2017.12.28 交通事故 被害者 人身事故 慰謝料 自賠責

自賠責保険適用で、被害者が受け取れる慰謝料とは?

車3台

交通事故の被害者は、自賠責保険が適用されることで、慰謝料を受け取ることができます。

被害者が請求できる慰謝料には種類があり、それぞれで計算方法が異なります。
納得のいく慰謝料を獲得するためにも、慰謝料の内容について、しっかりと把握しておくことが大切です。

この記事には、

  • 自賠責保険とは?
  • 慰謝料の種類と計算方法
  • 慰謝料増額のポイント

などについて書かれています。

「慰謝料の金額に納得がいかない」「この金額は妥当なの?」など、慰謝料について不安や疑問をお持ちの方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

▶︎参考:軽い追突事故でも病院へ行くべき?怪我をしていなくても診断を受ける理由

自賠責保険とは

木の車と電卓

自賠責保険とは、自動車を所有しているすべての者に加入を義務付けられている保険です。
加入することを、法律で強制されているため、「強制保険」とも呼ばれています。

自賠責保険とは別に、任意保険という保険もあります。
任意保険とは、名前の通り、運転者の任意で加入する保険です。

人身事故のみに適用される

交通事故には、「人身事故」と「物損事故」があります。

人身事故
交通事故によって、人が怪我をしたり死亡したりする事故。車などが破損していても、人が怪我をした場合、人身事故になります。

物損事故
交通事故によって、車や公共物のみが破損していて、人に危害は加わっていない事故。

自賠責保険が適用されるのは、人身事故のみです。自賠責保険が適用されると、被害者は加害者に、慰謝料を請求することができます。
物損事故で処理をした場合、自賠責保険は適用されません。よって、慰謝料の支払いも行われません。被害者が損をしないためにも、交通事故の被害にあったら、人身事故で処理をするようにしましょう。

▶︎あわせて読みたい:交通事故の怪我で最も多い「頚椎捻挫」について、詳しく知りたい方はこちら!
▶参考:物損事故から人身事故に切り替える方法

限度額は120万円

交通事故で人が怪我をした場合、自賠責保険から支払われる慰謝料の限度額は、120万円です。また、通院1日につき4,200円の慰謝料が発生します。

被害者に支払われる慰謝料が、自賠責保険の限度額を超えた場合、加害者側の任意保険会社が、足りない分を補います。加害者が任意保険に加入していない場合は、加害者本人に足りない分を請求することができます。

▶︎あわせて読みたい!>>加害者が無保険だったら?損害賠償の請求ができる政府保障事業について

慰謝料とは

車の上に乗る人形とお金

慰謝料とは、交通事故によって被害者が負った精神的苦痛を、加害者がお金で補ったものです。

車や公共物などの修理費や、被害者が負った怪我の治療費や通院交通費とは、別で支払われるものです。

慰謝料と損害賠償の違い

どっちなのか見比べる

損害賠償とは、交通事故によって被害者が受けた損害を、加害者が賠償することをいいます。損害賠償には、被害者が負った怪我の治療費や通院交通費、仕事を休んだ場合の休業損害、慰謝料などが含まれています。

慰謝料とは、交通事故によって被害者が負った精神的苦痛を、加害者がお金で補ったものです。

交通事故の被害者が受け取るお金は、すべて慰謝料だと思われがちですが、実際はそうではなく、損害賠償の中に、慰謝料が含まれています。

自賠責保険の慰謝料は2種類

AとB

交通事故の被害者が、受け取ることのできる慰謝料は2つ。

  • 入通院慰謝料
  • 後遺障害慰謝料

それぞれの内容を見ていきましょう。

入通院慰謝料

交通事故の被害にあい、怪我を負った場合、治療をするために通院しなければいけません。場合によっては、入院を強いられたり、仕事を休まなければいけなくなります。

入通院慰謝料とは、交通事故で怪我を負い、入通院を強いられたことに対する迷惑料のようなものです。

後遺障害慰謝料

交通事故による怪我は、後遺症になってしまう場合があります。

後遺症

これ以上治療を受けても、怪我の状態が良くならないと医師が判断した際に、残っている症状。

後遺症は、いくつかの条件を満たすことで、後遺障害に変わります。

▶参考:後遺症が後遺障害と認められる条件

後遺障害と認められると、被害者は後遺障害慰謝料を請求することができます。
後遺障害慰謝料とは、「後遺障害になってしまった」という精神的苦痛を賠償するためのものです。

