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交通事故による怪我の治療方法!症状を早く緩和させるコツとは?

交通事故は、車やモノにぶつかる可能性があるため、交通事故で怪我を負う方もいます。しかし、交通事故で怪我を負う経験は少なく、どんな治療を受ければいいのかわからない方がいるかもしれません。

そこで今回は、交通事故による怪我の治療方法について解説していきます。

交通事故で負う怪我とは?

事故

交通事故の被害にあうと、骨折や打撲など様々な怪我を負ってしまいます。特に、交通事故では、「むちうち」の診断を受ける方が多いといわれています。

交通事故で最も多い「むちうち」の特徴

むちうちは、交通事故の衝撃で首が鞭のようにしなり、首周辺の筋肉や靱帯などの軟部組織が損傷することが原因で起こります。

むちうちであらわれる症状は、以下の通りです。

  • 首の痛み
  • 肩のこり
  • めまい
  • 耳鳴り
  • しびれ
  • 吐き気
  • 頭痛
  • 知覚障害
  • 歩行障害    など

上記のように、むちうちになると、多種多様な症状があらわれます。頭痛やめまい、吐き気などは、風邪の症状に似ているため、むちうちの症状かという判断が難しいです。

また、事故後は身体が興奮状態になっており、痛みに気づかないことがあります。そのため、事故から時間が経って、症状があらわれることもあります。

交通事故の怪我は治療をすべき?

病院 (1)

交通事故のむちうちは、症状が軽いものから重いものまであります。症状が軽い場合は、「治療を受けなくても、治るのではないか。」と考えてしまうかもしれません。しかし、むちうちをそのまま放置してしまうと、症状が悪化したり後遺症が残ってしまう恐れがあります。

むちうちの後遺症について

むちうちの後遺症は、しびれや麻痺などの神経症状が多いです。神経症状は、他者が客観的に観察できるものではありません。そのため、医学的に証明することも難しいといわれています。

後遺症が残ってしまうと、生活に支障をきたす可能性もあるので、しっかりと治療を受けて治すことが大切です。

▶︎あわせて読みたい:交通事故のむちうちが後遺症になったときはどうする?

交通事故による怪我の治療方法

交通事故でむちうちになってしまった場合、以下のような治療方法があります。

  • 湿布を貼る
  • ブロック注射
  • マッサージ
  • 電気療法
  • 牽引
  • はりと灸を使った施術
  • 温熱療法          など

説明する医師

湿布を貼る

交通事故後に痛みを感じた場合、湿布を貼ることで、症状を緩和させることも可能です。ただし、湿布だけでは治りません。その理由は、以下の通り。

羽鳥先生の答え
「そもそも、湿布の効果というのは『消炎鎮痛剤(しょうえんちんつうざい)』といって、文字通り“炎症を鎮める”ものです。筋肉の炎症を鎮めるときには効果が出ますが、その奥の神経を痛めている場合だと湿布の効果は期待できません。湿布を貼っていてもなかなか痛みが取れないという場合は、神経などを痛めている可能性があるといえるでしょう。」

むちうちに湿布は効果的?湿布の種類と使い分け方とは

このように、むちうちの症状によっては、効果を得られないことがあるのです。

ブロック注射

ブロック注射とは、交通事故で痛みを感じている神経付近に、局所麻酔をすることで痛みを取る治療法です。ブロック注射は、首や腰、肩手足など全身の痛みに効果が期待できるものです。

ブロック注射を行うことで、興奮した神経を落ち着かせることができ、血行も促されます。そのため、一時的な麻酔効果だけではなく、麻酔が切れた後も痛みの緩和が期待できます。

マッサージ

むちうちで受けるマッサージは、カイロプラクティックというものです。カイロプラクティックは、身体の構造と機能に着目し、主に背骨の機能異常をマッサージで調整する施術です。

カイロプラクティックを行うことで、痛みの緩和、ゆがみの矯正、身体の回復能力を高めるといった効果が期待できます。

電気療法

電気療法は、身体に電流を流す治療法で、低周波・中周波・高周波のうち適したものを使います。身体に電流を流すと、筋肉が動かされ、血行を促すことができます。それによって、以下のような効果が期待できます。

特殊な電気「ハイボルト」によって、即効性のある施術を受けることができます。超音波によって、傷ついた組織の回復力が倍増する効果も得られます。

牽引

牽引とは、頚椎や腰椎を引っ張り、骨同士の圧迫を軽減したり、骨のズレを矯正する治療方法です。圧迫されていた神経が開放され、血行も促されるため、むちうちの症状が緩和されます。その他にも、牽引をすることで、ストレッチ効果頚椎固定効果が期待できます。

牽引には、器械牽引徒手牽引の2種類のものがあります。

器械牽引
器械牽引は、一般的な牽引の方法で、専用の器械を使って行います。器械を使うことで、長時間でも牽引力が持続できるという特徴があります。

徒手牽引
徒手牽引は、人の手を使って行う牽引の方法です。人の手で行うため、その人に合わせた力加減や角度などで行えるという特徴があります。

はりと灸を使った施術

はりと灸を使った施術は、はり師と灸師が在籍している鍼灸院で受けることができます。この施術によって得られる効果は、以下の通り。

濱島先生:
「鍼や灸には、筋肉のトリガーポイントやツボに刺激を与えることで、自己治癒能力を促す効果があります。体に鍼を刺すため内部に直接刺激が伝わり、とても効果が高いです。また即効性もあり、その後の状態も緩和されやすいという効果があります。」

温熱療法

温熱療法とは、首や肩の筋肉を温め、痛みの原因となる物質を放散させる施術方法です。

温熱療法の1つである「ホットパック」は、皮膚や末梢血管、筋組織に対して作用し、血管の拡張と血行を促すことができます。それにより、鎮痛効果筋肉の緊張を軽減させることが可能です。

▶︎あわせて読みたい:交通事故による怪我の通院先を選ぶなら?

交通事故の怪我の症状を早く緩和させるコツ

交通事故によって負ったむちうちを早く緩和させるには、通院頻度を守ることが大切です。

むちうちの症状は、一度の治療で治るものではなく、一般的に3ヶ月程度の治療期間がかかります。一度治療を受けたとしても、激しい動きや突然の動きなどによって、治療を受ける前の症状に戻ってしまうことがあるのです。

交通事故による怪我を負った場合、以下のような通院頻度で治療を受けるようにしましょう。

日髙先生:
「むちうちの受傷直後は、可能であれば毎日通院した方がよいです。最低でも2日に1回は通院してください。通院頻度が多ければ多いほど、症状の回復は早まります。

症状の緩和に伴って、週2回、1回、2週に1回と、徐々に通院頻度を下げていきましょう。」

交通事故による怪我の治療方法についてのまとめ

何かを指さす医師

いかがでしたか。交通事故によって怪我を負った場合、むちうちの怪我を負う人が多いようです。むちうちになってしまうと、様々な症状があらわれるため、治療方法も多種多様です。したがって、症状にあった治療方法を受けるようにしましょう。

また、交通事故による怪我の治療を受ける場合、痛みがあるうちは通院頻度を多くすることが大切です。

この記事の執筆者

交通事故病院編集部 ライター / K.N
交通事故にあわれた方が抱える不安やお悩みを解決するべく、日々勉強中。 専門家へのインタビューや怪我の治療・施術、相手側とのやり取りや手続き方法、車の修理など、交通事故に関するお役立ち情報を発信していきます。

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