2017.11.01 むち打ち 施術・治療 柔道整復師 整骨院 セルフケア

むちうちの治療期間はいつまで?慰謝料打ち切りにならないための通院頻度とは


肩が痛くて赤くなっている女性

「3年前に交通事故にあい、むちうちになった」
「つい最近まで通院していたけれど、症状が良くならなくて後遺障害認定された」
どんなに軽い交通事故であったとしても、むちうち症やそれによる後遺症で悩む方は後をたちません。
交通事故の直後は「症状がよくなる治療期間はいつからいつまでなのか」「保険会社とのやりとりはどうすればいいのか」など、わからないことがたくさんあるはず。
それらの疑問を解決すべく、その道のプロである整骨院の先生にインタビューしてきました。取材第1回目の今回は、神奈川県横浜市にある「まる整骨院」の金丸先生。
「交通事故によるむちうちの症状とは?」「むちうちで頭痛が起きるメカニズム」
「どうしてもつらい時に少しでも症状がラクになる方法」や、症状がラクになるまでの大体の治療期間と通院頻度、わからないことが多い保険会社とのやりとりなどを詳しく教えてくださいました。
この記事を読んでくれたあなたの心と症状が、すっと晴れやかになりますように。

▶︎参考:交通事故にあったら?事故直後の流れを詳しくチェック!

.むちうちってどんな症状のこと?

むちうちとは、交通事故などの衝撃で、頚椎(首の骨)が損傷する怪我のことをいいます。衝撃が加わった時の頚椎の動きが、鞭(ムチ)を打った時のようなシナリに似ていることから「むちうち」と呼ばれています。正式名称は「頚椎捻挫(けいついねんざ)」あるいは「頚部挫傷(けいぶざしょう)」です。

むちうちうの種類

頚椎の損傷によって、首や肩の痛みが出てくるむちうち。この痛み以外に、頭痛や吐き気といった症状が見られることもあります。むちうちになった人が訴える代表的な症状は以下の通りです。

  • 首や肩の痛み
  • 頭痛や吐き気
  • 手足の痺れ、倦怠感

▶︎参考:むちうち症状を詳しくチェックしたい方はこちら

ーむちうちの主な症状で首の痛みや頭痛・吐き気の他に、どんな症状があるんでしょうか?

「むちうちの一番代表的な症状である疼痛(とうつう)(※1)、頭痛・吐き気以外に、肩こり、しびれといった症状があります。
疼痛から始まり、症状がひどくなっていくことによって、しびれが現れます。痛みやしびれを訴える方は、交通事故の怪我においては非常に多いです。交通事故の状況によっては、さらに症状が進むと、麻痺(まひ)症状が出てくる可能性もあることを認識しておくと良いと思います。」

(※1)ズキズキと痛むこと。

むち打ちについて話すまる整骨院金丸先生1

むちうちで頭痛が起きる原因とは?

頭痛、辛いですよね。これが交通事故による頭痛なら、辛いだけではなく、頭を強く打ったのではないかと心配になってしまうはず。実はこれ、骨のズレが原因なんです。

「当院の施術の考え方(骨盤整復)に則ってお話ししますね。私はいつもマンションに例えてお話をしています。以前どこかのマンションで、基礎工事がなっていなかった為に、上の階にヒビが入ってしまったといったニュースがありましたよね。骨も全て繋がっている訳ですから、考え方としてはこのニュースと同じです。
1階〜5階のマンションがあったとします。1階の部分、これが骨盤にあたります。2階が首、3階が肩、4階が肘、5階が手だとします。

例えば、手のしびれで悩んでいる方がいたとします。手のしびれで悩んでいる場合でも、手だけ施術をすればいい訳ではありません。何が言いたいかというと、手のしびれの本来の原因は、その下の階層の腰や肩、首からくることが多いということ。
マンションの5階にヒビが入って傾いたとしても、5階だけ直せばいいのではありませんよね?本来、1階の地盤の部分が壊れているということも考えられる訳です。地盤となる1階の部分が傾いてしまっていれば、2階や3階、5階の部分もおのずと傾きます。そのひずみ・傾きが少しずつ上に上がってくることによって、肩のハリや首の痛み、頭痛が引き起こされるんですよ。
ですから、質問にあった「交通事故によって頭痛が起きるメカニズム」は、この基盤(骨盤)のバランスが整っていないことが一つの原因と考えます。

