交通事故でヘルニアになる?どんな治療を受けるべきかも解説!
交通事故後に腰や首に痛みがある場合、ヘルニアの怪我を負っているかもしれません。事故でヘルニアになってしまった場合、「どんな治療を受けるべきなのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、交通事故でヘルニアになるのか、どんな治療を受けるべきかなどについて解説していきます。
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目次
交通事故でヘルニアになる?
そもそもヘルニアとは、身体にある組織が、本来あるべき位置からはみ出している状態のことをいいます。交通事故の衝撃で、椎間板の中にある髄核が飛び出すため、ヘルニアになってしまうのです。
交通事故によって起こるヘルニアには、頚椎椎間板ヘルニアと腰椎椎間板ヘルニアの2種類があります。
頚椎椎間板ヘルニア
頚椎椎間板ヘルニアとは、頚椎と呼ばれる首に起こるヘルニアのことです。
初期症状は、首を寝違えたような鈍い痛みやしびれが数日間続きます。その後、手や肩に激しい痛みがあらわれることが多いです。
その他にも、以下のような症状があらわれることもあります。
- 背中の痛み
- 頭痛
- 足のしびれ
- 眼の痛み
- 耳鳴り
- 排泄障害や歩行障害(重度の場合) など
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは、腰椎と呼ばれる腰に起こるヘルニアのことです。代表的な症状の1つに、お尻から太ももの裏側にあらわれる坐骨神経痛があります。また、突然の腰に激しい痛みやしびれがあらわれることも多いようです。
その他にも、以下のような症状があらわれます。
- 足の冷感
- 排泄障害
- 歩行障害 など
持病でヘルニアがあったら再発や悪化の恐れが…
持病でヘルニアがあった場合、事故の衝撃によって、再発や悪化の恐れがあります。
ただし、持病にヘルニアがあった場合は、交通事故が原因で再発・悪化したかという因果関係が認められないこともあります。事故との因果関係が認められなければ、加害者に慰謝料や治療費を請求できなくなってしまいます。したがって、事故が原因で、持病のヘルニアが再発・悪化したという証明をしなければなりません。
また、持病にヘルニアがある場合、後遺症が残ってしまうこともありますので、注意が必要です。
ヘルニアの検査方法
交通事故後にヘルニアの疑いがある場合は、検査を受けて調べてもらうことが大切です。ヘルニアの検査方法としては、以下の2つの方法があります。
- MRIやCTなどの画像検査
- 神経学的検査
MRIやCTなどの画像検査
ヘルニアの検査には、MRIやCTといった画像検査が行われます。特に、MRIによる検査を利用するところが多いようです。
MRIとは、磁力を使って身体の中を調べる検査で、神経や筋肉なども撮影できるといわれています。事故直後にMRIの検査を受けた場合、ヘルニアによる身体の異変が白く写ります。
神経学的検査
神経学的検査には、反射テストやFNSテスト、ラセーグテストなど様々な検査があります。中でも、ヘルニアを検査するために、SLRテストを利用するところが多いようです。
SLRテストは、仰向けに寝て、足をまっすぐ伸ばしたまま上に持ち上げ、痛みがあるかをみるテストです。ヘルニアでなければ、70°以上まで痛みなく、上に持ち上げることができます。
交通事故のヘルニアを治療するには
交通事故によってヘルニアになってしまった場合、保存療法または手術による治療を行います。
保存療法
保存療法では、痛みのある部分に負担をかけないよう生活をすることが大切です。基本的には安静にし、コルセットや湿布、牽引、ホットパックなどの理学療法を中心に進めていきます。
保存療法の場合、すぐに治療効果が得られるというものではありません。そのため、長期にわたって治療を受けることになります。
手術
手術は、ヘルニアが重傷の場合や発症から3ヶ月以上経過しても症状が緩和しないときに行われることが多いです。手術の種類は2通りでヘルニアを除去する手術と引っ込める手術があります。
ヘルニアを除去する手術
ヘルニアを除去する手術には、ラブ法や内視鏡下摘出術(ないしきょうかてきしゅつじゅつ)があります。
ラブ法は、背中から5㎝程切り開き、ヘルニア部分を取り除く手術です。手術時間は30分~1時間程度で、1~2週間程度の入院が必要になります。
内視鏡下摘出術は、背中を1~2㎝程切り開いて細長い管を差し込み、内視鏡や器具を使ってヘルニア部分を取り除く手術です。手術時間は1~2時間程度で、1~5日程度の入院が必要になります。
ヘルニアを引っ込める手術
ヘルニアを引っ込める手術には、レーザー治療や経皮的髄核摘出術(けいひてきずいかくてきしゅつじゅつ)があります。
レーザー治療は、椎間板の中にある髄核にレーザーファイバーを差し込んで、ヘルニア部分の髄核を焼く手術です。手術時間は30分~1時間程度で、原則2日間の入院が必要なのですが、軽度の場合は日帰りでの手術も可能です。
経皮的髄核摘出術は、腰の皮膚を1cm程切り開き、金属の管を椎間板の中央まで入れて髄核を摘出する手術です。ヘルニアを摘出せず、椎間板の内圧を下げることで、神経の圧迫の軽減させていきます。手術時間は30分~1時間程度で、軽度の場合は1週間以内に退院が可能です。
交通事故後のヘルニアについてのまとめ
いかがでしたか。交通事故にあうと、頚椎椎間板ヘルニアや腰椎椎間板ヘルニアになる可能性があります。また、持病にヘルニアがある場合は、事故後の再発や悪化に注意が必要です。
ヘルニアの治療法は、保存療法か手術の2通りあるので、自分にあった治療を受けることをおすすめします。
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