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2018.08.28 交通事故 被害者 人身事故 慰謝料 自賠責

自賠責保険適用で、被害者が受け取れる慰謝料とは?

交通事故の被害者は、自賠責保険が適用されると、慰謝料を受け取ることができます。

被害者が請求できる慰謝料には種類があり、それぞれで計算方法が異なります。
納得のいく慰謝料を獲得するためにも、慰謝料の内容について、しっかりと把握しておくことが大切です。

そこで今回は、自賠責保険の慰謝料について解説していきます。

▶︎参考:軽い追突事故でも病院へ行くべき?怪我をしていなくても診断を受ける理由

自賠責保険とは

自賠責保険とは、自動車を所有しているすべての者に加入を義務付けられている保険です。
加入することを、法律で強制されているため、「強制保険」とも呼ばれています。自賠責保険には、以下のような2つの特徴があります。

  • 特徴①:人身事故のみに適用される
  • 特徴②:限度額が120万円

自賠責保険

特徴①:人身事故のみに適用される

交通事故には、「人身事故」「物損事故」があります。

人身事故 交通事故によって、人が怪我をしたり、死亡したりする事故。車などが破損していても人が怪我をした場合、人身事故になる。
物損事故 交通事故によって、車や公共物のみが破損していて、人に危害は加わっていない事故。

自賠責保険が適用されるのは、人身事故のみです。自賠責保険が適用されると、被害者は加害者に、慰謝料を請求することができます。
物損事故で処理をした場合、自賠責保険は適用されません。よって、慰謝料の支払いも行われません。被害者が損をしないためにも、交通事故の被害にあったら、人身事故で処理をするようにしましょう。

▶︎あわせて読みたい:交通事故の怪我で最も多い「頚椎捻挫」について、詳しく知りたい方はこちら!
▶参考:物損事故から人身事故に切り替える方法

特徴②:限度額が120万円

交通事故で人が怪我をした場合、自賠責保険から支払われる慰謝料の限度額は、120万円です。また、通院1日につき4,200円の慰謝料が発生します。

被害者に支払われる慰謝料が、自賠責保険の限度額を超えた場合、加害者側の任意保険会社が、足りない分を補います。加害者が任意保険に加入していない場合は、加害者本人に足りない分を請求することができます。

▶︎あわせて読みたい!>>加害者が無保険だったら?損害賠償の請求ができる政府保障事業について

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交通事故の慰謝料は2種類ある?

そもそも慰謝料とは、交通事故によって被害者が負った精神的苦痛を加害者がお金で補ったものです。そのため、車や公共物などの修理費や被害者が負った怪我の治療費、通院交通費とは、別で支払われるものです。

AとB

交通事故の場合、被害者が受け取ることのできる慰謝料は、以下のように2種類あります。

  • 入通院慰謝料
  • 後遺障害慰謝料

それぞれの内容を見ていきましょう。

入通院慰謝料

交通事故の被害にあい、怪我を負った場合、治療をするために通院しなければいけません。場合によっては、入院を強いられたり、仕事を休まなければいけなくなります。
入通院慰謝料とは、交通事故で怪我を負い、入通院を強いられたことに対する迷惑料のようなものです。

後遺障害慰謝料

交通事故による怪我は、後遺症になってしまう場合があります。そもそも後遺症とは、これ以上治療を受けても、怪我の状態が良くならないと医師が判断した際に残っている症状。

後遺症は、以下の条件を満たすことで、後遺障害に変わります。

後遺症が後遺障害となるには、以下の条件を満たす必要があります。

交通事故と怪我との因果関係があること
交通事故による怪我が、今後生きていく上で完治する見込みがないこと
交通事故の怪我により、労働力が低下してしまうこと
後遺症が医学的に証明または、説明されていること
怪我の症状が自賠責保険の等級認定に値すること

交通事故むちうち。治療方法や慰謝料はどうなる?後遺症が残ったら?

後遺障害と認められると、被害者は後遺障害慰謝料を請求することができます。
後遺障害慰謝料とは、「後遺障害になってしまった」という精神的苦痛を賠償するためのものです。

後遺障害には、1級から14級まで等級があり、この等級によって支払われる慰謝料が変動します。1級が最も高い金額となり、14級が最も低い金額となります。

【疑問】慰謝料と損害賠償の違い

通院の領収証とお金
慰謝料と損害賠償は、どちらも加害者から被害者に対して支払われるものです。「だったら、慰謝料と損害賠償はどう違うの?」と疑問に思うかもしれません。

先程も述べましたが、慰謝料とは、交通事故によって被害者が負った精神的苦痛を加害者がお金で補ったものです。

一方、損害賠償とは、交通事故によって被害者が受けた損害を加害者が賠償することをいいます。損害賠償には、被害者が負った怪我の治療費や通院交通費、仕事を休んだ場合の休業損害、慰謝料などが含まれています。

このことから、損害賠償の中に慰謝料が含まれているということがわかります。したがって、慰謝料と損害賠償は異なるものではないのです。

交通事故の慰謝料における3つの基準がある

3つ

慰謝料の計算に使われる基準は、3つ。

  • 自賠責基準
  • 任意保険基準
  • 弁護士基準

それぞれの内容について説明します。

自賠責基準

自賠責基準は、交通事故で負傷した被害者に対して、法律で決められた最低限の補償をするための基準です。そもそも自賠責保険では、最低限の補償を目的としているため、被害者に支払われる慰謝料は、3つの基準の中で最も低い金額となります。

