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2019.09.10 むち打ち 整骨院 診断書 症状固定 インタビュー 交通事故

【交通事故】むちうちが後遺症として認定されるためのポイント4つ

交通事故の怪我が後遺症となった場合、後遺障害等級認定を行うことで、被害者は後遺障害慰謝料を請求することができます。しかし、むちうちの場合は、後遺症として認定されないことも珍しくありません。

痛みやしびれなどの自覚症状はしっかりとあるのに、後遺症と認めてもらえなかった場合、被害者に対して大きな負担になってしまうでしょう。
それでは、交通事故によるむちうちを後遺症として認定されやすくするためには、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。

むらかわ整骨院3

今回は、交通事故によるむちうちの後遺症認定が受けやすくなるポイントについて、むらかわ整骨院の院長 村川昌也先生にお話を伺いました。

交通事故でむちうちを負う原因

むちうちは、交通事故による怪我の中で、最も多い怪我であるといわれています。それでは、交通事故にあった際、どのようなことが原因でむちうちを負うのでしょうか。

村川先生:
「交通事故でむちうちを負う原因は、側面からの衝突事故や追突事故による衝撃で、首が前後に激しく揺らされてしまうからです。首が動く際に頚椎(※)や筋肉、靭帯、神経、血管などが損傷し、様々な症状があらわれます。」

(※)椎骨の一部であり、首の骨のこと。

むちうちによってあらわれる症状

むらかわ整骨院

むちうちの主な症状は、首を回す、後ろに振り向くといった動作を加えた際に、痛みを感じます。しかし、首を動かしていなくても痛むこともあり、手のしびれや頭痛、吐き気、めまいなど、様々な症状があります。

また、むちうちの症状は事故後すぐにあらわれるとは限りません。事故直後は全身が興奮状態にあり、痛みを感じにくくなっているためです。特に痛みや違和感を感じていなくても、体は大きな損傷を負っている可能性があるため、交通事故にあったら必ず病院を受診することが大切です。

交通事故によるむちうちの通院先

それでは、交通事故後にむちうちのような症状が現れたら、どこへ行けばよいのでしょうか。

交通事故によるむちうちの通院先は、主に以下の2つ。

  • 整形外科
  • 整骨院

行く順番としては、まず整形外科で医師の診断を受け、症状が落ち着いてきたら整骨院へ通院するとよいでしょう。それでは、それぞれの通院先でどのような治療・施術を受けることができるのでしょうか。

まずは病院の整形外科へ

むちうちの場合はまず整形外科へ行き、レントゲンやMRIでの検査を行います。しかし、むちうちの症状は軟部組織の損傷であるため、レントゲンやMRIに写らない可能性があります。検査を受けて異常がないと判断された場合でも、痛みがある場合はしっかりと医師に伝えることが大切です。

また、整形外科を受診したら、医師に診断書を作成してもらいましょう。診断書には、怪我の名称や治療期間の見通し、医師名や病院名などが記載されています。診断書は、交通事故と怪我との因果関係を明確にし、損害賠償請求の際にも必要となる書面なので、必ず取得するようにしましょう。

整骨院で受けられる施術内容

むらかわ整骨院6

整骨院では、国家資格である柔道整復師が施術を行っています。むらかわ整骨院では、交通事故によるむちうちに対して、どのような施術を行っているのでしょうか。

村川先生:
「まずむちうちの症状には、急性期と慢性期という2つの時期があります。急性期は負傷後1~2週間程度の期間をいい、損傷部分が炎症を起こしていることにより痛みが強く現れます。当院ではこの急性期に、手技は行いません。まず患部を氷で冷やすアイシングを行い、炎症を抑えます。ほかにも、当院の特徴でもある微弱電流機器エレサスを使い、患部の修復を図る施術を行います。

