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むちうち治療の運動療法って?症状や保険金についても解説!

むちうちの治療方法としてよく見かける「運動療法」の内容はご存知ですか?交通事故でむちうちになってしまった場合、どのような治療を受ければよいのでしょうか。
この記事では、むちうちの基本情報として症状と治療内容を解説していきます。また、治療にかかる費用や慰謝料など、加害者側に請求する保険金についてもご説明します。

むちうちのメカニズムと症状

交通事故の被害にあった方の約7割が、むちうちになるといわれています。とても高い割合ですよね。
むちうちという怪我があることは知っていても、むちうちがどのような怪我かご存知の方は少ないのではないでしょうか?
ここでは、むちうちが発症するメカニズムを解説し、代表的な症状をお伝えします。
首を痛がる男性

むちうちが起こるメカニズム

むちうちは、追突事故やスポーツによって起こることが多い怪我です。
突然強い力が首にかかることによって、首が鞭のように大きく前後に揺れることから「むちうち」という名前が付けられました。
追突事故の場合、追突の衝撃で体が前に押し出されます。しかし、頭部がその動きに追い付かず、その場にとどまろうとする力が働きます(慣性の法則)。その結果、首が過度に屈伸してしまい、首周辺の筋肉や靭帯を損傷するのです。
むちうちの正式な診断名は、「頚椎捻挫」や「外傷性頚部症候群」になります。

むちうちの症状はたくさんある

次に、むちうちの症状について解説します。
むちうちは、首周辺の怪我だと前述しましたが、症状は首以外にもあらわれます。代表的な症状を以下で表にしています。

部位 症状
首周辺 コリ(首や肩)・張り・痛み・可動制限(回せない)
手足 痛み・しびれ・まひ・だるさ
めまい・視力低下・目のかすみ
耳鳴り・聴力低下
その他 頭痛・倦怠感・吐き気・不眠 など

いかがですか?皆様が想像するよりも、むちうちの症状は多かったと思います。
交通事故後に上記のような症状が出た場合は、ただの体調不良とは思わずに、すぐ病院を受診し、交通事故の影響による症状であることを伝えましょう。
また、症状が出ていなくても、交通事故直後に一度は受診することをおすすめします。

むちうちの通院先は病院以外にもある

むちうちを発症した場合、病院への受診を最初に想像すると思います。しかし、むちうちの治療ができる通院先は病院以外にもあるのです。
通院先として挙げられているのは、整骨院鍼灸院です。整骨院と鍼灸院は併設している場合も多いため、ここでは病院と整骨院での治療に絞って解説していきます。
ポイント

病院(整形外科)での治療について

むちうちは、筋肉や靭帯の損傷による怪我のため、治療をする場合は病院の中でも整形外科を受診するとよいでしょう。
整形外科を受診すれば、以下のような医療行為が受けられます。

  • 画像診断
    レントゲン・MRI・CT検査
  • 投薬・薬の処方
    ブロック注射・痛み止めや湿布の処方

また、警察や保険会社に提出が必要な診断書を発行できるのは医師のみですので、必ず一度は整形外科を受診するようにしましょう。

交通事故直後に最初に整形外科を受診すべき理由

交通事故の直後は、身体が興奮状態にあるため怪我をしていても、痛みを感じにくい場合が多いです。その結果、事故の発生から数日後に初めて自覚症状があらわれることも少なくありません。
しかし自覚症状が出てから病院を受診しても、事故から日数が経っていて、症状と交通事故の因果関係を疑われてしまう可能性もあります。
以上のことから交通事故にあった場合は、自覚症状がなくても一度病院を受診し、交通事故による受診記録を残しておくことをおすすめします。

整骨院で受けられる施術とは

整骨院では、柔道整復師による施術が受けられます。
整形外科のような医療行為は受けられませんが、施術の種類が豊富であることが特徴です。整骨院で受けられる施術は以下になります。

  • 手技療法
    緊張状態の筋肉をほぐすマッサージなど
  • 物理療法
    電気・超音波など、機械を用いた施術
  • 運動療法
    筋力をつけることで痛みの緩和を目指す

整骨院で受ける運動療法とは

運動療法は、具体的にいうとストレッチや筋力トレーニングによって、筋力をつけることを目的にしています。
むちうちの痛みが影響して、長い間運動をしていないと筋力が低下したり、関節が動きにくくなったりします。そこで、運動療法を行い、筋肉や関節が本来の機能を果たせるようにしていきます。

整形外科と整骨院は併用できる!

