2018.07.10 交通事故 被害者 施術・治療 むち打ち 手続き

交通事故による頭痛ってむちうち?原因や治療について

交通事故にあって数日たったある日、頭痛に悩まされるようになった。
「今までこんなに頭痛が続くことなんてなかったのに…もしかして交通事故が原因?」

そんな疑問ありませんか?今回の記事では、交通事故後の頭痛についてを紐解いていきます。

交通事故による頭痛の症状とは?

交通事故から時間が経って出てきた頭痛の症状。実は、外傷性頸部捻挫と呼ばれる、むちうちの症状の1つです。
ここでは、むちうちについて詳しく説明していきます。

頭痛

むちうちについて

むちうちは、交通事故の大きな衝撃によって、首が鞭のようにしなります。それにより、首周辺の筋肉や靱帯が損傷して痛みが生じるのです。

むちうちの症状には、首の痛み、しびれ、めまい、吐き気、頭痛など様々なものがあります。また、むちうちの症状は、以下の5つの種類に分類することができます。

  • 頸椎捻挫型
  • バレー・ルー症候群
  • 脳髄液減少症
  • 脊髄症状型
  • 神経根症状型

▶︎参考:むちうちの種類について詳しく知りたい方はこちら 

交通事故の怪我は事故直後にあらわれないことも…

交通事故直後は脳が興奮状態に陥るため、怪我の痛みを感じないことがあります。交通事故後すぐに怪我の症状があらわれないとしても、実は体に大きな損傷を負っていた、ということはよくあるケースです。

また、交通事故から時間が経過してから症状があらわれて病院へ行ったとしても、怪我と事故との因果関係を疑われる可能性があります。「交通事故による怪我である」ということを証明できない場合、加害者側の保険会社に対して保険金を請求できなくなってしまう場合もあります。

被害者に不利益が生じないようにするためにも、交通事故にあったら病院を受診するようにしましょう。

交通事故による怪我の治療方法は?

病院と街並み

むちうちの治療はどこで・どんな治療をするのでしょうか。また、頭痛に治療についても詳しく説明していきます。

交通事故による怪我の通院先

むちうちの通院先は3つあり、それぞれ異なった治療を受けることができます。

  • 病院・整形外科:レントゲンやMRIの検査、痛み止めや湿布の処方
  • 整骨院・接骨院:マッサージや整体、電気療法、牽引など
  • 鍼灸院:はりと灸

▶︎参考:治療の効果について知りたい方はこちら
▶︎参考:通院先の違いについてはこちら

むちうちの治療をする場合、整形外科と整骨院というような併用して通院することもできます。併用することのメリットは、それぞれの通院先で異なる治療を受けられるので、より充実した治療を受けることができます。

▶︎参考:併用して通院する方法についてはこちら

交通事故後にあらわれる頭痛の治療

頭

交通事故後の頭痛の治療について、症状別に説明していきます。

頚性神経筋症候群

これもむちうちの症状の一つです。頸椎から出ている副交感神経の働きを阻害する事によって交感神経の作用が強くなり、頭痛、吐き気、耳鳴りなど様々な症状を引き起こすのです。
この症状の場合は、副交感神経が正常に働くようにする治療を行います。

バレー・ルー症候群

先程の分類にも出てきた、むちうちの症状の一つです。
首の前にある星状神経節が興奮し、交感神経が優位になることで脳への血流が不足することが原因で症状があらわれます。それによって、頭痛、めまい、吐き気の症状を引き起こすのです。
この場合は、星状神経の興奮を抑える治療が必要になります。

首の筋緊張性頭痛

むちうちによって、首の筋肉が損傷または収縮することで筋肉が緊張し、関連痛として後頭部を中心に頭痛を引き起こすのです。また、頭痛が強くなると吐き気、めまいなどの症状が出る可能性もあります。
この場合は、電気療法や牽引、マッサージ、痛み止めや湿布などの治療を行います。

頭部の打撲

頭部の打撲の場合は、CT、MRIなどの検査を行う必要があります。それらの検査を行った後、治療の方法を決めていきます。

脳脊髄液減少症

むちうちの一つである脳脊髄液減少症は、保存療法やブラッドパッチの治療を行います。

保存療法の場合は、1日2リットル位の水分補給を行います。
ブラッドパッチは、2週間程度の水分補給で様子を見て、効果がみられないときに行います。具体的な治療内容は、本人の静脈の血液を脊髄硬膜の周りに注入し、破れた硬膜を血のりで塞ぐといった手術です。

交通事故の治療費は誰が負担するの?

お金

「治療費の出費が不安…。」とお悩みの方。交通事故の被害者は、加害者側の保険会社に治療費を請求することができますよ。

治療費を加害者に請求するためには

交通事故の被害者は、治療費を加害者側の保険会社に請求することができます。
治療費の他に、慰謝料や休業損害などの請求も可能です。

▶︎参考:保険会社が負担してくれる費用の一例はこちら

治療費を含む損害賠償を請求する場合、以下の2点に注意する必要があります。

  • ①交通事故が原因の症状であるかを証明する
    そもそも交通事故が原因の症状であると証明されなければ、加害者側に請求することができません。それを証明するためには、医師の診断書が必要です。また、診断書は、交通事故にあった日から10日以内に取得するようにしましょう。交通事故から10日を超えて診断書を取得すると、交通事故との因果関係が疑われてしまうことがあるため注意が必要です。
  • ②治療にかかった費用の領収書を保管しておく
    交通事故による怪我の治療にかかった費用の領収書は、後で損害賠償を請求するときに必ず保管しておく必要があります
    したがって、交通事故によって生じたと考えられるあらゆる費用の明細を控え、領収書を保管しておくことは、損害賠償金を損することなく得るために大切なことです。

しかし、1つ注意していただきたいのは、これらの治療費をすぐに受け取れるわけではないということです。そのため、被害者は、先に治療費を負担しなければいけないこともあります。

たとえ、治療費が戻ってくるとしても、治療費の支払いが大きな負担になることもあります。そのときに仮渡金制度というものが役立ちます。

仮渡金制度とは?