任意保険基準

任意保険基準は、各任意保険会社によって基準が異なります。
内容は公表されていないことがほとんどですが、被害者の実通院日数や通院期間によって変動します。

支払われる慰謝料の金額は、自賠責基準より高く、弁護士基準よりも低い金額になるといわれています。

弁護士基準

弁護士基準は、交通事故で裁判を行った際の、過去の判例を基準にしたものです。
慰謝料の金額を決めるための示談交渉を行う際に、弁護士を介入させることで、弁護士基準での請求ができるようになります。

支払われる慰謝料の金額は、3つの基準の中で最も高額になるといわれています。

自賠責基準が適用されるのは3パターン

自動車保険

慰謝料を計算する場合、自賠責基準・任意保険基準・弁護士基準の3つの基準があるとご紹介しました。そして、3つの基準のうちどの基準を使うかによって、慰謝料の金額が異なることもわかったかと思います。

3つの基準で慰謝料の金額が異なるのであれば、慰謝料の金額が高くなる基準を使いたいと思うかもしれません。しかし、以下の場合は自賠責基準が適用されることになります。

  • 加害者が任意保険に加入していない場合
  • 加害者が任意保険を使わない場合
  • 被害者に過失がある場合

加害者が任意保険に加入していない場合

そもそも任意保険とは、車を運転する人が任意で加入する保険です。任意保険に加入していれば、自賠責保険でカバーできない部分の補償もされます。しかし、任意保険に加入していなければ、自賠責保険からの保障しか受けられません。

そのため、自賠責基準で慰謝料を計算することになります。

加害者が任意保険を使わない場合

任意保険を使うかどうかは、加害者の自由です。任意保険を使った場合、翌年の保険料が上がるため、任意保険を使わない加害者もいます。

このような状況も起こりうる可能性はあるでしょう。この場合、任意保険の補償を受けることができず、自賠責保険のみの保障しか受けられません。

したがって、加害者が任意保険を使わない場合は、自賠責基準で慰謝料の計算をすることになるのです。

被害者に過失がある場合

加害者が支払う慰謝料を含めた損害賠償は、被害者に過失があった場合、過失相殺により減額されることがあります。しかし、自賠責保険の場合、被害者に7割以上の過失がなければ、過失相殺をされません。また、被害者に7割以上の過失があったとしても、2~5割の減額で済みます。

一方、任意保険基準や裁判基準で計算した場合、7割以下でも過失相殺をされてしまいます。そのため、被害者に過失がある場合は、自賠責基準で計算した方がよいこともあるのです。

したがって、被害者の過失が大きい場合は、自賠責基準を使った方がよいと思います。

自賠責基準での慰謝料を計算する方法

慰謝料を計算する際の3つの基準、お分かりいただけたでしょうか。

今回は、自賠責基準を使った慰謝料の計算方法を、ご紹介します。

電卓とペン

入通院慰謝料の場合

自賠責保険が適用されると、1日4,200円の慰謝料が発生します。

自賠責基準を使っての入通院慰謝料の計算方法は、

① 治療期間(入院期間+通院期間)
② 実通院日数(入院期間+実通院日数)×2

以上の2つを比べ、少ない方に4,200円をかけて計算します。
実通院日数とは、通院期間の中で、実際に医療機関へ通った日数です。

    例)交通事故で怪我を負い、80日間入院し、通院160日(実通院日数140日)をした場合

    ① 治療期間 80+160=240
    ② 実通院日数 (80+140)×2=440

    ①治療期間の方が少ないので、

    240×4200=1,008,000

    この場合の入通院慰謝料は、100万8000円となります。

後遺障害慰謝料の場合

後遺障害には、1級から14級までの等級があります。これを後遺障害等級といい、後遺障害等級が認定されることで、後遺障害慰謝料を受け取ることができます。

後遺障害慰謝料は、等級によって金額が変動します。1級が最も高い金額となり、14級が最も低い金額となります。後遺障害慰謝料の等級別の金額については、以下の表でご確認ください。

第1級 3000万円
第2級 2590万円
第3級 2219万円
第4級 1889万円
第5級 1574万円
第6級 1296万円
第7級 1051万円
第8級 819万円
第9級 616万円
第10級 461万円
第11級 331万円
第12級 224万円
第13級 139万円
第14級 75万円

  

▶参考:後遺障害等級認定の申請方法

【必読!】慰謝料を増額するコツ

交通事故の被害にあい、慰謝料を受け取る際、「できるだけ多く慰謝料をもらいたい」というのが、被害者の本音ではないでしょうか。
以下のリンクでは、慰謝料を増額するコツを紹介しています。

▶参考:交通事故の慰謝料増額のコツ!

慰謝料を請求する方法

お金を渡す手

加害者から、被害者に慰謝料が支払われるのは、加害者側の保険会社との示談が終了した後になります。

示談が終了すると、加害者側の保険会社から被害者へ、示談書の案が送られてきます。
被害者は、示談書の案をよく読み、納得したところで署名・押印をして、加害者側の保険会社へ送り返します。

加害者側の保険会社は、被害者から返送された示談書の事務的な処理を行います。処理が終わると、被害者の指定した口座へ、賠償金が振り込まれます。

保険会社から示談書の案が届いてから、指定口座へ賠償金が振り込まれるまで、約2~3週間かかるといわれています。

▶︎参考:加害者が任意保険に加入していない場合。示談交渉は誰と行う?

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自賠責保険の慰謝料についてのまとめ

ひらめきの手

交通事故の慰謝料には種類があり、それぞれで計算方法が異なるということ、お分かりいただけたでしょうか。場合によっては、慰謝料を増額できる可能性もあります。しっかりと内容を理解し、納得のいく慰謝料を獲得しましょう。

▶︎参考:保険の手続きについてはこちら

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