急性期を終えると慢性期に入ります。強い痛みや炎症が落ち着き、組織が修復してくる時期です。慢性期では少しずつ温熱療法や手技療法、軽いストレッチを行い、損傷部位の組織が固まるのを防止します。」

むらかわ整骨院4

急性期と慢性期では、施術内容に大きな違いがあるようです。首や肩が痛いと、自分でマッサージやストレッチをしたくなってしまうかもしれませんが、症状が悪化してしまう危険性があります。急性期に無理な動きや力を加えることは避け、通院先の先生に判断を任せましょう。
むらかわ整骨院では、症状の状態をしっかりと把握した上で、最適な施術を提供してくれます。

むちうちは後遺症になることもある

交通事故による衝撃の強さや症状の程度が大きい場合、治療をしても何らかの後遺症が残ってしまう場合があります。後遺症になってしまったら、どのように対処すればよいでしょうか。

そもそも「後遺症」とは

後遺症は、医師に症状固定と判断された時に残っている症状です。それでは、どのようなタイミングで症状固定と判断されるのでしょうか。

むらかわ整骨院1

村川先生:
「症状固定とは、これ以上治療を続けても回復が見込めず、また悪化することもない状態のことで、医師のみが判断できます。

後遺症を残さないためには、継続的な通院が大切です。通院頻度は症状の程度によりますが、出来れば最低でも1日おきに治療を受けることで、早期回復につながる可能性があります。」

むちうちは後遺症として認められにくい

交通事故によるむちうちは、何らかの後遺症が残ってしまう場合もあります。後遺症になった場合、後遺障害等級認定という申請を行うことになります。詳しくは後述しますが、後遺障害等級が認定されると、後遺障害慰謝料を受け取ることができます。

しかし、むちうちはレントゲンやMRIにも映りにくく、他覚的所見も乏しいため、後遺症の認定が難しいとされているのが現状です。後遺症と認定されなかった場合、被害者は後遺障害慰謝料を請求することはできません。その後の治療やリハビリは、すべて自費で払わなければいけなくなってしまいます。

むちうちが後遺症として認定されるには?

むらかわ整骨院5

それでは、むちうちが後遺症として認定されやすくするには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

むちうちが後遺症認定されるために気を付けるべきポイントは、以下の4つ。

  • 1 継続的な通院
  • 2 一貫性と連続性のある症状
  • 3 自覚症状がある
  • 4 後遺障害診断書の内容

一つ一つの項目について、村川先生に詳しく解説してもらいました。

1 継続的な通院

村川先生:
「むちうちの後遺症認定には、ある程度継続した通院が必要です。通院回数が極端に少なかったり、通院期間が空きすぎているといった状況ですと、保険会社から治療の必要性を疑われてしまいます。」

村川先生:
「当院は病院と提携を取っており、月に2~3回、病院での診察を受けていただいております。病院で医師の診断を受けることで、事故と怪我との因果関係が明確になり、後遺症認定の可能性が高まります。医師との連携がしっかり取れていますので、安心して治療を受けていただけるかと思います。」

2 一貫性と連続性のある症状

一定期間同じ症状が連続していると、後遺症として認定される可能性が高まります。
一方、「昨日は首が痛かったけど今日は背中が痛い」「昨日は痛みがあったけど今日はない」など、症状に一貫性と連続性がない場合、むちうちの後遺症認定が難しくなってしまいます。痛みがなくなったとしても自分で通院を止めたりせず、医師の判断に任せましょう。

しかし、医師に症状固定と判断される前に、相手側の保険会社から「そろそろ症状固定にしませんか」と促されることがあります。そこで納得してしまうと、その後の治療費は打ち切られてしまいます。それでは、保険会社から治療打ち切りの打診をされた場合、どのような対応を取ればよいのでしょうか。

