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頭痛やめまいの症状はむちうちが原因?受けるべき治療についても解説

交通事故による怪我に多い「むちうち」。むちうちの症状は、首の痛みや肩こり、耳鳴り、知覚障害など幅広いものです。そのため、「頭痛やめまいの症状も、むちうちによるものなのかな?」と疑問に思うかもしれません。

そこで今回は、むちうちによって頭痛やめまいの症状があらわれるのかについて解説していきます。

事故でむちうちの怪我を負う原因

はてなマークと人形

交通事故によってむちうちを負う原因としては、事故の衝撃で首が鞭のようにしなり、首周辺の筋肉や靭帯などが損傷するためです。低速で車を運転していたときの事故だったとしても、むちうちになる可能性は十分にあります。

低速走行でもむちうちを負う可能性大!

そもそも人間の頭の重さは、体重の約10%程あるといわれています。そのため、体重が50㎏であれば、頭の重さは約5㎏ある計算になります。5㎏の重さといわれてもイメージできないかもしれませんが、お店で売っている「5㎏のお米」を想像してもらえるとわかりやすいかと思います。

また、車に乗っているときに事故が起こった場合、首はシートベルトで固定していないため、動きやすい状態ともいえます。したがって、首に過度な負担がかかってしまうのです。

このような理由から、低速走行時に起こった事故でも、むちうちになる可能性があるので注意してください。

頭痛やめまいの症状もむちうちによるもの?

首に痛みがある女性

むちうちによってあらわれる症状は、首の痛みや肩こりだけでなく様々な症状があらわれます。そのため、頚椎捻挫型バレー・ルー症状型神経根症状型脊髄症状型の4つの症状型に分類することができます。

頭痛やめまいもむちうちの症状の1つで、「バレー・ルー症状型」に当てはまります。

バレー・ルー症状型に該当する

バレー・ルー症状型は、後部交感神経の損傷が原因のむちうちです。後部交感神経が損傷することで脳や脊髄の血流が低下し、自律神経のバランスが崩れるため、頭痛やめまいなどの症状があらわれます。その他にも、耳鳴りや吐き気、目のかすみや疲れ、息苦しさなどの症状もあらわれます。

むちうちによる頭痛の症状

むちうちによる頭痛の症状は、雨や曇りの日に症状が悪化するという特徴があります。その理由としては、気圧の変化で筋肉が収縮し、血管が圧迫されるからです。血管が圧迫されると、血流がさらに悪くなってしまうため、頭痛の症状が悪化してしまいます。

むちうちによるめまいの症状

むちうちによるめまいの症状は、定型性めまい非定型性めまいの2つあります。定型性めまいは、周囲がぐるぐる回ったり、床が傾いたり、壁が倒れてくるといった回転するような感覚を感じます。一方、非定型性めまいは、宙に浮いた感じや目の前が暗くなる、ふらつくといった身体が不安定になるような感覚を感じます。

むちうちによる頭痛やめまいの治療方法

病院

事故でむちうちの怪我を負った場合、整形外科・整骨院・鍼灸院の3つから通院先を選ぶことができます。それぞれの通院先で異なる治療・施術が行われるため、治療・施術内容で通院先を決めるようにしましょう。

  • 整形外科:MRIやレントゲンの検査、痛み止めや湿布などの処方、手術など
  • 整骨院:マッサージや電気療法、牽引など
  • 鍼灸院:はりと灸を使った施術

むちうちで頭痛やめまいを感じるようであれば、「星状神経節ブロック療法」という施術を受けることをおすすめします。

星状神経節ブロック療法とは

星状神経節ブロック療法とは、全身の交感神経が集まる星状神経節(※)に微量の麻酔薬やレーザーを照射して、自律神経の緊張を抑える治療です。自律神経の緊張を抑えることで、自律神経本来の働きを取り戻し、身体全体の症状を緩和させていくものです。

※ 星状神経節とは、頚椎の1番下にある第七頚椎のことです。

むちうちを早く治すためのポイント

ポイント (1)

むちうちの治療期間は、怪我の程度によって異なりますが、だいたい3ヶ月が目安となっています。3ヶ月の治療は長いと感じる方も多いのではないでしょうか。むちうちの治療を長引かせないためには、以下のポイントがあります。

  • 通院頻度を守ること
  • 転院や併用を検討すること

通院頻度を守ること

むちうちは、継続的に治療を受けること大切だといわれています。そのため、以下のような通院頻度で治療を受けるようにしましょう。

日髙先生:
「むちうちの受傷直後は、可能であれば毎日通院した方がよいです。最低でも2日に1回は通院してください。通院頻度が多ければ多いほど、症状の回復は早まります。

症状の緩和に伴って、週2回、1回、2週に1回と、徐々に通院頻度を下げていきましょう。」

転院や併用を検討すること

むちうちの症状を放置してしまうと、症状が悪化したり、後遺症が残ることがあります。そのため、「通院先の治療が合わない」「症状が緩和されない」という場合は、転院や併用を検討するようにしましょう。

転院をすることで、以前よりもよい治療・施術が受けられるかもしれません。また、整形外科と整骨院といった通院先の併用により、異なる治療・施術を受けられるため、より充実した治療・施術が受けられます。

ただし、転院や併用をする際には、事前に加害者側の保険会社に連絡を入れるようにしましょう。加害者側の保険会社の許可なく転院や併用をしてしまうと、治療費や慰謝料を支払ってもらえなくなってしまいます。

また、2つの通院先を併用する場合は、同じ日に2つの通院先で治療・施術を受けてはいけません。したがって、別々の日にそれぞれの通院先で、治療・施術を受けるようにしましょう。

むちうちからくる頭痛やめまいについてのまとめ

嬉しい女性

いかがでしたか。事故後にあらわれた頭痛やめまいは、むちうちによるものです。頭痛やめまいの症状は、バレー・ルー症状型に該当するもので、星状神経節ブロック療法を受けることをおすすめします。

また、むちうちを早く治すためには、「通院頻度を守ること」「転院や併用を検討すること」が大切です。

この記事の執筆者

彩の街法律事務所 弁護士 / 神尾 尊礼
2006年東京大学法科大学院卒業後、2007年司法修習修了・弁護士登録。2007年12月森・濱田松本法律事務所、2009年法テラス埼玉法律事務所経て、2012年2月彩の街法律事務所を設立。

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