです。

交通事故による怪我の治療費は、交通事故と怪我の因果関係が認められる限り、保険会社が賠償するという義務があります。しかし、治療期間の目安を超えてしまうと、治療の途中であるにもかかわらず、治療費の打ち切りを打診されることがあります。治療期間の目安とは「DMK136」と呼ばれる法則のことで、

D=打撲 1ヶ月

M=むちうち 3ヶ月

K=骨折6ヶ月

とされています。

ただし、完治や症状固定の判断は保険会社ではなく、病院の医師が行うものです。したがって、すぐに諦めて保険会社に従わなければならないというわけではありません。
では、もしも保険会社から治療費の打ち切りを打診された場合は、どのように対応したらよいのでしょうか。

治療費の打ち切りを打診されたときの対処法

治療費の打ち切りを打診された際、まだ体に痛みや何らかの症状が残っているのであれば、通院先の担当医に相談しましょう。医師による医学的な観点から、「治療は継続するべき」と判断してもらうことで、治療費の打ち切りが撤回される可能性があります。

それでも打ち切られてしまった場合は、自己負担で通院を続けるという方法もあります。。その場合、健康保険の利用により負担を抑えることが出来ます。
打ち切られた日以降の治療費は、示談の段階で請求できるため、領収書を保管しておきましょう。示談交渉の際に保険会社が治療費の支払いを拒否した場合は、弁護士に相談し交渉を依頼してみることもよいでしょう。

覚えておきたい!治療費の打ち切りの2つの防止策

次に、保険会社からの治療費打ち切りを防ぐための防止策を、2つご紹介していきます。

  • ①通院頻度を保つ
  • ②漫然治療をしない

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

①通院頻度を保つ

適正な金額で補償を受けるには、定期的に通院し続けることが大切です。むちうちのように経過を見ながら治療を進めていく怪我は、仕事など忙しくても出来るだけ週1~2回のペースを保ちながら通院を継続していきましょう。

他覚的所見のないむちうちでは、痛みでつらくても外見にはほとんどあらわれません。したがって、通院頻度が低いと「本当に痛いのか」と疑われてしまい、治療の必要性はないと評価されてしまう恐れがあります。

②漫然治療をしない

漫然治療とは、適正な検査を行わず、真剣に症状の改善を目指した治療を行っているとは言い難い治療のことを言います。
漫然治療として評価されやすい例として、ビタミン系の薬や湿布薬、頚椎カラー、リハビリマッサージなどが代表的です。これらは、交通事故の怪我で必要かつ相当性のある治療ではないと判断されてしまう可能性があります。

交通事故後に整骨院で怪我の施術を受けてもいい?

首の施術

交通事故の怪我は、整骨院での施術を受けることでも症状の改善を目指すことが出来ます。整形外科だけでなく、通院先の選択肢は複数存在しますのでご紹介します。

交通事故による怪我の通院先は3つから選択可!

整形外科

交通事故にあってしまったら、最初は整形外科を受診しましょう。
整形外科の特徴としては、医師が治療を行い、湿布や痛み止めなどの投薬、レントゲンやMRI検査の実施、手術が可能です。これらはすべて医師のみが行える医療行為にあたります。

整骨院

整骨院では、柔道整復師による施術を受けることが出来ます。接骨院とよばれる場所もありますが、名称の違いのみで、基本的な施術は整骨院と同じです。温冷罨法やマッサージ、物理療法の施術を行っています。病院から処方される薬や湿布とは違い、症状に対し直接的なアプローチを行えるため、より改善を目指しやすくなると言われています。また、病院よりも営業時間の長い整骨院が多いため、通院のしやすさも長所の一つです。

ただし整骨院は医師ではないため、整形外科のように投薬や画像検査は行えません。

鍼灸院

鍼灸院では、はり師、灸師による鍼を用いた施術で症状の緩和を図ります。

整形外科で行われる治療、整骨院や鍼灸院で行われる施術の費用は保険が適用されるため、費用の負担を抑えることができます。
次は、交通事故後の治療で適用可能な保険についてご説明します。

交通事故後の治療は保険が使える

交通事故で怪我を負った被害者が治療するための費用は、加害者側の自賠責保険、任意保険から補償されます。

自賠責保険
自賠責保険とは、自動車やバイクの運転者に加入が義務付けられている強制保険です。交通事故で怪我を負った被害者の救済を目的としており、最低限の保険金が支払われます。
自賠責保険の適用範囲は人身事故のみとなり、支払われる金額には120万円の限度額があります。したがって、物損事故による損害や限度額を超えた損害分の支払いは、加害者本人に請求するか、被害者自身の保険を使うことになります。

任意保険
任意保険とは、自賠責保険よりも補償できる範囲が広く、加入するかは運転者が自由に決めることができる保険です。
任意保険に加入していることで、自賠責保険では保障しきれない分の損害を、カバーすることができます。また、任意保険は人身事故のみだけでなく、物損事故にも適用されます。
しかし、自賠責保険と違い加入を義務付けられているわけではありませんので、加害者は任意保険に加入していない可能性があります。加害者が任意保険に加入していなかった場合、自賠責保険を超える賠償金をかあぎしゃへ直接請求する必要があります。

健康保険や労災保険も使える
交通事故では、自賠責保険や任意保険の他に、以下のような保険も使用できます。

  • 健康保険
  • 労災保険

健康保険
交通事故による怪我の治療費も、健康保険の使用が可能です。健康保険証を病院へ提示することで、治療費を3割負担に軽減することができます。
労災保険
労災保険は、業務上や通勤途中など、業務に関連する交通事故にあった場合に利用が可能となります。ただし、労災保険が適用される場合は健康保険を利用することはできません。

交通事故による怪我の治療を受ける流れ

病院

交通事故で使用できる保険の種類について説明してきました。これらの保険を利用して治療を受けるには、始めに手続きを行う必要があります。

医師の診断書を取得する

交通事故にあったらすぐに病院へ行き、医師に診断書を作成してもらいます。診断書は、加害者側の保険会社に治療費を請求するために必要となります。
また、ご自身があった交通事故が物損事故として処理されていた場合、慰謝料を請求することができません。人身事故に切り替えるために、警察署へ診断書を提出する必要があります。

保険会社に連絡をする

治療費や慰謝料など、損害賠償の支払いを行うのは加害者側の保険会社です。したがって、通院を開始するときは相手方の保険会社へ連絡し、治療費の支払いを対応してもらうようにしましょう。

交通事故後の治療についてのまとめ

病院代

交通事故で怪我を負ってしまったら、整形外科だけでなく整骨院へ通うこともできます。他にも鍼灸院へ通うことも出来ますので、ご自身の怪我の状態に合わせた治療を受けるようにしましょう。怪我の治療にかかった費用は、加害者側の保険会社に請求することができます。もしも保険会社から治療費の打ち切りを打診されてしまったら、まずは主治医に相談することをおすすめします。

この記事の執筆者

交通事故病院編集部 ライター / T.S
大学を卒業し、出版社で取材や編集業務を経験。その後、WEBメディアの執筆に転向し、事故に関する様々な知識を多くの人に届けるべく、日々邁進中。現在は、交通事故専門士の資格を取得するために勉強をしている。座右の銘は、格物究理。

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