村川先生:
「保険会社から治療費の打ち切りを打診される理由は様々ですが、通院の間隔が空きすぎていることで『治療を受ける必要がないのでは?』と疑われてしまうことも理由の1つです。治療の必要性を証明するには、医師に診断書での証明をしてもらうことが重要です。
また、自身の任意保険に弁護士特約があれば活用してもよいです。弁護士に依頼すると、被害者の代理人として、保険会社と交渉を行ってくれます。」

3 自覚症状がある

むちうちの後遺症としてしびれや痛みなどの自覚症状があっても、その症状が外見に現れることはありません。他覚的所見が乏しい場合、後遺症として認めてもらうことはできないため、自覚症状をしっかりと証明することが大切です。

村川先生:
「後遺障害等級認定の審査には、後遺障害診断書が最も重要な書類となります。この後遺障害診断書は、病院でのMRIやCTの検査結果に基づき、医師が作成を行います。後遺症認定の可能性が高まる後遺障害診断書を取得するには、普段から病院で診察を受け、医師に症状の経過をしっかりと把握してもらいましょう。」

4 後遺障害診断書の内容も大切

後遺障害等級認定は書面審査であるため、後遺障害診断書の内容によって結果が大きく左右されます。後遺症が認定されるためには、どのような後遺障害診断書を作成してもらえばよいのでしょうか。

村川先生:
「後遺障害診断書の書き方については、患者自身が指示をしてもかえってトラブルになってしまう可能性があります。作成を依頼したら、記載する内容は担当医にお任せしましょう。ただし、痛みやしびれなどの自覚症状は、正確に伝えることが大切です。」

後遺障害として認定されると後遺障害慰謝料がもらえる

お金を渡す手

以上4つの点に気を付け、後遺障害等級認定がされたら、被害者に対して後遺障害慰謝料が支払われます。後遺障害慰謝料は、1級~14級まである後遺障害等級によって、金額が異なります。

むちうちの場合は後遺障害14級

むちうちが後遺障害として認定された場合、後遺障害等級は14級となることがほとんどです。後遺障害等級14級の場合、自賠責基準では32万円が後遺障害慰謝料として被害者に支払われます。

それでは、後遺障害等級14級の認定基準について、村川先生に解説してもらいました。

村川先生:
「後遺障害等級14級が認定される基準は、事故の大きさと怪我の因果関係をよく問われます。軽い追突事故の場合は車の損傷状態が確認されたり、医師の診断内容や通院回数が参考になります。また、一貫した症状と継続的な治療も、後遺障害認定の基準になります。

どれくらいの頻度で病院へ通ったらいいかお困りの際は、ぜひご相談ください。当院では、患者様の症状を把握したうえで、定期的な病院への通院指導を行っています。」

むちうちの後遺症認定には、定期的な通院が大切

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いかがでしたか。今回は交通事故によるむちうちの治療方法や、後遺症として認定されるためのコツを詳しくご紹介しました。
むちうちが後遺症として認定されるためのコツは、4つ。

  • 1 継続的な通院
  • 2 一貫性と連続性のある症状
  • 3 自覚症状がある
  • 4 後遺障害診断書の内容

ポイントをしっかりと押さえた上で、後遺障害等級認定を行いましょう。

今回取材に協力してくれたのは…

今回取材に協力してくれたむらかわ整骨院は、アットホームな環境で来院者からの信頼性も高く、たくさんの人から人気を集めている整骨院です。ひとり一人の症状や悩みに対してしっかりとカウンセリングを行い、施術内容も分かりやすく丁寧に説明してくれます。交通事故の怪我でお悩みの方は、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

この記事を監修した先生

村川 昌也
むらかわ整骨院
村川 昌也。 院長。

この記事の執筆者

交通事故病院編集部 ライター / T.S
大学を卒業し、出版社で取材や編集業務を経験。その後、WEBメディアの執筆に転向し、事故に関する様々な知識を多くの人に届けるべく、日々邁進中。現在は、交通事故専門士の資格を取得するために勉強をしている。座右の銘は、格物究理。

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