2018.02.23 被害者 加害者 裁判 過失割合 交通事故

交通事故で実刑判決…懲役はどれくらい?執行猶予がつく条件とは

裁判所

交通事故は、予期せぬ時に突然起こるものです。

もしも、自分が起こした交通事故によって、死傷者を発生させてしまったら…。
交通事故の内容によっては、逮捕されてしまうこともありますし、懲役刑を言い渡され、刑務所へ入らなければいけなくなるかもしれません。

今回は、

  • 交通事故の加害者が負う責任
  • 逮捕、起訴された場合の実刑と懲役
  • 交通事故で実刑を避けるための対処法

などについて、詳しく解説していきます。

交通事故の加害者が負う責任

絶望する男性

交通事故の加害者になってしまったら、様々な法的責任を負わなければいけません。

交通事故の加害者が負う法的責任は、大きく分けて3つ。

  • 民事責任
  • 行政上の責任
  • 刑事責任

それぞれの責任について、詳しく見ていきましょう。

民事責任

交通事故の加害者が負う民事責任とは、「損害賠償」のことをいいます。
損害賠償とは、交通事故によって様々な損害を受けた被害者に対して、加害者がその損害の埋め合わせをすることです。

損害賠償について、詳しくは以下のリンクをご覧ください。
▶︎参考:損害賠償の計算方法や支払われるまでの流れについて、詳しく知りたい方はこちら!

行政上の責任

行政上の責任では、交通事故や交通違反の程度に応じてペナルティが課せられ、行政処分を受けなければいけません。

過去3年間の交通事故や交通違反などに対して点数を加算していき、違反点数が一定の基準に達した場合、行政処分が行われます。
具体的には、反則金を支払わなければいけなくなったり、運転免許が停止または取り消しになることもあります。

刑事責任

刑事責任とは、交通事故によって人を死傷させてしまった加害者に対して、懲役刑(※1)や禁固刑(※2)、罰金刑(※3)どの刑罰を科せられることです。

(※1)有罪判決を受けた者を刑務所へ継続的に拘束し、刑務作業を行わせる刑罰。
(※2)自由が奪われる自由刑の1つ。懲役刑とは異なり、刑務所に入るだけで労働の義務はない。
(※3)加害者から強制的に金銭を取り立てる財産刑。

交通事故の刑罰と懲役

ここでは、交通事故の加害者が負う「刑事責任」について、詳しく解説していきます。

手錠をかけられた男性

交通事故は、車や公共物などのモノのみが破損する「物損事故」と、交通事故によって死傷者が発生する「人身事故」に分けることができます。
人身事故では最悪の場合、被害者を死に至らせてしまうこともあります。被害者が死亡していないとしても、人の生命や身体に対して、損害を加えたということに変わりはありません。

したがって、物損事故に比べて人身事故の方が、加害者に対して重い刑事罰が科せられることになります。

人身事故で加害者に科せられる刑事罰は、大きく分けて2つ。

  • 過失運転致死傷罪
  • 危険運転致死傷罪

それぞれの内容を、詳しく見ていきましょう。

過失運転致死傷罪

過失運転致死傷罪は、交通事故によって被害者に怪我を負わせたり、死亡させてしまった場合に、科せられる可能性がある犯罪です。
被害者が怪我を負い、死に至らなかった場合は「過失運転傷害罪」、被害者が死亡してしまった場合は「過失運転致死罪」が科せられます。

「過失」とは、「不注意による過ち」のことをいいます。したがって、加害者の故意ではなく、不注意によって被害者を死傷させてしまった場合でも、過失運転致死傷罪を科せられる可能性があります。

過失運転致死傷罪の場合、7年以下の懲役もしくは禁固か、または100万円以下の罰金が科せられることになります。

危険運転致死傷罪

危険運転致死傷罪は、正常な運転が困難になるほどの薬物使用運転や飲酒運転、進行を制御することが困難な高速運転などの場合に適用されます。

危険運転傷害罪の場合は1月以上15年以下の懲役、危険運転致死罪の場合は1年以上20年以下の懲役が科せられます。

交通事故で執行猶予はつく?

時間の流れ

交通事故で、執行猶予がつくことはあるのでしょうか。「そもそも、執行猶予って何?」と疑問に思う方もいるかと思います。

ここでは、執行猶予について詳しく解説していきます。

執行猶予とは

執行猶予とは、裁判所が下した有罪判決の執行を、一定期間だけ猶予することです。
執行猶予付きの判決を受けると、刑務所へただちに収監されることはなく、自宅へ戻り通常の生活を送ることができます。また、執行猶予期間を問題なく過ごすことができた場合は、裁判所から言い渡された刑は無効となり、刑務所へ行く必要はなくなります。

裁判で執行猶予がつく条件

裁判で執行猶予がつくには、2つの条件を満たしている必要があります。

  • ①初犯であること
  • ②3年以下の懲役もしくは禁固、または50万円以下の罰金刑であること

「初犯であること」というのは、「前科がない」ということです。ただし、前科がある場合でも、以前の罪が交通事故の罪とは関連性が低い場合は、初犯扱いとなり、執行猶予がとれる可能性もあります。

執行猶予は取り消されることもある

執行猶予期間内に新たな犯罪を犯してしまうと、執行猶予が取り消されることがあります。

執行猶予の判決を受けた後に新たな犯罪を犯し、執行猶予が取り消された場合、猶予されていた刑罰と、新たな犯罪による刑罰の両方を科せられることになります。

交通事故による懲役についてまとめ

手錠とパトカー

いかがでしたでしょうか。

今回は、

  • 交通事故の加害者が負う責任
  • 交通事故の実刑と懲役
  • 交通事故で執行猶予がつく条件

などについて、詳しく解説しました。
交通事故を避けるためには、常に安全運転を心がけましょう。

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