仮渡金制度とは、交通事故によって治療費のような支払いが必要になったとき、その費用を賄うことために受け取ることができるお金のことです。加害者側の保険会社に対して、死亡の場合290万円、傷害の場合は程度に応じて5万円、20万円、40万円を請求することが可能です。

※自賠責保険の場合「被害者請求」というものがあります。この方法だと、加害者側との示談や和解などが成立する前に、自賠責保険の保険金を受け取ることができます。

交通事故後に行う保険会社との手続き

自動車保険

「治療費は、加害者側の保険会社に請求すればいいとわかったけれど、その手続きがわからない。」そんな悩みを抱えている方。保険会社との手続きについて、以下で説明します。

必要な書類

  • 医師の診断書
  • 交通事故証明書
  • 事故発生状況報告書
  • 保険金・損害賠償額・仮渡金支払請求書
  • 診療報酬明細書
  • 通院交通費明細書
  • 印鑑証明書または住民票・戸籍抄本   など

請求方法

請求方法は以下の2つ。

被害者請求

加害者側から賠償が受けられないときに、加害者が加入している保険会社に被害者が損害賠償を直接請求する方法

加害者請求

加害者が先に被害者に対して損害賠償金を支払い、そのあと保険金を保険会社に請求する方法

手続きの流れ

自賠責保険金を受け取る手続きの流れは、以下の通りです。

  • ①被害者は、加害者側の保険会社へ自賠責保険の請求書類を提出する。
  • ②加害者側の保険会社が、被害者から提出された自賠責保険の請求書類を確認し、損害保険料率算出機構に書類を送る。
  • ③損害保険料率算出機構が、事故の発生状況や自賠責保険の対象となる事故かどうか、発生した損害額などを公正かつ中立の立場になって調べる。
  • ④損害保険料率算出機構が、加害者側の保険会社に調べた結果を報告する。
  • ⑤加害者側の保険会社は、被害者に支払う金額を決め、自賠責保険金を支払う。
  • ⑥被害者は、自賠責保険金を受け取る。

交通事故の怪我が後遺症になってしまったら…

肩に痛みがある女性

交通事故による怪我の治療を続けても、症状が緩和されず「症状固定」となってしまうことがあります。症状固定とは、これ以上治療を続けても症状が良くなる見込みがない状態のことをいい、「後遺症」が残ったということになります。

後遺症になってしまったら、これまでの治療費や慰謝料の支払いは打ち切られてしまいます。しかし、後遺症が後遺障害と認められ、後遺障害等級認定を受けることで、新たに後遺障害慰謝料を受け取ることができます。

後遺症が後遺障害と認められるには?

後遺障害慰謝料は、「後遺症」のままでは受け取ることができません。

以下5つの条件を満たし、残った症状が「後遺障害」と認められる必要があります。

  • 1.後遺症が後遺障害となる条件を満たしていること
  • 2.定期的に通院を続けていること
  • 3.症状固定まで通院を続けていること
  • 4.後遺症となった症状が画像で判断できること
  • 自覚症状が医学的に証明できること

後遺障害慰謝料を請求する

お金

後遺障害等級認定の申請には、「後遺障害診断書」が最も重要な書類となってきます。症状固定と判断された時点で、医師に作成を依頼しましょう。作成してもらう際は自覚症状をしっかりと伝え、記載してもらった内容も確認するようにしましょう。

後遺障害等級認定の申請方法は、2つ。

  • 加害者請求
  • 被害者請求

どちらかの方法で手続きを行い、後遺障害等級が認定された場合、被害者は後遺障害慰謝料を受け取ることができます。

加害者請求

加害者請求とは、後遺障害等級認定の申請手続きを、すべて加害者側の保険会社に任せる方法です。
被害者がすべき事は、加害者側の保険会社に対して、後遺障害診断書を提出することのみです。ほとんどの手続きを保険会社が行ってくれるため、被害者に対して手間はかかりません。しかし、どのような内容で手続きが進められているのか、被害者は知ることができません。

被害者請求

被害者請求は、被害者本人が直接、加害者側の保険会社に対して申請手続きを行う方法です。
被害者は後遺障害等級認定に必要な書類をすべて自分で集め、加害者側の自賠責保険会社へ送ります。加害者請求に比べて手間がかかってしまいますが、被害者が納得した上で手続きを進めていくことができます。
また、後遺障害等級認定に有利になるような書類を付け足すこともできるため、被害者が満足のいく結果になる可能性も高まります。

交通事故後にあらわれる頭痛についてのまとめ

いかがでしたか?交通事故後にあらわれた頭痛は、むちうちの症状の1つです。これからむちうちの治療を始め、しっかりとむちうちを治していきましょう。また、むちうちの治療にかかった費用は、加害者に請求できるので安心してくださいね。

慰謝料を手渡す女性の手

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