ここまで整形外科と整骨院での治療について解説してきましたが、この2つは併用して治療を受けることができます。
整骨院は予約ができたり、夜まで営業していたり、頻繁に通いやすい環境が整っています。普段仕事がある方は整骨院の方が通いやすい感じるかもしれません。
整形外科の担当医師に相談して、併用の許可をもらえば、整形外科に通いながら整骨院への通院も可能です。
整骨院への通院回数の方が多くなる場合でも、定期的に整形外科を受診して検査を受けるようにしましょう。

関連記事併用について詳しくはこちら!

交通事故によるむちうちで請求できるお金について

交通事故でむちうちになってしまった場合、加害者側に損害賠償を請求できます。通院をするにもお金がかかってしまうとご心配されている方に、これから損害賠償について解説していきます。
車とお金

どんなお金を請求できる?

損害賠償とは、交通事故の加害者が被害者に対して、交通事故による損害を金銭的に補償することです。
交通事故で発生する損害とはどのようなものか、代表的な項目を以下で表にしています。

治療費 治療にかかった費用
通院交通費 電車代やガソリン代など、通院にかかった費用
休業損害 事故関連で仕事を休んだ場合の、減収部分
逸失利益 事故の後遺症で労働能力が低下した場合、本来なら得られていた利益を補償する
入通院慰謝料 交通事故で怪我をした精神的苦痛を補償する
後遺障害慰謝料 後遺障害が残ったことによる精神的苦痛を補償する

慰謝料を詳しく解説!

交通事故による慰謝料は3種類あります。

  • 入通院慰謝料
    入通院が必要だった場合に請求できる
  • 後遺障害慰謝料
    被害者に後遺障害が残った場合に請求できる
  • 死亡慰謝料
    被害者が死亡した場合に請求できる

被害の状況に応じて請求できる慰謝料が異なり、それぞれ怪我の状態や後遺障害の程度によっても金額が異なります。
慰謝料の算出基準は3つあり、請求する状況に応じて適用される基準が変わります。
3つの算出基準と概要は以下になります。

  • 自賠責基準
    強制保険でもある自賠責保険による基準。最低限の補償になるため、3つの中で最も金額が低くなる。
  • 任意保険基準
    加害者が任意保険に加入している場合に適用される基準。基準の内容は公表されていないため不明だが、自賠責基準と同等か少し高額の補償になる。
  • 弁護士基準
    示談交渉を弁護士に依頼した際に適用される基準。過去の裁判例を基に定められたもので、3つの中で最も高額になる。

自賠責基準と弁護士基準では、最終的に受け取ることのできる慰謝料額が2倍近く変わってくるといわれています。

症状固定まで通院を続けたら後遺障害等級認定へ

むちうちの治療期間は一般的に3~6ヶ月程度といわれています。
ある程度通院を続けても完治しない場合は、医師から症状固定の診断を受けることがあります。診断を受けた時点で残っている症状は後遺障害となりますので、後遺障害等級認定の申請をおすすめします。

後遺障害等級認定について

後遺障害等級認定は、申請することで、審査機関が後遺障害の程度に応じた等級を認定するものです。
後遺障害等級が認定されて、初めて後遺障害慰謝料逸失利益を請求できます。
後遺障害等級認定を申請するためには、後遺障害診断書が必ず必要になります。

後遺障害等級認定の申請方法は2種類

後遺障害等級認定の申請方法には、事前認定被害者請求があります。
それぞれ解説していきます。

事前認定

加害者側が、任意保険に加入している場合のみ可能な申請方法です。医師が発行した後遺障害診断書を保険会社に提出するのみで手続きが完了します。
他に必要な書類は任意保険会社側が準備をして、後遺障害診断書とともに審査機関へ送付されます。

メリット 手間がかからない
デメリット 書類不足で十分な等級が認められない場合がある

被害者請求

被害者が、必要書類の収集から提出までのすべての手続きを行います。
会社や病院に作成を依頼する書類もあります。

メリット 提出書類が明確で、等級認定に納得できる
デメリット 書類収集に時間や手間がかかる

まとめ

交通事故でむちうちになってしまった場合、整形外科と整骨院を併用して治療を受けることができます。
整形外科で受けられる医療行為以外にも、手技療法や運動療法などを整骨院で受けることで症状の緩和が期待されます。
損害賠償や後遺障害等級認定についてもご説明しました。
この記事を読んで、少しでも皆様のお悩みが解決していれば幸いです。

この記事の執筆者

交通事故病院編集部 ライター / M.F
大学卒業後は社内で違う業務に就いていましたが、以前から興味のあった記事の執筆を最近始めました。学生時代に通っていたこともあり、整骨院に関する知識は豊富ですが、まだまだ新たな知識を身につけるべく勉強の毎日です。

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