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2019.02.05 むち打ち 柔道整復師 整骨院 インタビュー 交通事故

交通事故のむちうちが治らない時の対処法!整骨院へ通院するメリット

交通事故でむちうちを負ってしまったら、被害者の方は治療を受けなければいけません。しかし、思うように症状が緩和されない場合、「もしかして治らないんじゃないか…」と不安になってしまいますよね。

そこで今回は、交通事故によるむちうちの原因から、思うように治らない時の対処法まで、ここから整骨院の院長を務める尾和謙二先生に解説してもらいました。

交通事故でむちうちになる原因

ここから整骨院8

交通事故で多い怪我「むちうち」。そもそもむちうちは、どのようなことが原因で引き起こるのでしょうか。

尾和先生:
「交通事故で体に衝撃を受けると、首が前後左右にむちの様にしなります。その勢いが強ければ強いほど、首の関節や筋肉が損傷し、組織が傷つくことによって、むちうちの症状につながるのです。」

交通事故によるむちうちの様々な症状

神経に痛みが走る

交通事故でむちうちを負ってしまったら、主にどのような症状があらわれるのでしょうか。

尾和先生:
「主な症状は首から肩、肩甲骨にかけての痛みですが、損傷が強いと手に力が入らなくなったり、しびれの症状があらわれることもあります。頭痛や吐き気、倦怠感、顔の引きつり、歯の痛みなどを訴える方もいますね。」

また、交通事故によるむちうちの症状は、大きく分けて以下4つの症状型に分類されます。

  • 頚椎捻挫型
  • バレー・ルー症候群
  • 神経根症状型
  • 脊髄症状型

それぞれの症状型と主な症状について、尾和先生に詳しく解説してもらいました。

頚椎捻挫型

尾和先生:
「頚椎捻挫型は、交通事故の衝撃で首の筋肉や関節が損傷してしまうことで、症状があらわれます。主に損傷する筋肉は、首を傾ける時に動く『胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)』が多いといわれています。」

頚椎捻挫型であらわれる症状
尾和先生:
「損傷を受けた直後は張りを感じ、首を動かした時に痛みがあらわれます。頚椎捻挫型はむちうちの中でも典型的なタイプで、長引くことは少なく、早期回復が見込めます。ですが、関節が傷ついた場合は椎間関節の損傷になるので、症状の程度によってはヘルニアに繋がることもあります。軽い損傷の場合は早めの回復が望めますが、重症の場合は治療が長期にわたる場合もあります。」

バレー・ルー症候群

尾和先生:
「バレー・ルー症候群は、交通事故で体に衝撃を受けたことにより、自律神経のバランスが乱れてしまうことが原因です。」

バレー・ルー症候群であらわれる症状
尾和先生:
「自律神経が乱れることによる頭痛やめまい、耳鳴り、吐き気、不眠などの不定愁訴が主な症状です。これらの症状は受傷直後ではなく、少し時間が経ってから発症することが多いという特徴があります。早めに症状が緩和することもあれば、治療終了まで時間がかかってしまうこともあります。」

神経根症状型

尾和先生:
「神経根症状型は、交通事故の衝撃で神経の根元部分が損傷されることによって、症状が引き起こります。」

神経根症状型であらわれる症状
尾和先生:
「主な症状は、首や肩、肩甲骨周辺、背部、後頭部の痛みです。神経根に損傷があるため、腕や肘などまで関連痛があらわれることもあります。また、運動神経の損傷によって筋力や握力の低下が見られることもあります。損傷がひどいと治療が長引くタイプです。」

脊髄症状型

尾和先生:
「脊髄症状型は、交通事故で受けた衝撃によって、脊髄を直接傷つけてしまった場合に発症します。損傷の程度にもよりますが、4つの型の中で最も重度な損傷です。」

脊髄症状型であらわれる症状

尾和先生:
「軽度の場合は、軽い麻痺やしびれといった症状で済みます。ですが、重度の場合は麻痺がひどく、手足が動かなくなることもあります。症状が重い場合は、早期のリハビリが必要です。」

むちうちの症状は事故後すぐ現れないことがある

交通事故によるむちうちの症状について、お分りいただけたでしょうか。しかし、上記で述べたような症状は、事故後すぐに現れるとは限りません。
なぜ、事故直後は症状が現れず、時間が経過してから発症することがあるのでしょうか。

ここから整骨院2

尾和先生:
「むちうちの症状が事故直後にあらわれない理由は、2つあります。
1つ目は首が損傷された時、身体の反応として損傷部位の周りにハリができ、傷口をかばってしまうからです。つまりハリは感じていても、痛みを感じにくいという状態です。そしてハリが取れてくる頃に、段々と痛みを感じるようになるという現象が起きます。

2つ目は、精神的な問題です。交通事故にあった直後は誰もがパニック状態になり、脳がかなり興奮していますから、痛みを感じにくくなっています。脳が痛みを伝える信号をブロックしてしまうのです。事故から数日経ち、興奮が落ち着いた頃に痛みを感じ始めるため、事故後すぐに発症しないという現象が起きます。」