頭痛であっても骨盤のバランスを調整することがあります。結局バランスが良くならなければ、体の不調を感じ続けてしまいます。頭が痛い、偏頭痛がするからといって、頭痛改善のためのアプローチだけをしても、根本的な解決にはなりません。その瞬間の痛みは減るかもしれないけれど、結果的に何度も通院することになります。
交通事故直後は興奮状態にあるので、痛みに気がつかない、あるいは手続きが面倒で通院しない、といったことがあると思うんですが、放置するとバランスが崩れたままになってしまいます。
ひどい場合は後遺症になったことすら気がつかず、首の痛みや肩のハリ、頭痛や吐き気と一生付き合わなくてはいけなくなってしまうかもしれません。交通事故後は、必ず病院に行って、診断することをおすすめします。

むちうちになった時の対処法

むちうちになった場合の通院先には、以下の3つです。

  • ①整形外科
  • ②整骨院
  • ③鍼灸院

一般的に、交通事故の直後は整形外科などの医療機関で診断してもらい、出してもらった診断書を元に物損事故から人身事故へ切り替えるそうです。
▶︎参考:整形外科と整骨院の違いはこちら

むちうちは冷やす?温める?

代表的な症状、疼痛(とうつう)が起きた時、冷やすのか温めるのかわからないですよね。
どうやらむちうちは、その時期によって対処法が変わるようです。こちらについても、先生に確認しました。

急性期と慢性期

急性期というのは、病気や怪我になり始めた時期のことです。つまり、炎症を起こして熱を持っている時期。慢性期は痛みや炎症が落ち着いてきて、長期的な治療や施術と向き合う時期をいいます。一般的には、この急性期(炎症している時期)に冷やし炎症を抑えてから、痛みが落ち着いてきた慢性期に温め、血行をよくすることが良いとされています。

「私の院では、氷での冷却(※アイシング)をします。痛みがあるところは、腫れていて熱を持ちますので、冷やさなければなりません。炎症期間というものは、3日〜1週間といわれています。痛みがある炎症期間は、症状が特に強い時期です。痛みが強い時期にアイシング(氷で冷却)することは、当院にとっては必須条件ですね。アイシングなのですけれど、保冷剤などで冷やすのではなく、絶対に氷で冷やすようにしてください。保冷剤では、凍傷が起きる危険性があります。事故後すぐに通院できないなど、止むを得ず自分でアイシングする場合には、必ず氷で冷やすようにしてください。

ー所定の期間(3〜7日間)アイシングすれば炎症が完全になくなる?
「完全になくなるかというと、答えはノーです。
だから、当院では慢性期でも氷で冷やすことをおすすめしています。前述もしましたが、慢性期に温めるのは血行よくすることが目的です。患部が温まると、感覚が鈍くなり、痛みが減ったと思ってしまうんですよね。それによって痛みが減ったと感じるんです。症状が軽くなったと感じてしまいがちですので、注意が必要です。

ただ、整形外科や整骨院によって考え方は違って、温めることを進めるところもあります。なんのために温めるかと言うと、血行を良くするためです。一般的に、急性期は冷やす、慢性期は温めるというのが通例なんです。」

どうしても痛い時一人でできる対処法は?

肩が凝った時や、首が痛い時など、自分一人でどうにかできる方法はないか気になりますよね。実は、そういったセルフケアはやらないほうが賢明なのだとか。
どうしても痛いとき、どうすればいいのでしょうか。

ネックカラーで固定することが大切
「カラーなどで固定することをおすすめします。
炎症期のときは痛みが強いので、人と話すのはもちろん、ただ寝ているだけでもつらいと思います。起き上がるのも一苦労ですよね。この時期は骨や筋肉に負担がかかりやすい時期ですので、絶対に無理に動かさないことが大前提です。ご自宅にカラーのような固定器具がない場合には、カラーの代用品としてフェイスタオルを使うことができます。カラーよりも硬くないので、楽に固定することができますよ。」

フェイスタオルで固定する方法

ご自宅でも簡単にできるフェイスタオルでの固定方法は以下です。

  • まずは、ご自宅にあるフェイスタオルを膝の上にかけます。
  • 半分に折り、これをさらに半分に。4分の1の細さに折りましょう。
  • マフラーを巻くような感覚で、優しく固定し、軽く締めてあげましょう。

※あまり力を入れすぎると首苦しいので、軽く締めてあげましょう。

「このように、カラーのような状態をフェイスタオルなら簡単に作ることができます。
炎症期は骨や筋肉が不安定だから、安定するまでは無理に動かさずに、しっかりと安定位を作ってあげることが重要になります。起き上がる時や誰かと話をするときでも、頚椎をタオルで少し固定してあげると、比較的行動を起こすのがラクになると思いますよ。」