後遺障害には、1級から14級まで等級があり、この等級によって支払われる慰謝料が変動します。1級が最も高い金額となり、14級が最も低い金額となります。

慰謝料の計算には3つの基準がある

3つ

慰謝料の計算に使われる基準は、3つ。

  • 自賠責基準
  • 任意保険基準
  • 弁護士基準

それぞれの内容について説明します。

自賠責基準

自賠責基準は、交通事故で負傷した被害者に対して、法律で決められた最低限の補償をするための基準です。

最低限の補償を目的としているため、被害者に支払われる慰謝料は、3つの基準の中で最も低い金額となります。

任意保険基準

任意保険基準は、各任意保険会社によって基準が異なります。
内容は公表されていないことがほとんどですが、被害者の実通院日数や通院期間によって変動します。

支払われる慰謝料の金額は、自賠責基準より高いといわれています。しかし、弁護士基準と比べると、任意保険基準の方が低いといわれています。

弁護士基準

弁護士基準は、交通事故で裁判を行った際の、過去の判例を基準にしたものです。
慰謝料の金額を決めるための示談交渉を行う際に、弁護士を介入させることで、弁護士基準での請求ができるようになります。

支払われる慰謝料の金額は、3つの基準の中で最も高額といわれています。

自賠責基準での慰謝料計算方法

電卓とペン

慰謝料を計算する際の3つの基準、お分かりいただけたでしょうか。

今回は、自賠責基準を使った慰謝料の計算方法を、ご紹介します。

入通院慰謝料

自賠責保険が適用されると、1日4,200円の慰謝料が発生します。

自賠責基準を使っての入通院慰謝料の計算方法は、

① 治療期間(入院期間+通院期間)
② 実通院日数(入院期間+実通院日数)×2

以上の2つを比べ、少ない方に4,200円をかけて計算します。
実通院日数とは、通院期間の中で、実際に医療機関へ通った日数です。

    例)交通事故で怪我を負い、80日間入院し、通院160日(実通院日数140日)をした場合

    ① 治療期間 80+160=240
    ② 実通院日数 (80+140)×2=440

    ①治療期間の方が少ないので、

    240×4200=1,008,000

    この場合の入通院慰謝料は、100万8000円となります。

後遺障害慰謝料

後遺障害には、1級から14級までの等級があります。これを後遺障害等級といい、後遺障害等級が認定されることで、後遺障害慰謝料を受け取ることができます。

▶参考:後遺障害等級認定の申請方法

後遺障害慰謝料は、等級によって金額が変動します。1級が最も高い金額となり、14級が最も低い金額です。

▶参考:等級別!自賠責基準での後遺障害慰謝料限度額

慰謝料を増額するコツ

人差し指立てる女性

交通事故の被害にあい、慰謝料を受け取る際、「できるだけ多く慰謝料をもらいたい」というのが、被害者の本音ではないでしょうか。

以下のリンクでは、慰謝料を増額するコツを紹介しています。

▶参考:交通事故の慰謝料増額のコツ!

慰謝料の請求方法

お金を渡す手

加害者から、被害者に慰謝料が支払われるのは、加害者側の保険会社との示談が終了した後になります。

示談とは、被害者に最終的に支払われる賠償金額を、被害者と加害者側の保険会社が話し合い、決定することです。

示談が終了すると、加害者側の保険会社から被害者へ、示談書の案が送られてきます。
被害者は、示談書の案をよく読み、納得したところで署名・押印をして、加害者側の保険会社へ送り返します。

加害者側の保険会社は、被害者から返送された示談書の事務的な処理を行います。処理が終わると、被害者の指定した口座へ、賠償金が振り込まれます。

保険会社から示談書の案が届いてから、指定口座へ賠償金が振り込まれるまで、約2~3週間かかるといわれています。

▶︎参考:加害者が任意保険に加入していない場合。示談交渉は誰と行う?

まとめ

ひらめきの手

交通事故の慰謝料には種類があり、それぞれで計算方法が異なるということ、お分かりいただけたでしょうか。場合によっては、慰謝料を増額できる可能性もあります。しっかりと内容を理解し、納得のいく慰謝料を獲得しましょう。

▶︎参考:保険の手続きについてはこちら

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