交通事故直後に痛みや違和感がない場合、「病院へ行く必要はないんじゃないか」と思う方も多いでしょう。しかし、事故直後は痛みに気づいていないというだけで、実は大きな損傷を負っている場合もあるのです。

交通事故のむちうちはまずどこへ

病院

交通事故で怪我を負ってしまった場合、まず最初は病院で医師の診断を受けましょう。ここでは、交通事故後にまず病院へ行くことの重要さについて解説していきます。

病院の整形外科を受診

交通事故後にむちうちのような症状があらわれた場合は、病院の「整形外科」を受診しましょう。
それでは、整形外科では主にどのような治療を受けることができるのでしょうか。

ここから整骨院3

尾和先生:
「整形外科では、主にレントゲンやMRIなどで検査を受け、医師の診断をもらいます。怪我の状態によっては、痛み止めや湿布の処方などもしてくれます。また、場所によっては、リハビリ施設が併設しているところもあります。」

診断書の取得を忘れずに

また、整形外科を受診したら、診断書も忘れずに取得しなければいけません。

尾和先生:
「交通事故で怪我を負ったら、必ず診断書を作成してもらわなければなりません。診断書は、警察での事故処理に使用したり、損害賠償請求の際に必要となる書類です。交通事故と怪我との因果関係を明確にする書類でもありますので、医師の診断を受けた後は、必ず取得するようにしてください。」

診断書には、傷病名や治療期間の見通し、医師の名前や病院名などが記載されています。交通事故にあったら、なるべく早く病院(整形外科)を受診し、医師の診断書を取得するようにしましょう。

むちうちが治らない場合の対処法

交通事故によるむちうちは、MRIやレントゲンには映らない場合があります。そのため、整形外科では「骨に異常なし」と診断されてしまい、痛み止めや湿布での経過観察のみで思うように症状が緩和されないこともあるようです。

それでは、なぜむちうちの症状がMRIやレントゲンに映らないことがあるのでしょうか。

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尾和先生:
「むちうちの主な原因は、筋肉や腱、靭帯の組織損傷です。レントゲンやMRIは主に骨を映しますから、細かい軟部組織の損傷は映りません。ですので、骨に異常がない場合、『異常なし』と診断されてしまうのです。」

整骨院と併用した通院

整形外科への通院のみで治らない場合は、整骨院と併用して通院してもよいでしょう。整骨院で行われる施術内容の特徴について、尾和先生に解説してもらいました。

尾和先生:
「交通事故による損傷は外傷扱いですので、整形外科と整骨院は一緒の治療をすると思われがちですが、全く違うことが多いのです。私たちは、“手当て”を大切にしております。急性期や慢性期、それぞれの症状に応じて“手当て”を施したり、損傷部位を緩和させ、自律神経のバランスを整える機器を使用することもあります。被害にあわれた方の負担を少しでも軽くするため、症状に適した施術を継続的に行なっていきます。」

むちうちの急性期と慢性期に行われる施術内容

むちうちには、患部が炎症を起こし、痛みが強くあらわれる急性期と、炎症が落ち着く慢性期という時期があります。この2つの時期に対して、ここから整骨院ではどのような施術を行なっているのでしょうか。

ここから整骨院9

尾和先生:
「急性期では、患部に負担がかからないように冷やしたり、周辺の張りを取るような柔らかい刺激を加え、初期の辛い症状を抑えます。

慢性期では、急性期よりも少し刺激を加えるような施術を行なっていきます。損傷した組織を元に戻すような機具、自律神経のバランスを整える機器などを使用し、早い段階で身体の状態を元に戻すための施術を継続していきます。」

超短波を用いた施術方法

ここから整骨院10

むちうちの施術には、超短波療法を用いる場合もあります。超短波療法の具体的な施術方法と、どのような効果が期待できるのか、尾和先生に解説してもらいました。

超短波を用いた施術方法
尾和先生:
「むちうちの受傷初期は、主に低周波治療機器を使用し、筋肉や靭帯などの組織に軽い刺激を与えていきます。そうすることで、損傷した組織の回復を促していきます。中期からは超短波治療器を使用することで自律神経を整え、さらに身体の回復能力を上げる効果が期待できます。」

超短波療法によって期待できる効果
尾和先生:
「超短波を使用することで自律神経へのアプローチができ、特に副交感神経の機能を上げることができます。むちうちの症状があらわれている時は、交感神経が優位に働いていることが多いため、副交感神経の機能を上げることで血流を促し、組織の回復を早めることができます。」