ーネックカラーはつける意味がある?
ネックカラーやコルセットを推奨する医療機関もあれば、意味がないという医療機関もあります。当事者にしてみれば、「どっちよ?」と誰を信じたらいいのか分からないなんて思うこともしばしば。これについて、先生に聞いて見ました。

「確かに、カラーをしたからって症状が良くなる訳ではありません。でも、さっきも言ったように、炎症期というのは、冷やして安静にすることが大切です。腫れて熱を帯びているその炎症期だけでも、固定はあったほうが良いと私は思っています。」

いつまで通院すればいい?むちうちの治療期間と通院頻度

むちうちと一口にいっても、その症状は実にさまざま。
軽い追突事故のむちうちの場合、一般的な施術・治療期間というのは、どれくらいなのでしょうか。

軽症であっても、3週間〜1ヶ月は通院すること

「一概に、『この症状なら1ヶ月だ』というような明確な答えがなくて申し訳ないのですが、どんなに軽症であっても、3週間〜1ヶ月は治療や施術に当てることをオススメします。医療機関にもよりますが、当院の場合は一度で判断せずに、まずは2〜3回施術をさせてもらってから具体的な日数を判断させてもらっています。最低限の通院の目安として、しっかりと安静にしてもらった場合でも、3週間から1か月くらいはみてもらいたいです。

皆さんも生活があるので、仕事をしないでゆっくり施術しているわけにいかないのはわかるんですが…。体力仕事をする方などは、傷口や炎症がひどくなってしまううことも考えられるので、その人の私生活や仕事状況によっても、通院日数は大きく変わってくるのが現状です。
特に事故直後から1週間は症状が減りやすいので、同じ頻度で3週間ほど通院してもらえると、施術完了までのゴールが具体的に見えてきます。

私たち柔道整復師の使命は、患者の痛みをなくすという訳ではありません。炎症期間をすぎ症状が少しラクになったら、次は骨や筋肉の可動範囲はどうか、なめらかに動くかどうかを見て、以前の状態に戻すことです。ですので、交通事故によって怪我をしてしまった方が以前と同じような生活に戻れるようになるまで施術ができればと思っています。」

通院頻度は1週間に3回

なんと、炎症期の通院は1週間に3回。
なぜ1週間のうちに3回も通院しなければならないのでしょう?

「できれば、週3回は最低でも来ていただきたいです。なんどもお話に出ているこの急性期間は、炎症があることによって、症状にぐらつきが出ます。ぐらつきやすいから、一度施術しただけでは元に戻ってしまう可能性があります。よく次回の施術まで期間が空いてしまうという方がいますが、それでは施術がループしてしまい、長引いてしまいます。
2〜3週間治療を続けると伝えて、そこから判断する旨も最初から保険会社に伝えておく必要があります。」

むちうちの治療費、支払うのは誰?

自分の体を治すことはもちろん大切ですが、1週間に3回もの通院は社会人にとってはすごく大変なものです。それに、1回の施術代金や治療費がいくら定額であっても、この出費は結構な痛手のはず。

治療費を支払うのは加害者側の保険会社

交通事故で被害にあった場合、この損害を支払うのは加害者(正確には加害者側の保険会社)になります。このように、被害者が与えられた損害を加害者側の保険会社に支払ってもらうことを「損害賠償」といいます。

損害賠償の内訳は以下の3つです。

  • 積極損害(治療費や交通費など)
  • 消極損害(休業損害や逸失利益など)
  • 慰謝料(精神的苦痛を現金で表したもの)

▶︎参考:損害賠償の詳しい内訳についてはこちら

むちうちの場合の慰謝料の相場は?

前述もしましたが、慰謝料とは被害者の精神的苦痛を金銭で表し慰めるためのお金のことをいいます。慰謝料には2種類あって、その内訳は、①入通院慰謝料と②後遺障害慰謝料です。

慰謝料算出の3つの基準

慰謝料を算出するのに、3つもの基準があります。

  • ①自賠責保険基準
  • ②任意保険基準
  • ③弁護士基準

ここでは、自賠責保険で3ヶ月間通院をした被害者の慰謝料を判例であげます。
自賠責保険は、1日4200円の限度額があります。これに、以下の計算式で少ない日数をかけたものが慰謝料の相場です。

    【判例】1週間に3回通院し、それが3ヶ月間続いた場合

    ※1ヶ月は30日単位とします。
    ①「実通院日数×2」で計算する方法
    1週間に3回×4週間=1ヶ月で12回の通院
    12×3ヶ月=3ヶ月で36回の通院
    36回×2=72

    ②「通院期間」で計算する方法
    1ヶ月間(30日)×3ヶ月=90

この場合、①の方が数が少ないので、これに自賠責の4200円をかけます。
3ヶ月間むちうちで通院した人の慰謝料は72×4,200=302,400円 になります。

治療費が打ち切りになる?

加害者側の保険会社が被害者の治療費を支払ってくれる期間は以下2つです。

①被害者の怪我が完治(治癒)したとき
②被害者の怪我が症状固定(後遺症)したとき

しかし完治を前にして、加害者側の保険会社から、「治療費の打ち切り」を言い渡されることがあります。治療費の打ち切りにならないためにはどうしたらいいのでしょうか。

▶︎参考:通院先が合わない!転院する方法って?」に変更しました。

保険会社に信頼をしてもらうには「治そう」とする気持ちが大切
「確かに、しっかりとした手順を踏まなければ、保険会社から治療費(慰謝料)の打ち切りを言われることがあります。でも、これにはしっかりとした理由があります。
保険会社も、客観的な判断をせねばなりませんし、いつまでも慰謝料を払って入られません。あまり通院をしないと、<別に痛くないのでは?><すでに症状がよくなったのでは?>と思うはずで、それが治療費(慰謝料)打ち切りに繋がります。

だから、最初のうちは定期的に通って、ある程度治療の終わりを見据えられるまではしっかりと通院してもらわなければなりません。これは、施術を受ける当事者と保険会社、保険会社と整骨院、整骨院と当事者、各々の信頼関係に繋がります。しっかりと通院をしていて治療の目処がついたら、「来月ぐらいには終わると思います」と保険会社にも伝えることができるし、それを伝えることによって保険会社もしっかり信頼してくれます。
慰謝料が目的だと思われないためには、しっかりと定期的に通院し、治療の目処を保険会社に伝えることです。

治療が延びることはもちろんあると思いますが、ある程度の終わりそうな期間と、もし期間が延びるのであれば、その理由をしっかりと提示してあげないといけません。
保険会社との信頼は、患者さんにとっても大切です。」

交通事故によるむちうちのまとめ

いかがでしたでしょうか?

  • むちうちの症状は、最終的に麻痺が起きることもある
  • むちうちで痛みが辛い時は急性期、患部は冷やすこと
  • 炎症を起こしている急性期はフェイスタオルで固定するとラクになる
  • むちうちの症状の一つで頭痛がおきたら、体のバランスが崩れている可能性も!
  • むちうち症状がラクになるまでの治療期間は最低1週間
  • 通院頻度は1週間のうちに3回、保険会社にもしっかりと治療期間を伝える

交通事故によるむちうちでお悩みの方、どうしていいかわからないと不安になっていませんか。この記事を読んで、少しでも心がラクになりますように。

今回取材に協力してくれたのは…

「まる整骨院」金丸先生

まる整骨院金丸院長

ー柔道整復師を目指したきっかけは?
「単純に、怪我をして施術を受けていたことがきっかけの一つと言えます。スキーが一時好きだったので、それで怪我したとき、思うような治療や施術をしてもらえないことに疑問を抱いて。それこそ、むちうちなどはレントゲンには写らないし、医者としても湿布や痛み止めという方法しか取れなかったんだと思います。『このままこの治療を受けていて治るのかな?』と不安になったこともあります。もしかしたら違う方法もあるんじゃないかなって思った時、『柔道整復術』があることを知ったんです。それで柔道整復師になろうと決意しました。」

まる整骨院へのアクセス

神奈川県横浜市南区中島町4丁目85−1
横浜市営地下鉄「弘明寺駅」2B出口から徒歩2分

ご自身も怪我をされた経験があり、同じ痛みや不安を抱えている人の気持ちも察してくれる金丸先生。
今回交通事故病院で取材に行ってみて、先生の優しさや暖かさ、誠実さを感じられました。近くにお住いの方は一度施術を受けに行ってみてくださいね。

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交通事故による怪我の症状は、時間が経つにつれ実感してくることが多いといわれています。「交通事故病院」は、交通事故による怪我の施術を専門的に扱う全国の施設と提携しているため、安心して治療・施術に専念することができます。また、提携先の施設は全て厚生労働省の認可を受けた施術者が担当しております。自賠責保険が適用されると、通院する際の費用は自己負担0円です。

お見舞金制度とは?

しっかりと通院することで、交通事故病院よりお見舞金が付与されます。

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