交通事故のむちうちで整骨院へ通うメリット

整骨院で行われる施術内容について、お分りいただけでしょうか。それでは、交通事故による怪我で整骨院へ通うと、どのようなメリットを得ることができるのでしょうか。

尾和先生:
「当院も含め、整骨院では予約制のところが多く、ほぼ待ち時間なく施術を受けることが可能です。また、遅くまで営業しているところも多いため、仕事帰りでも通院しやすいというメリットがあります。通院したくても営業時間が終わっているということは、大きな負担になってしまうかと思いますが、整骨院ではそのようなことはありません。柔道整復師という国家資格者が施術を行いますので、安心してご来院いただければと思います。」

整骨院では、それぞれの症状に適した施術を提案してくれます。一人一人に対して親身に対応してくれるため、体の悩みではなく心の不安も取り除いてくれることでしょう。

むちうちの治療期間について

交通事故によるむちうちの通院先として、整形外科整骨院をご紹介しました。それでは、むちうちが治るまでにどれくらいの期間がかかるのでしょうか。

ここから整骨院6

尾和先生:
「むちうちの治療期間は、軽度の場合は3週間程度から、重症の場合は3ヶ月〜6ヶ月程度ですが、それ以上の期間を要する場合もあります。交通事故で受けた衝撃の大きさによって、症状の程度は異なるため、治療期間を一概にいうことは難しいかと思います。」

むちうちを後遺症として残さないためには

むちうちの症状は一人一人で異なるため、治療にかかる期間を断定することはできません。比較的短い治療期間で終えるためには、通院頻度が大切であるといえます。

尾和先生:
「むちうちの受傷直後は、基本的に毎日通院した方がよいです。当院でも、初期は最低でも2日に1回の通院を指導しています。むちうちの症状を放置していても、良くなることはありません。手を加えれば加えるほど回復が早まります。
その後は症状の状況によって、週2回、1回と減らしていきます。症状が安定してきたら2〜3週間様子をみて、症状が再度ぶり返さないようでしたら示談開始という形になります。」

交通事故によるむちうちの治療費について

お金を渡す女性の手

交通事故でむちうちを負ってしまった場合、被害者は相手(加害者)に対して、治療費や通院にかかった交通費などの損害賠償を請求することが可能です。

損害賠償は、主に相手側の自賠責保険から支払われます。自賠責保険とは、交通事故で損害を負った被害者に対して、最低限の救済を行う保険です。交通事故で怪我を負ってしまった場合は、120万円を限度額として、治療費や慰謝料が支払われます。もしも自賠責保険の限度額を超えてしまった場合は、相手側の任意保険が不足分を補ってくれます。

治療打ち切りの対処法

むちうちの治療費は、「完治」または「症状固定」まで支払われます。しかし、治療期間が長引くと、相手側の保険会社から治療を打ち切られてしまう可能性もあります。

相手側の保険会社から治療打ち切りを言い渡された場合、被害者はどのような対処を取ればよいのでしょうか。

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尾和先生:
「治療が長引くと、保険会社から治療を打ち切られるということもあります。しかし、まだ痛みが残っている場合は、まず通院している医師や整骨院の先生に相談しましょう。そして、相手側の保険会社としっかり交渉することが大切です。安易な妥協をしてはいけません。治療が打ち切られてしまうと、その後は自腹で治療を受けなければなりませんし、後遺症が残ってしまう可能性もあります。

また、弁護士の先生に相談するという方法もあります。自身の自動車保険に弁護士特約がある場合は、無料で依頼することができますので、調べておくようにしましょう。」

まとめ

医師と握手する女性

いかがでしたか。交通事故によるむちうちの症状は、首や肩の痛みだけではありません。めまいや吐き気、倦怠感など、一見風邪と勘違いしてしまうような症状があらわれる場合もあります。交通事故後、少しでも痛みや違和感がある場合はもちろん、症状があらわれていなくてもまずは病院を受診するようにしましょう。
病院のみの通院では治らないと感じた場合は、整骨院と併用することで、症状の緩和を期待することができます。

今回取材に協力してくれたのは…

今回取材に協力してくれた「ここから整骨院」では、一人一人のお話をしっかりと聞き、丁寧にカウンセリングを行なった後、それぞれの症状に合わせた施術プランを提案してくれます。夜は19時30分まで営業しているため、お仕事帰りの方でも通いやすいのではないでしょうか。また、予約優先制のため待ち時間が少ないというのも、嬉しいポイントですね。

「交通事故で怪我を負ってしまったけど、ちゃんと治るか不安…。」「整形外科では異常なしと言われたけれど、痛みが引かない。」など、交通事故後に不安やお悩みを抱えている方は、ぜひ一度「ここから整骨院」へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

この記事を監修した先生

尾和 謙二
ここから整骨院
尾和 謙二。 院長。

この記事の執筆者

交通事故病院編集部 ライター / T.S
大学を卒業し、出版社で取材や編集業務を経験。その後、WEBメディアの執筆に転向し、事故に関する様々な知識を多くの人に届けるべく、日々邁進中。現在は、交通事故専門士の資格を取得するために勉強をしている。座右の銘は、格物究理。

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